felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

未だかつて…

2010-04-11 20:12:09 | 戯言
昨日10日は親父の命日。
毎月、住職がお経を上げに来てくれる。
ところが夕方に電話が掛かってきて、「急用が入り自分は行けないので代わりに弟を行かす」と言う。
弟さんも住職をされており、何度かお会いした事もある。
それではって事でお願いしたのだが…

仏壇前に母と弟、そして私が座り、経本を見ながら住職の読経を待つ。
私達の頭には、いつもの住職によるキレの良い読経があったのだが、聞こえてきたのは独特の言い回しによる早口で何を言っているのか分からないものだった。
しかも時折判別できる語句は、ニャーとかミャーとかそんな風に聞こえる。

余りの違いに私は笑いを堪えるのに必死だった。
母の方を見ると肩が震えている。
笑いを堪えているのであろう。白々しく声を出して経を読み始めた。
弟に至っては、読経が始まるなり口を押さえ、ダッシュでその場を逃げ出す始末だ。

私の場合、側にティッシュがあったので鼻をかむ振りをして誤魔化していたのだが、どう考えてもミエミエである。
そんな異様な雰囲気に住職は何度か振り返っていたし…

さすがにこれは気マズイ。
そう思った私は、読経が終わった後で住職に詫びた。
いつもの読経と余りにもイメージが違ったもので、笑ってしまいそうになりました。大変失礼しました。」と。
住職は、「読む者によって変わるものでしょ。」と笑いながらおっしゃってくださり、最悪のムードだけは避けられた。

しかし、未だかつてこれほど笑いを堪えるのが辛かった例は無い。
本当に家での事で良かった。
もしこれが葬儀場での事であったなら…