透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

花巻へ(その2)

2016-08-29 21:20:02 | 日記

晴れ。最低気温17.5℃、最高気温30.8℃。

岩手県花巻市で開催された、宮沢賢治生誕120年記念・第4回国際研究大会へ27日と28日の両日参加してきました。

27日、「イーハトーブは今どこにあるのか ”here Iihatobu Is Now”」をメインテーマに賢治の故郷・花巻で、数カ国からの研究者を交えた第4回目の国際研究大会の幕が上がったのでした。

生誕120年を迎えた賢治さんの作品は、今も世界中に「イーハトーブ」や「ほんたうのさいは」とは何かを問いかけ続けているようです。

 賢治の先見性を「注文の多い料理店」から導き出せるとお話しくださった、アーサー・ビナード氏、賢治の「銀河鉄道の夜」には生の不条理が描かれているのではとカフカとの共通点をいくつか挙げて話された平田オリザ氏。

お二人からは、たくさんの示唆に富むお話を伺うことができました。

また、アトラクションでは詩「原体剣舞連」が三か国語で朗読され、どこか音楽を聴いている気分でした。ペルシア語での朗読は耳に心地よく、インドのマラヤーラム語は語り部の方の母語への思いが感じられました。中国語は聴くよりも資料の漢字を見る方にウエイトを置いてしまいましたが・・。

そして、郷土芸能「原体剣舞」については、後継者が少なくなっている現状を知り、ここにも少子高齢化の影響があるのかと伝統を繋ぐ難しさを思ったのでした。この度、舞台を見ることができたのはそういう意味でも幸いだったのかもしれません。 

 

以下、なはんプラザで行われた、27日午後からの今大会の一部を写真と共に時系列で追ってみました。(お名前など不明な点もあり、失礼をおわびします。)

記念講演 午後1時30分より    

①アーサー・ビナード(詩人・翻訳家)

      「扉(と)」の向こうに「今」が見えるー賢治の先見性ー

平田 オリザ (劇作家・演出家)

       賢治の祈り 

アトラクション 午後4時30分より

多国語による詩「原体剣舞連」朗読

郷土芸能「原体剣舞」(原体剣舞保存会)

 

 

 

 

アーサー・ビナード氏による講演

平田オリザ氏による講演

アスイエ・サベル氏・ペルシア語による「原体剣舞連」朗読 

P.A.ジョーシ氏・マラヤーラム語による「原体剣舞」朗読 

中国語による「原体剣舞連」朗読 

富山英俊氏による詩「原体剣舞連」の解説 

郷土芸能「原体剣舞」について 

原体剣舞保存会の皆さんによる「原体剣舞」の舞台 

コメント
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