今日は、
先日下見をした上ノ太子近くの踏み切りへ「開運号」を撮りに行って来た。
4編成を使用して運転されるこの「開運号」。
どの編成も捨て難いが、本命はもちろんラビットカーを使用した「開運号」だ。
それを撮りたいがため、わざわざ本番と同じ時間帯に下見までしたのである。
朝の8時。
自宅から空を見上げるも辺り一面の曇り空。
明るさはあるが、所々にはドス黒い雪雲も浮いており予断を許さない空模様である。
いつでも撮れるモノであれば迷う事無くパスしただろう。
しかし、この「開運号」は3日までの運転だ。
残す明日が今日より良い天気である保証も無い。
とは言え、所詮地元での撮影である。
たとえロクな撮影が出来なくとも精々数リットルのガソリン代が無駄になるだけで、遠出ほどのリスクは無い。
とりあえず行ってみるか。
と、そんな考えで行くだけ行ってみたのである。
先ほどまでの明るさは何だったのか。
現地一帯はドス黒い雲に覆われ、時折雪まで舞う有様だ。
落胆、諦め、そして後悔…
いっそ撮らずに帰ろうかとさえ考えた。
だが、もし良いタイミングで雪が舞えば雪の「開運号」が撮れるではないか。
それはそれで面白い。(と言うか、そうとでも考えないとクソ寒い中やってられなかった…
)
と言う訳で、気を取り直してカメラのセットを始める私なのであった。
10時21分。まず1本目の「開運号」が姿を見せた。
が、6820系(シリーズ21)じゃない
昨日同様1本目は6820系の重連でやって来ると想像していただけにこれには驚いた。
と同時に一抹の不安が頭を過ぎる。
予定では30分後の2本目がラビットカーで来るはずなのだが、急な運用変更があったのではないか…
6820系はともかく、今日のラビットカーの運用は昨晩の内に某所で確認を取っている。
なので、何らかのアクシデントでも無い限り次の「開運号」で来るはずなのだ。
そんな心配を他所に刻々と時が過ぎる。
と、ここに来て天候に小変化。
ドス黒い雲の合間には白く明るい雲が覗き、所々に青空まで見え出した。
が、それらは空の極一部。面積比で精々1/10である。
もはやピーカンなど望んでいない。
せめて半絞り分でも明るくなってくれればそれで良いのだ。
10時51分。踏み切りが鳴り出した。
いよいよである。
と、その時。
ファインダー越しの視界が急に明るくなったのだ。
慌てて空を見上げる私。
何という事だ。ドス黒い雲の合間から太陽が姿を覗かせているではないか。
いや、実際は薄い雲を挟んでいたのだろう。
だが、その時の私には太陽がハッキリ見えた気がしたのだ。
急いでISO感度と絞り値を変更。
露出はこれでOKのはず。
後は茂みからラビットカーが現れてさえくれれば…
祈りながらファインダーを覗く私。
そして現れた車両は…
予定通りラビットカーだったのである !!
夢中でシャッターを切る。
そして撮り終えた次の瞬間、太陽はまたもや厚い雲の後ろに姿を隠してしまったのだった。
奇跡を信じて4本目の「開運号」までネバったが、結局晴れたのはこのラビットカーの通過時のみ。時間にして1分も無かっただろう。
そんな貴重な一瞬をモノにしたのがTOPの画像。
ピーカンだった下見時より僅か1/3絞り分暗いだけの、自身としては十分納得できるカットである。
年明け早々幸先の良い結果となった今日の撮影。
今年一年この調子で撮れれば良いのだが。。。