Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

米国映画「MINAMATA―ミナタマ」を観て来ました。

2021年10月17日 | 映画・コンサート

 緊急事態宣言の影響もあって中々映画を観に行けなかったが、最近公開されたハリウッド映画「MINAMATA―ミナマタ」に興味を惹かれたので久々に映画館を訪れた。

 この映画は日本の公害問題である水俣病の悲惨さを、世界へ伝えた実在のカメラマンをモチーフにした実話の物語です。主人公のカメラマンユージン・スミス役をハリウッドスターのジョニー・デップが演じている。役作りのせいか映画の中の彼は以前の精悍さが失せ、老けてチョット太った仲代達也似のオッサンになっていた。

 物語は過去の栄光にしがみつき酒に溺れ失意の日々を過ごしていたカメラマンユージン・スミスが、日本女性アイリーンの願いを受け、当時社会問題化しつつあった水俣病公害を取材する事から始まる。

 水俣公害は水銀汚染水を垂れ流し公害の加害者であるチッソの工場が、水俣市の経済を支える基幹産業でもあった事から、チッソに味方する側と糾弾する側に市民は分裂していた。

 最初の頃は取材が進まず時には自暴自棄にもなるスミスだったが、徐々に協力する人達も増え、やがて彼が撮った写真がタイム誌のトップを飾り、水俣病公害の悲惨さを世界へ広める大きな原動力となった

 裁判における被災者家族側の全面勝訴で映画のクライマックスとなるが、当時のニュース映像も交えた社会派映画なので、映画の面白さという点では盛り上がりに欠けた感があるかも知れない。

 しかし環境問題は今や世界を揺るがす大きな社会問題となって、人類の前途に暗雲を投げかけている。世間に警鐘を促すうえでも、この映画を多くの人に観てもらえればと思った。

 

 

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役所広司主演「すばらしき世界」は見応えのある良い映画でした。

2021年02月13日 | 映画・コンサート

 久し振りに映画館を訪れた。緊急事態宣言下にも拘わらず館内は大勢の人で賑わっており、「平日なのに何で混んでるんだ。」と思ったが、今日が建国記念日で祝日である事にようやく気が付いた。

 役所広司さんが好きな役者さんなので、映画は彼が主演する「すばらしき世界」という作品を観た。作品名は明るいが、刑務所を出所した元やくざの主人公が世間に受け入れられず、逆境の中で生きて行くという社会問題を提議したシリアスな物語です。

 殺人犯の三上正夫(役所広司)は、長期服役を終えて刑務所を出所する。今度こそ「カタギ」になろうと決意するが、前科者である事や本人の直情的な性格が災いして中々仕事を見つける事ができない。

 ややもすると自暴自棄になり悪の道へ戻ろうとする三上を、身元引受人の夫婦やフリーライターの若者、役所の職員など善意の人々が、彼に寄り添い助けようとする。

 そんな彼らの地道な善意が実り、三上はとある介護ホームの職を得る事ができた。新天地で張り切って頑張ろうとする彼に、元妻から祝福の電話が掛かってくる。笑顔が戻り、やっと人生に希望を灯りを見つけた三上に悲しい結末が待っていた。・・・・

 「すばらしき世界」という作品名は、悲惨な人生の最後に灯った人生の希望を指しているんでしょうか。役になり切った役所広司さんを始めとする出演者達の熱演で、胸迫りとても見応えのある素晴らしい映画ができました。

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映画館が今日から再開、さっそく映画「一度死んでみたら」を観てきた。

2020年06月01日 | 映画・コンサート

 6月1日(月)
 緊急事態宣言解除の第2ステップを受けて、近隣の若葉ウォーク内にある映画館「ユナイテッドシネマ」がやっと今日から営業を再開した。映画館を潰さぬためにもこれは行かねばとネットを検索して見たが、観たいと思う映画が無い。
 仕方ないので絶対観たくない作品から順番に消去して、キュートな広瀬すずさんとコミカルな演技が上手い堤真一さんが親子役で主演する「一度死んでみた」という映画を見る事にした。
 朝10時前映画館を訪れるとチケット売り場前はソコソコの列ができていた。私と同じく観覧を待ちかねていた人が少なくないようです。座席には間隔を開けて✖印が付いて、そこは座れないようになっているが、もともと観客の少ない映画館なので、印が無くても十分間隔を開けてみる事ができます。
 映画「一度死んでみた」はコミカルな喜劇タッチの作品で、主演の堤真一さんや広瀬すずさんの熱演、それから次々登場する豪華な共演陣(何と宇宙飛行士の若田光一さんまで、セリフ付で出演)のストーリーはそれなりに面白かったが、あまりにドタバタ過ぎてチョット白けてしまった。
 正直言えば面白くなかった。そう言ってしまえば身も蓋もないので、私の好む映画では無かった。今回はご祝儀のつもりだったので、次回は本当に観たい映画の時に訪れたいと思います。
 それでもやっと以前のように、映画を自由に観られる日常が戻って来たのは大変嬉しい限りで、この流れを変えぬ為にもコロナウイルスの第2波が絶対無い事を強く願うばかりです。

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映画「Fukushima50」は、健忘症の日本人にぜひ観てもらいたい。

2020年03月20日 | 映画・コンサート

 3月20日(金)

 日本映画はよく見知っている俳優さんが演じる事が多いので、何だか嘘っぽさが感じられ、あまり好みではないのですが、今回封切りされた「FUKUSHIMA50」は東北大震災で起きた福島原発事故の実録ものなので、観なけりゃならないと思っていました。

 どうせありきたりの美談もので終わるだろうと大して期待して無かったんですが、予想外に骨太で見応えのある作品でした。東北の大地震から始まった大惨事を、この映画は正面から取り上げて詳細且つリアルに描き、原発事故の恐ろしさを強く訴えています。

 原発所長を演じた渡辺健さんや現場リーダーを演じた佐藤浩市さんの熱演も良かったですし、絶望的な状況で事故現場の作業をする人達の献身的、英雄的な奮闘に胸が打たれました。

 それに引きかえ東京電力本社のお偉方や首相を始めとする政府関係者の泥縄且つお粗末な対応ぶりは、無能極まりないものに描かれていました。

 実際にはこれらの人々もあの場で必死に頑張ったんだろうし、イラカンと言われた時の総理もトップとしての資質は欠けていたにしても、彼なりの命懸けの行動であったと推察すれば、チョット気の毒な描かれ方であったと思わぬではありません。

 この映画で教えられたのは、「もしメルトダウンで炉心が爆発していたら首都圏を含む関東一円は人間の住めぬ不毛の地と化し、日本国家は破滅していただろう。」という恐ろしい現実です。

 あの時の2号原子炉が爆発の起きる寸前で何故炉心温度が下がったのか、その理由が今だ判らぬというのも恐ろしい話で、危うい奇跡が日本を破滅から救ってくれたと言えるのです。

 この映画を観て「幾ら便利で優れた文明の利器でも、暴走すれば破滅するまで制御できない原子力エネルギー何て、人類が操るべきものじゃない。」と強く思いました。

 日本が今まで原子力に費やしてきた膨大な開発資金を、全て自然&クリーンエネルギーの開発に振り替えていたならば、これ程多くの不毛の地が生まれず、もっとより良い国になっていたであろうと悔やまれてなりません。

 東北大震災そして原発事故から早や9年、計画停電や放射能汚染何て遠い昔の話になりつつあります。そんな健忘症の日本人に、ぜひこの映画を観てもらいたいものだと思います。

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アカデミー賞受賞映画「パラサイト」を観てきました。

2020年02月20日 | 映画・コンサート

 2月19日(水)

 いつも訪れている映画館のポイントが1回分無料で見られるだけ溜まったので、さっそく映画館へ足を運び、今話題になっている韓国映画の「パラサイト」を観てきました。

 私は今まで韓国へ行った事も無ければ韓国映画を観た事も無かったが、この映画を観て韓国語と日本語に幾つも共通する言葉があるというのは意外な発見だった。

 それはさておき、この映画は貧民街の半地下住宅に住む貧困家族(両親と長男、長女)が、策を弄して高台に住む上流階級のIC社長家族に取り入っていくとというのがストーリーになっている。

 貧困家族が主役というところが、是枝監督の日本映画「万引き家族」と似てなくもないが、この映画の主役である家族は極めて厚かましくずうずうしい連中で、日本人とはどこか違う逞しい韓国人の気質を表しているようにも思える。

 映画のクライマックスは凄まじい修羅場となり、ある者は殺され残る者は犯罪者の烙印を押され貧困家族は崩壊するのだが、意表を突くような結末となっている。ポン・ジュノ監督はどうしようもない経済格差をこの映画で問題提議したかったようだが、物語の展開がチョット安直なようにも思えた。

 しかし喜劇だか悲劇だかそれともサスペンスなのか今一つ判別し難いこの映画は、最後の最後までハラハラドキドキさせられて、さすがアカデミー賞受賞の最高傑作とまでは思わぬが、十分に面白く見応えのある映画でした。

 

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クリント・イーストウッド監督の映画「リチャード・ジュエル」を観た。

2020年01月21日 | 映画・コンサート

 1月21日(火)

 クリント・イーストウッド監督の最新作、「リチャード・ジュエル」が公開された。彼の映画は実話に基づいたものが多く、今回の映画もアトランタオリンピックで実際に起きた爆弾テロが題材になっている。

 映画の主人公、リチャード・ジュエルは何処にでも居そうなチョット太っちょの白人の警備員、正義感に溢れているが愚鈍とも思える融通が利かない性格だ。そんな彼がオリンピックのイベント会場でテロリストが仕掛けた時限爆弾を発見し、爆発による被害を最小限に抑え一躍世間から賞賛を浴び英雄扱いされる。

 しかしその後犯人が捕まらぬ中徐々に風向きが変わり、FBIはリチャードを爆弾テロの第一容疑者として捜査を開始する。それが現地の新聞にスクープされてリチャードの評価は一変、彼は犯人扱いされて母と二人で暮らす自宅には大勢のマスコミが押寄せ過熱した取材攻勢を受ける。

 窮地に陥ったリチャードは、旧知の弁護士ブライアントに救いの手を求めた。冤罪の善良な一市民を護るべき立場の警察やFBI、マスコミが非人道的に追い詰めていく様が、自由と民主を讃える国での出来事かと憤りを禁じ得ない。

 絶体絶命のピンチから、ブライアントの力を借りてリチャードの無罪を勝ち取る戦いが始まっていく。ここら辺の展開が実話を忠実に再現したような迫力で、観客を大いに惹きつける。

 フィナーレはもう少しFBIやマスコミの奴らをギャフンと言わせてもらいたかったが、老いてなおクリント・ウッド健在を思わせる見応えのある秀作映画で楽しめました。

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泣けて笑えた、映画「男はつらいよ。お帰り寅さん」

2019年12月31日 | 映画・コンサート

 12月30日(月)

 マンネリだなあと思いつつも寅さん映画が好きだったので、過去の「男はつらいよ」シリーズ作品は殆ど見ている。おそらくラストを飾るであろう50作目の「男はつらいよ。お帰り寅さん」は主役の渥美清さんが不在の中、どんな映画に仕上がったのか、ソコントコにも興味があって映画館を訪れた。

 物語りは吉岡秀隆さん演ずる寅さんの甥っ子、満男を中心に懐古調に展開していきます。寅さん存命の頃は頼りない学生だった満男も、今や新進気鋭の小説家となって活躍中、妻を6年前に亡くし現在は娘と二人暮らし・・・こんなシチュエーションからストーリーは流れていきます。

 物語りの詳細は実際にご覧になって楽しんで頂くとして、過去の「男はつらいよ」シリーズ作品の映像を随所に散りばめた映画は、昭和の良き時代を懐かしく描き、思わず笑いそしてホロリと泣ける場面もあり、見所満載の楽しい映画でした。

 それにしても妹サクラ役の倍賞千恵子さんや、歴代マドンナを演じた女優さん達の何という可憐な美しさ、これが見られただけでも、映画館を訪れた甲斐があったというもんです。

 88歳の山田洋次監督渾身の作品、「男はつらいよ。お帰り寅さん」は寅さんシリーズの総決算とも言える素晴らしい映画でした。ぜひ観覧される事をお勧めします。

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秋晴れのなか、NHK生番組「ごごウタ」を観覧

2019年11月30日 | 映画・コンサート

 11月29日(金)

 「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当る。」で、しつこく応募していたNHK公開生番組「ごごウタ」の観覧希望が当選した。そして放送日の今日冷ややかな秋晴れの中、妻と二人で渋谷のNHKふれあいホールへ出掛けた。

 実は「ごごウタ」の観覧は2回目で状況が判っていたので、番組開始の30分程前にホールへ着いたら時既に遅く、我々の席は中ほどの端っこになってしまった。それでも281席しかない小さな会場なので、舞台との距離が近く出演者の人達を凄く身近に感じられる。

 「ごごウタ」で司会を務めるのは小堺一機さんと女子アナの塚原愛さん。小堺さんの会話はとても軽妙で、会場を和やかな雰囲気にするのが実に上手い。塚原アナもふんわりとした穏やかな人柄でとても好感が持てる。

 今日の出演者は、岩崎宏美,グッチ裕三,坂本冬美,椎名佐千子,島津亜矢,純烈,田村芽実,鳥羽一郎,福田こうへいという歌謡界の豪華なメンバー。いずれも単独リサイタルをやっても、大きな会場を満員にできる人気者ばかりです。

 1時間足らずの番組(今日は中曽根元総理死去の速報があったので15分短縮された。)なので、一人1曲歌うのが精一杯、何とも勿体ないというか贅沢な感じがします。

 小さな会場と事もあるのか、主演者の皆さんはリラックスして和気合い合いとした雰囲気でした。それでもトッププロが生で聴かせる歌は圧倒的で、感動ものでした。これをタダで聴ける何て、NHK様には感謝の言葉しかありません。

 出演者の中で、田村芽実(タムラメイミ)さんという女性歌手の名は初めて知った。彼女はアンジュルムという女子アイドルグループのメンバーだったが、卒業して今はソロ活動しているそうです。

 実力者ばかりの中で、新人の彼女は委縮しているのではと思ったが大間違いだった。彼女の歌声は素晴らしくその歌唱力に聴き惚れてしまった。田村芽実という名が、近い将来ブレイクするのではと思わせるものがあった。

 1時間足らずの放送を終えNHKコールを後にしたが、歌に酔ったような余韻が残る。働いていた頃には月に数回職場の仲間達とスナックやカラオケで歌っていたけれど、年金生活になってからは久しく訪れていない。今度妻を誘ってカラオケへでも行ってみようか。何てフト思った。

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映画「翔んで埼玉」には、埼玉県民の深い策略が隠されている。

2019年05月05日 | 映画・コンサート

 5月5日(日)

 他の県ではどうだか知らないが、我が街の映画館ではだいぶ前から公開された映画「翔んで埼玉」が未だにロングランを続けている。埼玉を小馬鹿にしたような内容らしいから観たくも無かったが、テニス仲間に聞いてみると殆どの人が見終えており、「意外と面白かったよ。」と評判も悪く無い。

 埼玉県民としてはやっぱり観とくべきかなと思い、昨日の午後映画館を訪れた。しかし少女漫画の実写版みたいな映像を観始めた途端、来るんじゃなかったと激しく後悔した。

 これがテレビだったら即座にチャンネルを変えている。ビデオだったら速攻停止ボタンを押している。だけど安からぬチケット代払ったからにゃ帰る訳にもいかないではないか。

 クダラナイ。内容が実にクダラナイ。アカデミー賞に「クダラナイで賞」という部門があったなら、断トツぶっちぎりで受賞する事間違いない出来栄えだ。

 まず現代と過去がゴチャゴチャで、いつの時代背景やら判らない。主演のGACTや二階堂ふみを始め登場人物の化粧がケバ過ぎて、宝塚歌劇や旅芸人一座の演劇ショーを観てるような気分になった。

 埼玉やその他関東周辺県をコケにして、この作品がヒットしているのは一体何故何だろうか?中高年をコケにして人気者になったお笑い芸人綾小路きみまろさんの漫談と、相通ずるものがあるようにも思える。

 あまり埼玉をバカにして少しは申し訳ないとでも思ったのか、最後の方では「晴天率が日本一」、「埼玉発祥のヒット商品が一杯ある。」何て持ち上げるシーンも幾つかあったけれど、別に誉めてもらわなくてもけっこうだ。

 「埼玉が本当はとても良い所」という事を・・・チコちゃんは知っている。・・じゃ無くて埼玉県民だけは知っている。例えば「天気が良くて災害が少ない。」「山へ行くにも都心へ行くにも便利な交通アクセス」、「海は無いけど豊かな自然に、恵みの田園風景」、等々と数え上がればキリが無い。

 だけどそんな良いところを他県の人に知られたら、大勢の人が埼玉へ押寄せて地価は上がるし住み難くなる。実を言うとこの映画は、それを未然に防ごうとする埼玉県民の深い策略が隠されているのです。

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「ハンターキラー潜航せよ」は、戦争映画としては一級品の面白さ

2019年04月17日 | 映画・コンサート

 4月16日{火)

 マラソンの疲れが抜けずジョギングも出来ないので、暇つぶしがてら近所のショッピングモール内の映画館を訪れた。今上映中の中では一番面白そうだったので、「ハンターキラー潜航せよ」という映画を観る事にした。

 この映画、アメリカ海軍潜水艦の艦長を主人公にした戦争ものアクション映画です。ロシア海域で行方不明となった友軍潜水艦の捜索に向かった原子力潜水艦ハンターキラーだったが、そこで撃沈された友軍潜水艦と共に沈没したロシアの潜水艦を発見し、ロシア人の艦長を救出する。

 その時ロシア国内では国防大臣がクーデターを起し、ロシア大統領を海軍基地に監禁する。ハンターキラーの艦長に「ロシア大統領を救出せよ。」という極秘命令が下り、機雷やソナーで防護され侵入不可能と言われるロシア海軍基地内へと深く潜行する。

 アメリカの原潜がロシアの大統領を救出するという荒唐無稽とも思えるストーリーだが、息もつかせぬ戦闘シーンの連続で戦争アクション映画としては一級品の面白さだった。

 勇猛なアメリカ原潜艦長の指揮で救出作戦は成功し、あわや第3次世界大戦勃発の危機から世界を救う。ハッピーエンドのラストシーンは意外にアッケなかったが、現代戦に於ける潜水艦の戦闘がどんなものかリアル再現されており、軍事オタクの人には見逃せない作品となっています。

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映画「運び屋」は、クリント・イーストウウドの演技が見所か?

2019年03月16日 | 映画・コンサート

 3月16日(土)

 クリント・イーストウッド映画は欠かさず観ているので、最新作の「運び屋」も公開を楽しみにしていた。この映画は90歳の老人が麻薬の運び屋をやっていたという実話を基に作られたようだ。クリント・イーストウッドが監督・主演というのも彼のファンとしては見逃せない。

 映画の主人公90歳のアール・ストーンは、家庭を顧みない生き方で妻や娘に見放され商売も失敗して人生にいき詰まる。そんな彼がひょんな事から車で荷物を運ぶだけの簡単な仕事を請け負った。

 実は運搬を依頼したのは麻薬組織で、荷物の中身は麻薬だった。この仕事でアールは高い報酬を得る事になり、暮らしぶりは一変した。しかし悪事は長く続かず、警察が彼をマークするようになった。

 そんな折、妻が末期ガンで危篤状態だと知らせが入る。それを聞いたアールは運搬を放棄して妻の元へ駆けつけ、寄り添って妻の最後を看取る。突然所在が判らなくなったアールを、麻薬組織と警察が追う。果たしてアールの運命は?・・・・というラストシーンは映画を観てのお楽しみという事にしときましょう。

 ケチな犯罪者がストーリーの主人公なのでそれ程の派手な見せ場は無く、淡々とした感じの映画だった。偏屈な老人を演ずるクリント・イーストウッドの演技が映画の一番の見所と言えそうだ。現在88歳のクリント・イーストウッド、一見元気そうだが、次回作はあるのだろうか。

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NHKの「いだてんコンサート」は、今までで一番面白かった。

2019年03月12日 | 映画・コンサート

 3月10日(日)

 時々メールで送られてくるNHKのイベント情報へ片っ端から申し込んいるものだから、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当る」で年に数回は当選する。先日も「N饗×大友良英×いだてんコンサートに当選しました。」とNHKからハガキが届いた。

 そして今日の開演日、妻と二人で渋谷のNHKホールへ出掛けた。18時の開場でホールに入り、抽選で指定された席は2階席の前から6列目、舞台に立つ出演者の姿が小さくて双眼鏡を持ってくればと少し後悔した。

 入口の中村勘九郎扮する金栗四三と記念写真

 開演前の会場

 このコンサート、今放映中のNHK大河ドラマ「いだてん」の宣伝を兼ねた公開番組のようだ。MCは首藤奈知子アナウンサーと音楽家の大友良英さん、彼の名は初めて知ったが、大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当している人で、中々ユニークな人柄の持主だった。

 出演者の顔ぶれが凄くて、NHK交響楽、新国立劇場合唱団、大友良英率いる「ビッグバンド舞台」等、加えて「いだてん」出演者の綾瀬はるか、中村獅童、峯田和伸、更に演歌歌手の島津亜矢、薬師丸ひろ子、小松政夫等、総勢300名以上になるという豪華な布陣だった。

 コンサートは「「いだてん」に因んで、1964年の東京オリンピックに関わる歌や映像、昭和30~40年代のポピュラーミュージック等、我々団塊世代に馴染み深い歌が多くて楽しい内容だった

 ドラマで主人公の恋人役を演じる綾瀬はるかさんが、「自転車節」と「ムーン・リバー」の2曲を生歌で披露してくれたのは意外なサプライズだった。N饗をバックに英語で歌った「ムーン・リバー」は流石にレベルが高く、若干音程を外したりして苦戦していたが、演奏後に「もう一度やれば上手く歌えるのに・・」と悔しがる姿もご愛嬌で、彼女の好ましい人柄が会場を大いに盛り上げた。

 N饗をバックに歌う綾瀬はるかさん

 19時に開演しコンサートを終えたのが21時半過ぎで、2時間半を超える長丁場だったが、今まで何度か見たNHKの公開番組の中では断トツの面白さだった。

 コンサートの最中は、司会役の首藤アナウンサーや大友さん、その他出演者の人達がトチッたりしてやり直すシーンが何度もあったが、テレビ放映ではそんなシーンは全てカットされるのだろう。

 でも観客席では、そんな失敗シーンの方が盛上って大いに湧いていた。このコンサートは3月31日(日)午後3時から放送される予定だが、NHKBSなので我家のテレビで見る事は叶わない。でもテレビより生の方が絶対面白いと思うので、それ程見たいとも思わない。

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映画「ファーストマン」を観てきました。

2019年02月10日 | 映画・コンサート

 2月10日(日)

 人類で初めて月面着陸に成功した宇宙飛行士達を描いた米国映画「ファーストマン」は、天文好きな私としては久々に観たい映画だった。この映画は1950年代~60年代、ソ連としのぎを削りながら宇宙開発競争に邁進する米国のNASAを舞台に描かれている。

 当時の米国は科学技術の最先端を行く超大国で、人類初の月面着陸に世界の人々は驚きと喝采をもってその偉業を讃えたが、映画の中では死と隣り合わせの危険極まりない宇宙開発であった事が語られている。

 主人公のニール・アームストロング宇宙飛行士は、空軍パイロットからNASAに応募し、命懸けの訓練、家族との葛藤、同僚の死など様々な困難を克服して、人類初の月面着陸を目指すアポロ11号の船長となり、サターンロケットで月へと旅立つ。

 映像や音響効果も素晴らしく実況中継を観ているような迫力があった。主人公ニール・アームストロングを演じたライアン・ゴズリングは、先日宣伝の為来日していたけれど、役柄にマッチして強靭な性格で物静かな主人公を好演していた。

 クライマックスは、何と言っても月面着陸の瞬間で、現実を観ているようなスリルと感動を覚えた。映像、ストーリー、音響、キャスト等どれもパーフェクトで、素晴らしい映画だと私的には思えました。

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NHKテレビ番組「BSコンシェルジュ」の収録を観覧

2019年01月08日 | 映画・コンサート

 1月7日(月)

 ネットでテレビ番組の観覧に応募していたのだがラッキーな事に当選し、午後1時に過ぎ渋谷のNHK放送センターを訪れた。当選者は我々夫婦を含めて19名程で、殆どが毎日サンディーの団塊世代のようだ。各々が渡された入門カードを首に下げ、係員に誘導されてNHKの館内に入る。迷路のような通路を通って、さして広くも無いスタジオに案内された。

 渋谷駅前のスクランブル交差点を渡ってNHKへ

 NHK放送センター

 今日収録されるのは「BSコンシェルジュ」という番組で、ご存じの方も居るだろうがゲストを招いて話題のNHK番組を紹介するというのをコンセプトにしている。

番組を進行するのは少し太めで元気いっぱいの稲塚貴一アナウンサー、サポートするのが美人のものまねタレント福田彩乃さん、そしてゲストは時代劇の大御所、里見浩太朗さんだった。

 出演者が登場する前に、ADの女性が観覧者の緊張を解きほぐそうと軽いトークで場を和ませる。そして「二人分の大きな拍手をお願いします。」と言って、拍手の練習をさせられる。イイ齢をして幼稚園児のような気分にさせられる。

 収録直前に稲塚アナウンサーと福田彩乃さんが登場し、スタジオ内を盛り上げたところでゲストの里見浩太朗さんが登場した。里見さんと言えば、私が子供の頃から映画の時代劇で活躍していた息の長い俳優さんだ。

 収録は午後2時から約1時間半掛けて行われた。今日紹介された番組は、今週金曜日から始まる「BS時代劇“小吉の女房」という時代劇だ。幕末の英雄「勝海舟」の幼少時代を描いたドラマで、里見浩太朗さんも重要な役どころで出演している。

 番組の見所や裏話を、里見浩太朗さんに伺うというトーク形式で収録が進む。進行役の二人はカメラの横でをディレクターが飾すアンチョコを見つつ質問するのだが、応える側の里見浩太朗さんの話ぶりが簡潔明瞭で声にも張りがあり、とても御年82歳とは思えぬ若さだ。長く第一線で活躍する役者さんは、凄いものだと感心させられた。

 収録が終わり、我々の拍手を背に里見浩太朗さんは足取り軽く帰って行った。残された我々観覧者は、再び係員に誘導されてNHKの玄関へ出た。貰ったのは番組紹介のパンフレットだけだったが、テレビスタジオに入ったのが初体験だったので、けっこう楽しい一時を過ごす事ができた。

 我々が拍手と笑い声だけで出演した「BSコンシェルジュ」は、今週金曜日午後0時20分から放送されるそうだ。もしかしたら私の後頭部位は登場するかも知れない。だけどコッ恥ずかしいので観るのは遠慮しとこう。

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酔いしれた高橋真梨子のコンサート

2018年07月30日 | 映画・コンサート

 7月29日(日)

 「高橋真梨子のコンサートチケットがあるんだけど観に行かない?」と妻のお姉さんK代さんから電話があった。何でも旦那さんのHさんが骨折して入院した為、行けなくなったらしい。

 せっかくの機会なので、ありがたく譲ってもらう事にした。有楽町にあるコンサート会場の国際フォーラムAホールは、広々としてとても豪華な会場だ。高橋真梨子コンサートの人気は高く、その広い客席が超満員になっている。

 東京国際フォーラム

 「五番街のマリー」や「ジョニーへの伝言」が大ヒットした、ペドロ&カプリシャス時代の長い黒髪だった高橋真梨子の活躍はよく知っているが、最近の彼女にはあまり馴染が無かったので、どんなコンサートになるかワクワクしながら17時の開演を待った。

 Aホール会場

 白いドレス衣装で現れた彼女は、自己紹介も無く冒頭から歌い始める。我々の席は前から4列目のステージ傍なので彼女の姿が細やかにわかる。確か年齢は我々夫婦と同じアラセブンのはずだが、若い頃と変らぬ素晴らしい歌声だ。そんな彼女のヒット曲の中でも「桃色吐息」と「ごめんね」が一番私の好きな歌だ。

 身近に見る彼女は小柄で痩せており、2時間の長丁場を歌い続けられるのだろうかと心配になるほどだが、そんな不安も吹っ飛ぶように熱唱を続ける。合間のトークでは「今年でデビュー45周年、私も来年ラッキーセブンなの。」と自己紹介していたが、45年も現役で高い人気と実力を保ち続けている彼女のプロシンガーとしての凄さを実感する。我々のすぐ後ろの席には彼女の大ファンだという俳優の船越英一郎さんも居て、スポットライトを浴びて挨拶をしていた。

 コンサートの終盤は観客総立ちの大盛り上りとなって、高橋真梨子ワールドに酔いしれた2時間のコンサートはアッ言う間に終わった。会場を後にすると東京駅前の丸ビル内にあるレストランで食事をしたが、余韻の残る贅沢な一時だった。特等席のチケットを譲ってくれた義姉夫妻には、とに角感謝です。

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