GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

U-DOU & PLATY

2008年07月13日 | 沖縄音楽
オキナワン・ダンスホール・レゲエの第一人者、ユープラことU-DOU & PLATYのミニアルバム『For di Future』を購入。

相変わらずジャパニーズレゲエやHIPHOPが苦手な僕ですが、なんでか沖縄出身バンドのそれはすんなり受け入れてしまいます。

ひいき目も多少あるのは認めますが、やはり沖縄の歴史、土壌、文化、気候などが、レゲエやHIP HOPの名曲を産み出しやすいのだと思います。

音楽に限らず、今沖縄が大ブーム。年間沖縄旅行者は550万人を超えています。(1日1万人以上!) なぜ本土の人間は沖縄に惹かれるのでしょうか。

諸説あるでしょうが、沖縄ミーハー歴22年、最近は年3回沖縄に旅行しているエセ沖縄病患者の僕が分析するに、沖縄の人達の強い郷土愛の成せる技なのではないでしょうか。歌にしても、芸術、料理、ファッション、あらゆる文化に、作り手側の沖縄に対する誇りや愛が溢れています。

そんな沖縄に対して、「世間はなにもしてくれない」「社会が悪い」「どこかに逃げ出したい」などとのたまいまくる、地元愛に希薄な現代日本人が惹かれるのもしごく当然。結果年間2万人以上が沖縄に移り住んでいます。

でも、そんなネガティブからの逃避目的で沖縄に憧れたところで、沖縄の人達から見ればいい迷惑だし、なにより自分自身が沖縄に溶け込めるわけがない気がします。実際沖縄から転出している人の数も年間2万人以上。都会を目指す沖縄の人達も含まれているとはいえ、夢破れて引き返す本土の人達の多さも伺い知れます。

まず自分の故郷を愛せるようになってから、初めて沖縄や沖縄の人達と対等に打ち解けあえる、そんな気がします。

と、あてにならないデータと机上の空論による、不毛にも程がある的外れな脱線はこれぐらいにして。

さて、このミニアルバム『For di Future』も極上の沖縄エッセンスがあちこーこーに散りばめられています。

夢はあきらめず、辛い時はのんびりユルユルと、友達は大切に、悲しい歴史を乗り越え、故郷を大切にする。ヤマトンチュウが口にすれば大袈裟でうすら寒くこれ見よがしなそんなテーマも、違和感なく、楽しく、それでいてメッセージ性をしっかり備えてすんなり聞けますよ。

あのかりゆし58が参加している表題曲も、三線とレゲエが心地良い、元気になれるさわやかな応援ソングとなっています。

その他の曲も、これからの暑い季節にぴったり。特に海辺のドライブ時のBGMとして最強の一枚です。

沖縄病でない方にも胸はってオススメできる名盤。

【For di Future】U-DOW & PLATY
SPICE RECORDS/RZCD45920/\1680
1.For di Future feat.かりゆし58
2.みんなのうた
3.シーサー
4.Bredren
5.肝がなさ節 feat.神谷千尋
6.Voice of OKINAWA