映画『ダークナイト』を見て来ました。
前作『バットマンビギンズ』同様、ヒーロー物にしては重めのテーマで、大人向けの映画に仕上がっています。
特に素晴らしかったのは、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技。その狂気の熱演ぶりは僕の脳裏にしっかり焼き付き、恐らく今後死ぬまで離れないのでは、そう思える程の完璧な物でした。
かと言って、見所がそれだけでないのがこの映画のすごいところ。善が悪を生み出すスパイラルのジレンマをテーマにして描かれたストーリーも良かったし、脇役もキャラがたっていて味がありました。世界観のダークさも、ヒーロー物としてのファンタジーさが微塵も感じられず、結果それが良い方に転がっている気がします。
バットモービルによるド派手で痛快なアクションシーンなどもありますが、子供向けというにはトラウマが残りそうなこの映画。乱闘シーンではヴォルグ・ハンばりに立ち関節技でバキバキ相手の骨を折りまくったり、目的のためなら市民への盗聴も辞さないバットマンのダークサイドっぷりは、『崖の上のポニョ』の客層のニーズとは明らかに一線を画します。
昔放映されたドラマシリーズで、爆弾を海に投げようとしたところ、ボートに乗ったカップルがいたりアヒルの親子がいたりでどこにも捨てれず、うろたえているうちに爆発してしまってダメージを被ったり、敵の変装を見破るために「ナポレオンはズボン吊りを使っていた、それはなぜか。ズボンが落ちるからさ」と、吹き替えだと何がおもしろいのかさっぱりなアメリカンジョークを披露、笑わなかった相手を無差別に攻撃し「見ろ、ロボットだから感情がなくて笑わないんだ!」と力説する全身タイツ姿の蝙蝠男の姿はどこにもありませんでした。
辛口で有名な批評サイトが100点中97点をつけ「映画史に残る傑作」と断言してるだけあって、ぜひ映画館で見てもらいたい作品です。
ちなみに、今作のMVP、ジョーカー役のヒース・レジャーは先日、28歳の若さで急逝しました。多分実際には関係ないんだろうけど、今作への凄まじすぎる執念が死期を早めたのでは、そう的外れかつ不謹慎で失礼な想像をしてみたくなるほどの強烈な怪演でした。合掌。
前作『バットマンビギンズ』同様、ヒーロー物にしては重めのテーマで、大人向けの映画に仕上がっています。
特に素晴らしかったのは、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技。その狂気の熱演ぶりは僕の脳裏にしっかり焼き付き、恐らく今後死ぬまで離れないのでは、そう思える程の完璧な物でした。
かと言って、見所がそれだけでないのがこの映画のすごいところ。善が悪を生み出すスパイラルのジレンマをテーマにして描かれたストーリーも良かったし、脇役もキャラがたっていて味がありました。世界観のダークさも、ヒーロー物としてのファンタジーさが微塵も感じられず、結果それが良い方に転がっている気がします。
バットモービルによるド派手で痛快なアクションシーンなどもありますが、子供向けというにはトラウマが残りそうなこの映画。乱闘シーンではヴォルグ・ハンばりに立ち関節技でバキバキ相手の骨を折りまくったり、目的のためなら市民への盗聴も辞さないバットマンのダークサイドっぷりは、『崖の上のポニョ』の客層のニーズとは明らかに一線を画します。
昔放映されたドラマシリーズで、爆弾を海に投げようとしたところ、ボートに乗ったカップルがいたりアヒルの親子がいたりでどこにも捨てれず、うろたえているうちに爆発してしまってダメージを被ったり、敵の変装を見破るために「ナポレオンはズボン吊りを使っていた、それはなぜか。ズボンが落ちるからさ」と、吹き替えだと何がおもしろいのかさっぱりなアメリカンジョークを披露、笑わなかった相手を無差別に攻撃し「見ろ、ロボットだから感情がなくて笑わないんだ!」と力説する全身タイツ姿の蝙蝠男の姿はどこにもありませんでした。
辛口で有名な批評サイトが100点中97点をつけ「映画史に残る傑作」と断言してるだけあって、ぜひ映画館で見てもらいたい作品です。
ちなみに、今作のMVP、ジョーカー役のヒース・レジャーは先日、28歳の若さで急逝しました。多分実際には関係ないんだろうけど、今作への凄まじすぎる執念が死期を早めたのでは、そう的外れかつ不謹慎で失礼な想像をしてみたくなるほどの強烈な怪演でした。合掌。