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日本語はデジタル化の大きな障害!?

2023年07月23日 05時35分00秒 | デジタル

紙の保険証を廃止し、マイナカードに統一するという政府方針について様々な問題が噴出し、デジタル化に暗雲が立ち込めている。マイナカードは制度設計としていろいろな問題があると思うが、根本的な問題として、本人確認の困難性がある。

我々の氏名の表示方法は何種類もある。まず、一番使われているのは漢字表記であるが、同じような漢字でも多岐にわたり、微妙に文字が異なることも少なくない。例えば、斉藤の「斉」の文字だけでも、20種類位あるし、戸籍上の文字と普段使っている文字が異なることも少なくない。「山崎」「山嵜」「山﨑」なども微妙に異なる。戸籍上にあってもコンピュータで表現できない文字もある。また、戸籍は漢字のみで、読み仮名は付いていないからやっかいである。
「やまざき」なのか「やまさき」なのか区別する必要がある。今時は、名前の方も漢字と読み方が全く結びつかないケースも少なくない。

漢字の他に、「平仮名」を使うこともある。漢字を書いて、「ふりがな」を振ることもある。また、「カタカナ」を使うこともある。カタカナの場合は、大文字も半文字もある。銀行口座の氏名は、「カタカナ」の半角文字である。それに、クレジットカード上の氏名は、アルファベットを使い、ローマ字だし、パスポート上の表記文字もローマ字である。ローマ字といっても、日本では、ヘボン式が使われている。「大野」は「ONO」なのか「OHNO」なのか「OONO」なのか?ヘボン式では、「大野」も「小野」も「ONO」だと思われる。「YUKI」「YUUKI」も同じ問題である。
 
日本語の複雑さから氏名一つとっても、複雑怪奇で本人確認は難しいのである。それに様々なサービスを紐づけようとするから、人違いや間違った紐づけが発生する。それも、紐づけがデジタルではできないので、アナログというか人手でやるから当然間違いが発生する。首相が早期の総点検を指示したというが、やるのは現場の地方自治体の人であり、マンパワー上、問題も大きい。まさにアナログ手法によるデジタル化である。もともと無理がある。銀行口座の紐づけが多くなると口座名は半角のカタカナなので、さらにいろいろ問題が発生しそうな気もする。

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