パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日に行ったイスラエルへの大規模攻撃で、イスラエル側の死者は250人を超えた。ガザ地区でもイスラエルによる報復攻撃で230人余りが死亡するという大規模な軍事衝突が発生した。イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスが残酷で邪悪な戦争を仕掛けた」として、強力な報復措置を取ると表明。ハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏は、「パレスチナの人々はこの75年、難民キャンプ暮らしを強いられている」と述べ、攻撃がヨルダン川西岸とエルサレムにも広がるとの見方を示した。イスラエル南部では8日未明もイスラエル部隊とハマス戦闘員との衝突が続いているという。イスラエル首相府は、ハマスやイスラム勢力側の軍事力や統治能力を破壊するため、電力や燃料輸送などの停止やガザへの物資輸送封鎖などの対応を同国の安全保障内閣が承認したようである。その後,、戦火は拡大し、9日時点で、すでに双方で1200人を超えており、戦争状態に入りつつあるため、各新聞も1面トップで報じ、テレビでも大々的に報道するほど大問題となっている。
この大規模な衝突により、世界各地への燃料輸送や物資輸送の封鎖が懸念され、食料の確保や石油関連製品の買い占め等パニックが起こる恐れもある。ウクライナ戦争の終結見通しも全く立っていない上、イスラエルやパレスチナにイランやサウジアラビアを巻き込んだ中東紛争に発展し、そこにアメリカ等の大国も絡み、人によっては、第三次世界大戦が始まる危険性をはらんでいると見るほど深刻な世界情勢にあるようである。今から食料の備蓄、トイレットペーパーや石油関連商品は、買い貯めておいたほうがいいとアドバイスする人もいるほどである。
イスラエルには2014年4月に旅行し、首都エルサレムとベツレヘム(パレスチナ)を訪れたが、エルサレムは、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が混じり合う複雑な都市で、少なくともキリスト教の聖地として一生に一度は訪れたい街である。ベツレヘムは、イエス・キリストの生誕地であるが、今は、パレスチナの領土内にあり、旅してみると複雑な思いが込み上げてくる。当分の間、エルサレムへの旅行は無理かも知れない。このままだと戦火がさらに広がる恐れがあるが、なんとか平和的に解決してほしいものである。
BBCニュース(10/8): https://www.bbc.com/japanese/video-67044286
ANNニュース(10/9): https://youtu.be/w_a7JiCfFgY?si=7PondXcnvknHgp8S
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