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昨年の7月18日に旭川の旭山動物園から脱走したフラミンゴは、小樽市銭函、紋別市藻別川、そこから約10キロ南下し、コムケ湖にしばらく羽根を休めていたが、10月28日を最後に行方知れずのまま、現在に至っているという。
昨年の私のホームページでは、フラミンゴについて次のように綴っていた。
札幌で学生時代の仲間数名と会って近況報告を交わす。昼食を頂きながら、昨今の話題になり、件のフラミンゴの捕獲作戦に話が及んだ。そして、おおむね次のような結論に至った。捕獲する方法はいかがなものか。むしろ、冬前に衰弱する可能性があるというなら、その時に、つまり、衰弱した時に施設?に入る形が望ましいのではないかと。
その後、話題は次々と移っていったが、老後の話にもなり、最期を迎えるときは自然死の形でがベストだという流れになっていった。過度の医療技術を施されずに、あるがままの人生を生き切り、できれば自宅で迎えるのがいいねということに落ち着く。フラミンゴの行く末と私達人間の終末が何となく繋がって見えた。
あのフラミンゴがやけに気にかかるのは、一抹の不安はあるものの、本来の自由を手にしたフラミンゴにある種の期待と羨望と安堵感があるからなのかもしれない。
北海道新聞の本日付夕刊には「フラミンゴがいない夏」との見出しの記事が掲載されていた。再飛来を望む紋別市民が多いらしい。特に昨夏、フラミンゴを見に観光客が多く集ったというコムケ湖は静かな夏を迎えているという。
私もこの頃、あのフラミンゴはどうしているかとふと思うことがあったが、あれから1年が経とうとしていたとは。無事でいることを祈るばかりだ。動物園側では、「なんとかつかまえたい」という構えだが、できれば、そっとしておいてあげたいと私は願う。