ふと本屋で見かけて衝動買いしてしまった、その名も『カープ検定』。
小学生~高校生あたりまで、カープが負けるたびに風呂場でマジ泣きする程の病的なカープファンだった僕は、今はちょっとプロ野球ファンから遠のいているのですが、それでも好きな色は未だに赤ですし、スポーツニュースでのカープの試合結果は日々気になります。
さて、この『カープ検定』。約200問の問題はマニアックな物が多く、ファンでなければ問題の意図すら解読不能なのでは、と思わせる物もちらほら。
“2005年、マイク・ロマノ選手のルイジアナの自宅を襲ったハリケーンの名前は?”
“日曜日午前中の広島市民球場の一般使用料金はいくら?”
…わかんないって。
鈍ったカープ知識に恥じつつ、昔を思い出しながら勉強の日々です。
それにしても、この本を見るまで知らなかったのですが、広島市民球場は今年をさいごにカープのホームグラウンドでなくなるんですね。ショックです。
初めて市民球場に行ったのは中学一年生の頃でした。17点取られて負けたのを覚えています。
高2の時は、学校を休んで日帰りで市民球場へ。先生には電話で「北別府の引退試合ですから」。嘘は嫌いなのです。
なお、この日の試合(巨人戦)は“伝説”と呼ぶに相応しい名勝負でした。1位巨人との15ゲーム差を猛追し、残り7試合で2,5ゲーム差で迎えた最後の直接対決。しかも大投手北別府の引退試合。舞台は整った!
序盤に5点を先制するも、松井の本塁打などでじわじわと打ち込まれ、気付いた時には7点を奪われ逆転され、球場は嫌なムード。
巨人はエース斉藤から槙原という、ローテーションピッチャーによるありえない継投でトドメを刺しに来ます。まさに総力戦。しかしカープも佐々岡が奮闘。追加点を許しません。
そして迎えた8回。先頭の金本のホームランでついに同点に。しかし後続が打ち取られ2アウト。ここからが神がかっていました。1番野村がセンター前ヒットで激走、なんと2塁まで進塁。センター前ツーベースヒット。続く正田は四球を選び、バッターは前田。前田の当たりはライトへ。ここで2塁走者の野村がまたも爆走。通常なら3塁にストップの当たりも、迷わずホームへ。前進守備の松井もバックホーム。野村がキャッチャー村田に体当たり!判定はセーフ!野村はもちろん、普段寡黙な前田まで渾身のガッツポーズ。広島市民球場大爆発の瞬間でした。
最後は守護神大野が抑えてゲームセット。
僕の人生の中で、桜庭和志vsホイラー・グレイシー(格闘技)、そして1991年のカープ優勝(10月13日。僕の誕生日)と並ぶ三大イベントになりましたよ。
…。いや、ブログに書いた所で誰の同意も得られないのはわかっているのですが。書いてるうちに思い出して目頭が熱くなっている今日このごろ。あの頃のカープは神だった…。
最後に広島市民球場にお別れを言いに行こうかな。