透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「わらいがこぼれる」時を

2021-03-23 16:41:47 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温0.4℃、最高気温8.1℃。

野幌森林公園大沢口へ車で出かけてきました。暖かな日が続いていたので、もしやと入り口付近をのぞき込むとフキノトウが頭をもたげていました。

自然ふれあい交流館前付近のネコヤナギはかなりもふもふになっていて、見ているだけで幸せな気分になれました。コロナ禍で笑いあう場面がものすごく減った気がしている今日この頃。幼い子どもたちも我慢しているのですから、大人は仕方がないのですけれど・・・。だからでしょうか、よけいに柔らかなイメージのもの、おおらかさを感じさせるものに惹かれる気がしています。

先ほど、金子みすゞさんの童謡集をめくっていたら、「わらい」という作品を見つけました。


「わらい」   金子みすゞ 

それはきれいなばらいろで、

けしつぶよりかちいさくて、

こぼれて土に落ちたとき、

ぱっと花火がはじけるように、

おおきな花がひらくのよ。

 

もしもなみだがこぼれるように、

こんなわらいがこぼれたら、

どんなに、どんなに、きれいでしょう。

 

               金子みすゞ童謡集『わたしと小鳥とすずと』


 

コメント
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