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昨日、北海道立旭川美術館で開かれている「古代エジプト美術の世界展」へ行って参りました。出展された147点の作品はスイスに拠点を持つガンドゥール美術財団の所蔵品で、これらはすべて日本初公開だそうです。
紀元前3000年頃にナイル川流域で誕生したといわれるエジプト文明。ピラミッドや神殿などの遺跡はあまりにも有名で、神秘的です。この度、展示されていた大小の彫像やヒエログリフの刻まれた石碑、レリーフ、アミューレット(お守り)、宝飾品などは、神殿やお墓に埋葬された副葬品です。
古代エジプトでは亡くなった後も来世で再生復活すると信じられていたようで、これらの副葬品はそのために埋葬されたということです。金箔や宝石が施されていた(今はなくなっていました)という品々もあり、いったいどれだけの資産が投じられたことかと思いました。
アミューレット(お守り)にはカエル、サル、クロコダイル、コブラ、ネコ、ヒヒ、トキなどをかたどったものがあり、これらの動物が人々の暮らしに良くも悪くも深く関わっていたことが伺えました。
展示品には丁寧な解説文が添えられていて、一つ一つ読みながらゆっくり見て歩き、会場を出るころには二時間半が経っていました。
《館内喫茶コーナー》
《北海道立旭川美術館》