晴れ。最低気温2.4℃、最高気温17.3℃。
自然ふれあい交流館
(アイヌ語)ニレ科の落葉高木。材は器具用・薪炭用・樹皮の繊維で織った布は「アツシ」と呼ばれアイヌの衣料。
~『広辞苑第六版』~
美しく晴れた秋の一日。
午後から野幌森林公園・ふれあいコースから自然ふれあい交流館へ。今日は交流館の周りの樹木に付けられた名札を見ながら歩いてきました。
先ずはオヒョウに注目。この木の樹皮から採った糸で織った織物や、それで作ったアイヌの上着を「アツシ」というのだそうです。オヒョウの他にハルニレなどニレ科の樹木、シナノキなどシナノキ科の樹木の皮も用いられたとか。
「アツシ」の原材料には耐久性に優れたオヒョウが好まれましたが、深い山の中に生えていたため、雪が積もって歩きやすくなった冬に何日もかけて採取しました。ちなみに一反を織るのに約10日ほどを要したとのこと。
(*「アツシ」の表記は広辞苑第六版によるもの。)
ハウチワカエデは大きな葉を天狗の羽団扇にたとえて命名されたそうで、紅葉が美しいと広辞苑にありました。ですが、今は緑の葉の一部だけが紅くなっていました。
花には花の、木には木の名前があって、その由来を辿っていくと暮らしぶりが垣間見えてくることもあります。名前のついた扉を開けると、その一つ一つの向こうに脈々と今につながる道が続いている気がしました。