透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

野幌森林公園・春の陽気

2021-03-29 14:59:30 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温4.5℃、最高気温14.6℃。

自然ふれあい交流館付近

大沢口

大沢コース

エゾユズリハコース

風もなく、最高気温が14.6℃と春の陽気に包まれた一日。野幌森林公園大沢口や自然ふれあい交流館付近では雪が大幅に解け、道端に折り重なっていた枯れ葉からはフキノトウや野草が顔をのぞかせていました。

ゆっくり歩を進めると、肩の力がいつしか抜けていくような心地よさ。透き通った雪解け水はせせらぎとなり、サラサラと清らかな音を立ててもいたのです。

北海道の遅い春の到来。ふんわりした光の中を、程よく温められた空気をまとって、のんびり歩いてきました。

今日の日に因んで、まどみちおさん作の「春の訪れ」を。


春の訪れ       まどみちお

 

太陽がうたう…

小鳥たちが咲く…

花々が照らす…

と言えば少量の嘘と

少量の真実を伝えることになるが

もともと百万言が死力を尽くしたとて

「春の訪れ」に届くわけのものでもない

「自然」はいつも遠いのだ

自身が自然でありながらまるで

それを忘れている人間の

「ことば」からは…

ゆびさす手の先に触れると見えて

ひとりはるかなあの虹のように

 

 『続 まど・みちお全詩集』より


 

コメント (2)
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