透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

『ソロー博物誌』

2013-05-24 22:20:11 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温6.8℃、最高気温13.8℃。

お仕事を終えた後、野幌森林公園大沢口まで散歩。大沢口前の池にカモの姿は見えなかった。

                       

                              《野幌森林公園大沢口17:55》

                       

                               《大沢口前の池17:59》

先日、道立図書館から借りてきたヘンリー・ソローの『ソロー博物誌』(山口晃訳 彩流社2011年6月30日発行)を読み始めた。「マサチューセッツ州の博物誌」という章に興味深い箇所があった。日本でいえば江戸期、アメリカの奴隷制廃止(1865年)前に生きたソローがすでに察していたことが今の時代にも色あせていないことに驚く。

「健康は社会でなくて自然の中にある。いずれにしても足が自然の真ん中に置かれていないなら、私たちの顔は青白く鉛色になるだろう。社会はいつも病んでいて、最上の社会が最も病んでいる。マツの香り以上に健康によいものはないし、小高い牧草地のムラサキベンケイソウほど心に沁みわたり、元気を回復させる芳しさはない。・・・・中略・・・・・自然の静けさを共有している人々が絶望の教義、精神的あるいは政治的な独裁の教義、隷属の教義を教えることはなかった。」

版元からの著者プロフィール

ヘンリー・ソロー(ソロー、ヘンリー)

(Henry D. Thoreau, 1817-62)
マサチューセッツ州コンコード生まれ。ハーバード大学卒業後、コンコード公立学校で教えるが、まもなくして辞める。エマソンと出会い、日記をつけ始める。ウォールデン湖畔に自ら建てた小屋で暮らし、人頭税の不払いでひと晩コンコード刑務所で過ごす。『コンコード川とメリマック川の一週間』『森の生活』の二册を生前に刊行。死後、『メインの森』『コッド岬』などが出版される。奴隷制度に晩年にいたるまで反対する。コンコードにて死去。

山口 晃(ヤマグチ アキラ)

慶應義塾大学博士課程を経て、1997年より『木学舎便り』の刊行に従事。駒澤大学講師。
訳書に、ウォルター・ハーディング『ヘンリー・ソローの日々』(日本経済評論社)、ヘンリー・ソロー『コンコード川とメリマック川の一週間』(而立書房)など

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