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竹久夢二特別展に行ってきました

2024年08月15日 06時07分50秒 | 芸術

8月14日、目黒駅内のイタリアンレストランで次男のタイからの帰国及び家族の新居への転居に合わせ、双方の家族が集まり、昼食会が行われた。全部で8名で次男が帰国してから初めての全員集合となった。折角、目黒まで出かけたので、駅近くにある東京都庭園美術館で開催されている「生誕140年YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」という竹久夢二の特別展に足を運んだ。この特別展については、数週間前にテレビで紹介されていたので、マークしていたものである。入場は入場時間による予約制であったので、当日支払いとして、事前に予約だけはしておいた。東京都はシニアに優しいので、65歳以上の入館料は、半額の700円であった。

竹久夢二は、1884年生まれの大正浪漫を代表する画家で、数多くの美人画を描いており、その抒情的な作品は「夢二式美人」と呼ばれた。また、「大正の浮世絵師」などと呼ばれたこともある。今回の特別展では幻の名画「アマリリス」が公開されている。長らく所在不明であった油彩画で、夢二の油彩画は、約30点しか現存しておらず、大変貴重な作品である。美人画では、「星まつ里」「立田姫」「化粧の秋」などの有名な作品も展示されている。

また、夢二は、晩年の1931年から約2年間、欧米各地を巡る旅に出かけ、滞在中にの出来事を多数スケッチとして残しており、それも初公開されている。「西海岸の裸婦」は、外国人女性を描いた唯一の作品で、西海岸滞在中に描いたものである。また、1914年に、自らデザインした封筒や千代紙をはじめとする文具・小間物類を販売する「港屋絵草紙店」を開店し、広告チラシには「可愛い」という言葉が用いられ、当時の女性の心をつかみ、憧れの的となったとのことである。

会場の東京都庭園美術館の本館は、かつて朝香宮家の自邸であったので、実際の生活空間に施された多彩な装飾がみどころの一つである。本展では、そうした邸宅空間である客室や小部屋など、至るところに夢二の作品が飾られており、暮らしの中の美を体現する邸宅空間と、夢二作品との響きあいを堪能できるようになっている。

平日にもかかわらず、お盆休みのためか相当な数の人が訪れていた。着物を来た女性を多数見かけたが、ドレスコード割引として、着物を着て入場した場合、100円割引になるとのことであった。物凄い数の作品が公開されていて、夢二の描く美人画やスケッチや挿絵等十分に堪能することができた。もちろん庭園にも入場できるので、ゆったりと過ごすことが出来る。25日には閉幕となるようなので、興味のある方は足を運んでみてください。



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