4月16日(日) 天気=晴れ
07:55ロープウェー天神平駅→ 08:39~45熊穴沢ノ頭避難小屋→ 09:43~50谷川岳トマノ耳→ 09:59~10:04谷川岳オキノ耳→ 10:11~10:41谷川岳トマノ耳→ 11:11熊穴沢ノ頭避難小屋→ 11:43ロープウェー天神平駅
今年に入ってまだ雪山登山をやってないので、雪山トレーニングを兼ねて谷川岳へと出掛けた。ロープウェーを乗り継いでAM7時半過ぎに標高1300mの天神平スキー場に到着したが登山者の多さに一寸ビックリ、谷川岳へ向かう雪道のトレイルには蟻の行列のように人の列が続いている。
天神平から天神尾根に向かう登山者の列
アイゼンを装着して出発する。最初は天神尾根までの急坂を登って行く。今日は汗ばむほどの暖かさ、着ていた上衣を脱ぎTシャツ1枚でも全然寒く無い。尾根に達すると谷川連峰の雄大な雪景色が広がっている。
天神尾根から谷川岳
天神平のスキー場
ここから細い天神尾根沿いに雪道が続いている。途中の一寸した岩場では、登山者の通過の列がつかえて渋滞となり、しばらく待たされた。天神平から40分余の尾根歩きで熊穴沢ノ頭避難小屋に着いたが、建物は完全に雪の下、煙突だけが雪上に突き出ていた。
行きで渋滞待ちの岩場(下山時、往路は下りなのでちょっと嫌らしい。)
天神尾根と奥に谷川岳
熊穴沢の頭避難小屋の煙突
小屋の先から谷川岳に向けて、標高差500m余の広大な白銀の斜面を登って行く。前方には先行する登山者の列が点々と見え、彼らを目標に単調な雪の斜面を黙々と登って行く。道の右側は荒々しい西黒尾根とその奥に白毛門から朝日岳に続く雪稜、左側は俎嵓の険しい山稜が望め雪山気分が盛上る。
小屋の先から山頂へ向かう登山者の列
山頂まで続く広大な雪の斜面
黒々とした俎嵓の山稜
夏まで雪田が残る最後の急坂を登り終えると前方に肩の小屋が見えてきた。稜線上に在るせいか雪は少なく建物は露出していた。小屋の横を通過し、緩やかな雪の斜面を登って谷川岳トマノ耳(1963m)に着いた。天神平を出発して約2時間の道程だった。
肩の小屋と奥は上越国境稜線
谷川岳トマノ耳山頂
トマノ耳からオキノ耳山頂
トマノ耳から上越国境稜線
山頂はソコソコの賑わいで、取りあえず記念の写真だけ撮ってオキノ耳へと向かう。トマノ耳から10分程のアップダウンで谷川岳最高地点のオキノ耳(1977m)到着した。山頂から一ノ倉岩壁を覗きたかったが、あんまり端に寄ると雪庇ごと転落しそうなので諦めた。
谷川岳オキノ耳山頂
オキノ耳から茂倉岳方面
オキノ耳からトマノ耳山頂
山頂からマチガ沢を見下ろす。
山頂付近は冷たい風の吹き曝しなので、トマノ耳まで引返し岩陰に隠れて休憩する。周囲の絶景を眺めつつ暖かいコーヒーとカップうどんとオニギリでお腹を満たす。雄大な雪の峰々を眺めつつのランチタイムは正に至福の一時だ。休憩中の合間にも続々と登山者が山頂へと登ってくる。グループ登山の多くは雪山訓練の山岳会とツアー登山の人達のようだ。30分程で休憩を終え山頂を後に下山を開始する。
雪道の降りは楽ちん、重力に任せてグングン降りて行く。しかしあんまり勢いをつけると雪中に足を突っ込み転びそうになるから油断禁物だ。この時間でも登山者の列は絶えない。高尾山ハイキングの雪山バージョンといった感じ、しかし登山者の中にはピッケルを持たずダブルストックで登る人がいる。この人達もし滑落したら停止する道具が無い。山を甘くみすぎているのではないか。
続々と登山者が登って行く。
トマノ耳から約30分程で熊穴沢ノ頭避難小屋に降り着いた。休まずに小屋を通過して、西黒尾根を伝って11時43分天神平スキー場に降立った。要した時間は登りの半分、山頂から僅か1時間余の道程だった。
天神平スキー場に到着
時間が早いので持参したワカンを靴に装着ししばらくゲレンデでワカン歩きの練習をする。実を言うとこのワカン、いつも携行するばかり実戦で使ったのは19年以上昔の話、ラッセルしなけりゃ行けない山に最近は行かないという事情もあるのだが。
ロープウェーで山麓に戻り、車に乗ると水上町の日帰り温泉ふれあい交流館へ向かう。この温泉、谷川岳方面に来た時は必ずと言っていい位立寄る所、無料駐車場の傍に在りこじんまりとしているが料金が安くて(大人570円割引券が有れば更に100円引き)お勧めの温泉である。
今日の谷川岳登山、意外とアッケなく登れて物足らなさ感もあったが、雄大な雪山の景色を堪能できたから充分に満足、楽しい山歩きができた。