GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

トゥモロー・ワールド

2006年11月19日 | 映画
 すごい作品でした。

 ストーリーを簡単に説明すると、20数年後の未来、子供が全く生まれなくなる現象が起こり、人類は滅亡カウントダウン真っ只中、世界の運命は一人の男と少女に託された・・・!みたいな感じです。

 世界の終末を描く映画がここ数年ガシガシ上映されているけど、この映画は、ちょっと重苦しいものの、変な思想の押し売りとかは少なく、これ見よがしな嫌らしい自己犠牲もなく、見終わったあとも、変に突っ込むよりも、ただただ各シーンの衝撃や感動が心地よく頭と体をかけめぐる、今までにない気分を味わえた映画でした。

 そして、これは僕にとって、記念すべき生まれて初めて泣けた映画だったりもします。ここ10年で泣いた記憶というと、前の前の彼女にフラれたとき、橋本真也がこの世を去った時、心が不安定な時に行った横道坊主のライブ、そしてこの映画くらいでしょうか。もっとも、リアルに「泣いた」のはこの中のひとつくらいで(どれだろうね)、あとは目に涙が浮かんだくらいなのだけれど。とは言え、こりゃ貴重だ。

 恐らく、今後僕が見る全ての映画は、この映画と比べられることになると思います。ラストシーンちょっと前らへんの、延々ノーカットで映される戦闘シーンは、圧巻を通りこして、もう参りました、としか言葉が出てきませんでした。とある辛口レビューサイトで、このシーンだけで1800円の価値がある、とありましたが、めちゃんこ同意。

 上映終了後に残ったのは、ちょっとの感動と、映画に夢中で一口も飲まずに炭酸が抜けたダイエットペプシLサイズ。

 いやあ、すげえ映画だ。


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