透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

弥生・三月

2021-03-01 19:27:59 | 日記

曇り時々雪。最低気温−2.5℃、最高気温6.0℃。

 

気温がプラスになり、雪解けが進んだ道路にぬかるみができていました。

ぬかるみを通過儀礼のように幾度も繰り返して、芽吹きの春がやってくるのです。

このぬかるみは曇り空を映していましたが、青い空を映すこともあるでしょう。

三月の様々な空を記憶するぬかるみ。

深いお空」・・・・。

 


「ぬかるみ」  金子みすゞ

このうらまちの

ぬかるみに、

青いお空が

ありました。

 

とおく、とおく、

うつくしく、

すんだお空が

ありました。

 

このうらまちの

ぬかるみは、

深いお空で

ありました。

 

金子みすゞ童謡集『わたしと小鳥とすずと』


 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする