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ムーミン展のチケット
ムーミン展のチラシ
本当に久しぶりに札幌芸術の森美術館へ足を運んできました。
9月12日から開催している「ムーミン展」を見るためです。約500点の作品をゆっくり味わいながら目に収めてきました。
ムーミンの生みの親のトーベ・ヤンソンさんは、1914年にフィンランドのヘルシンキで生まれ、1966年には 国際アンデルセン賞を受賞。2001年に86歳で死去しています。父親は彫刻家で母親は挿絵画家でした。
ムーミン・トロールはどうして生まれたのかという問いに、彼女は二つのエピソードを挙げています。
1つ目は名前の由来についてで、16 歳の時におじさんが「ガス台の後ろにはムーミン・トロールという生き物がいるぞ。こいつらは首筋に息を吹きかけるんだ。」と言ったことから。
2つ目は弟のペル・ウロフとけんかをした時、群島地域の家の野外トイレに描いた、怒った顔をした鼻の大きな生き物「スノーク」からです。鼻の大きな生き物は1930~40年代の水彩画にも黒い姿で登場しています。この生き物はやがて体の色を白に変え、トーベやシグネ(母親)が表紙や挿絵を手掛けたスウェーデン語系フィンランド人による風刺雑誌「ガルム」のイラストの片隅にも現れるようになります。そして、1945年の「小さなトロールと大きな洪水」の「ムーミン・トロール」として登場することになるのです。
500点におよぶ作品が展示された「ムーミン展」は、挿絵や表紙絵、解説文や写真なども含めて見ごたえのあるものでした。その中でも、風刺雑誌「ガルム」に掲載された挿絵と添えられた文、その訳と意訳に興味を惹かれました。意訳(かみ砕いた内容)を読み終えた後にこみあげる笑いを押し殺した作品もいくつか。ユーモアのセンスが光る作品が多かったです。
そのうちの一例を。
「ママ、私はいつ生まれたの?」
「真夜中によ、娘や」
「私、起きていて良かったの?」
我家に戻り、見上げた空には虹のアーチがかかっていました。良いことの兆しといわれる虹を皆様に・・・・・・。