4月11日(火)
冷たい雨の降る中を、NHK公開歌番組「うたコン」を観る為に渋谷のNHKホールまで出掛けた。開場時間午後6時を16時と勘違いして、午後3時半から3時間近くも寒さに震えながら屋外の列に並んだ。辛い待ち時間は果てしなく長く感じられ、これと比べたら一昨日走ったハーフマラソンの方がはるかに楽というもんだ。
「こんな荒天だから早く入館させてあげよう。」何て暖かな配慮はNHKに一切無く、開場時間ピタリの午後6時15分にやっと館内へ入場でき地獄から天国に逃れた心境である。
我々夫婦は列の先頭から6番目だったが、列の前に居たから良い席をチョイスできるという事は無く、係員が配る座席指定券を黙って受け取るだけだ。これじゃ早く並んだ意味が無いとガッカリしたが、我々の席は2階席の中ほどでマアマアと言える場所だった。
本番10分程前にディレクターが現れ、生中継時の諸注意事項を観客に説明する。拍手の練習なんかもやらされた。そして本番直前にNHK女子アナの小郷知子さんが登場、彼女ニュース番組では生真面目そうな印象だが「この番組見た事ありますか?」と言って観客に手を挙げさせ、「わあ~視聴率100%ですね。」何と意外に冗談も言う。続いてメイン司会者の谷原章介さんが登場、明るく爽やかなトークでこの人も中々の好印象。
午後7時15分、いよいよ本番開始、生番組だから多くのゲストが次々と登場しテンポ良く公演は進んで行く。出演者は市川由紀乃、川野夏美、コロッケ×くまモン、島津亜矢、純烈、水前寺清子、高橋優、つるの剛士、天童よしみ、西田あい、三山ひろし等の方々。
当然の事ではあるが、生で聴くとプロの歌手は歌が実に巧く、カラオケ自慢の素人などは足元にも及ばない。特に演歌歌手の島津亜矢がサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」を歌ったが、その歌唱力は鳥肌もので感動した。
テレビの生放送は午後8時15分にアッサリ終了したが、会場の公演はその後も続き天童よしみ等3人の歌手が歌を披露した。すぐに終了しない理由は、終了間際に観客が席を立つのを防止する意味合いもあるらしい。
紅白歌合戦にも使用するNHKホールは巨大な建物かと思っていたが、館内は意外に狭く感じられた。公開番組の観覧何て初めての体験なので要領を得ず苦労したが、公演そのものはとても楽しかった。実情が判ったから次回はもっと楽に観る事ができるだろう。