GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

PRIDE武士道

2006年11月06日 | 格闘技

 11月5日PRIDE武士道-其の十三-。わざわざ桑名出張の途中で1日だけ帰宅し、スカパーのペイパービューで生観戦したわけですが、全12試合の内8試合が時間切れによる判定決着となり、約6時間30分の長丁場となりました。

 いくらPRIDEの試合が高クオリティとはいえ、KO決着の少ない膠着試合を延々と見せられたのだから、正直疲れたことこの上ありません。

 でも、まあ、それなりに見所はありました。青木の関節技の切れ味は素人目でも衝撃的だったし、五味の試合も緊張感にまみれてドキドキ物でした。DJ.GOZMAこと郷野の入場シーンは豪華で素敵だったし、試合中の職人っぷりも良かった。婚約者を事故でなくしたばかりのデニス・カーンの悲壮感にはグッとくるものがあったし、三崎の涙の優勝には、その過程にはちょっと首をかしげつつも、なんだかんだ言って感動しました。

 しかし、しかし、しかし。今回の真のMVPは、フジテレビの脱退劇以来PRIDEから遠ざかっていた、ナレーター立木文彦&煽り映像が復活したことでしょう。

【PRIDE史上でも5本の指に入るであろう、かっちょええOP映像はこちら】
※youtubeなので、リンク切れの場合はご容赦。

 フジテレビ放映時、その製作スタッフが作成した選手紹介映像、いわゆる“煽り映像”は、恐ろしいまでに練りこまれた編集のハイクオリティさと、立木の芸術的かつ迫力のある名ナレーションで、試合のおもしろさを、2倍、3倍にも引き上げていました。正直僕も、この煽り映像だけで泣いたことが1度や2度ではないです。

 しかし、PRIDE中継からフジテレビが撤退すると、当然煽り映像の製作スタッフならびにナレーターも手を引くこととなり、その後のPRIDE中継(スカパー)は、試合の質こそ落ちなかったけど、間に合わせのような映像ばかりが使われ、クリープのないコーヒー、電ボのいないおじゃる丸、ソロの大槻ケンヂ、ポッケのないネコ型ロボットの様相を呈し、正直見られたものではありませんでした。

 そして11月現在。未だにPRIDEとフジテレビは絶縁状態。大晦日にテレビ朝日がドラえもんではなくPRIDEを中継するという噂が流れているが、これも定かではありません。

 最近のPRIDEは、すさまじいまでに面白い試合を連発し、まさに“神々の戦い”と評してもおかしくないものすらありました。これにかつてのクオリティの煽り映像が復活すれば・・・。

 その矢先です。今回のPRIDE武士道-其の十三-のオープニング映像で流れた聞き覚えのある声。きっと昔の映像で仕様されたのものだろう、版権の問題とかクリアしたのかな、そう思いました。その直後、立木ナレーターから自身の復活の報告が。会場大爆発。イベントでナレーターが主役となる瞬間なんて、そうそう見られるものでもなく、それが事の重大さを物語っていました。

 フジテレビとの関係はどうしたのか。それはわからないけど、PRIDEに“煽り映像”が戻って来た。そのことだけで、最近ゆるみっぱなしの僕の涙腺は大洪水となり、6時間半の膠着興行も、最初から最後までエキサイトすることができました。

 サザエさんとのじゃんけんにも久々に勝ったし、今日はいい日だ。