GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

ALL JAPAN GOITH

2007年01月21日 | 沖縄音楽

 沖縄インディーズシーンの中で、以前から気になっていたバンド、“SKAしっぺ”。僕はスカ系ミュージックが、嫌いでは全然ないのですが、今ひとつピンと来なかったこともあり、購入を後回しにしてきました。

 そんな折、“SKAしっぺ”がバンド名を新たに“ALL JAPAN GOITH”に変更し、再出発とのこと。これをきっかけに購入に踏み切りました。

 ・・・なんで今まで聞かず嫌いしてたんだろう。以前、同じ沖縄インディーズシーンのU-DOU&PLATYを聴いたとき衝撃を受け、レゲエ嫌いがすっかり治った時のごとく、今回も、もうAメロの時点でメロメロになっちゃったよ。スカと沖縄音楽の融合は、無理やり感などなにひとつなく、足し算というよりもむしろ掛け算的にお互いを深め合い、ヤバかっちょいい具合に仕上がっていました。

 今回購入したのは昨年夏発売のミニアルバム『夏祭り』。スカで、沖縄で、なぜかほんのり昭和の香りすら漂う、むちゃ“ゴイス”な一枚。琉球三線の音色がここまでホーンの音色とマッチするとは。おもいっきり季節をはずしているのが残念ですが、今年の夏のヘビーローテはこれできまりでしょう。

 毎回ジャケットを飾るマスコットキャラ・ゴイスくん(趣味はエアパッキンつぶし)もいい味出してるぜ。

 今春ついにメジャーデビュー。要チェックや。




 公式サイトのディスコグラフィで、ぜひ試聴のこと。i-tunes storeでも購入&試聴可なり。



西遊妖猿伝

2007年01月20日 | マンガ

 本日ご紹介にあがる漫画は、西遊記をモチーフにした歴史活劇『西遊妖猿伝』。作者は、このブログでもちらほら出てきている諸星大二郎です。

 世界を滅ぼす災厄たる妖怪、斉天大聖に見入られた少年・孫悟空が、自らの運命と向き合い打ち勝つため天竺を目指す。

 西遊記が元といっても、そこは諸星漫画、ちょっとやそっとのアレンジではすまされません。隋末から唐代にかけての時代背景を舞台に、独特の妖気とダークさをエッセンスにしつつ、かといってSFに走るでもなく、骨太なアクションとストーリーで楽しませてくれます。

 玄装、紅ガイ児(ガイは子+亥)、金角・銀角兄弟、ナタといった原作キャラは大胆に味付けされ、通臂公、竜児女などオリジナルキャラもそれに負けない魅力にあふれ、おどろおどろしくも、どこか心の感じられる異形の妖怪達も登場し、どのキャラもいちいち諸星イズムにあふれていて、読んでいて全然飽きません。

 対象年齢はやや高めでしょうか。小学生くらいにはちと辛いかもしれないけど、歴史好きだけではなく、幅広い層にオススメな一品です。

 なお、諸星大二郎はこの作品で2000年に第4回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。他の錚々たる受賞者を見ても、もうちょっと諸星漫画が世に認知されてもいいのになあ、と思うのだけれど、そうなったらそうなったで、ひねくれものの僕は恐らく読まなくなるので、今のままでいいや、てことにしときます。

 1983年の連載から、掲載誌を転々としながら約15年続き、現在は休筆中。全4部構成のうち、2部までが刊行されています。

 続編まーだー?





「西遊妖猿伝」 全9巻 双葉社 
第一部のみ収録。

「西遊妖猿伝」 全16巻 潮出版社
第一部(加筆修正あり)と第二部まで収録。


ベルト

2007年01月14日 | 日記・コラム

 本日は、京都の織屋「菱屋善兵衛」ブランドのベルトを衝動買い。同織屋の創作する袋帯“蔵”シリーズの素材を使用した、鳩目タイプのいかした奴なりよ。

 この“蔵”シリーズの袋帯は、西陣織の帯が通常700~2800本くらいの経糸(たていと)を使用しているのに対し、なんと5000本以上のそれを使っている(らしい)という優れものです。ということは、もちろん糸自体が極細で、その分密に織られているため、絹独特の風合い、触り心地が素敵な塩梅に仕上がっているのだ。だいたい帯ひとつで28万~68万くらいでしょうか(当社調べ)。

 「菱屋善兵衛」のショップは、地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩10分の、新京極通三条をちょっと下がったところにあります。ここでは高価な帯などの販売はしておらず、その生地を活かしたサイフやバッグ、ネクタイなどが並んでいます。

 河原町界隈に寄った際には、ちらっと寄ってみてはいかが?

 ※文中の商品データは僕のうろ覚え知識なので、あんまり信じないように。



柄は正倉院に伝わる古典柄のアレンジ


ショップの詳細はこちら



JOJO苑

2007年01月14日 | 日記・コラム

 出張中に東京駅の売店で購入した、叙々苑の焼肉弁当。

 今までの駅弁の焼肉弁当はなんだったんだ、というくらい、焼肉屋で食べる肉の味が再現されていました。冷たいのは当たり前として、肉の厚み、ジューシーさ、表面の焼き目の香ばしさなんかが絶品。変な調味料や保存料使いまくってるんじゃねーか、と思わず勘ぐってしまうくらい、ヤバおいしかったのですよ。2100円の価値はあるぜ。

 ちなみに新幹線の中で食べたのですが、ナムル&キムチが大盛で入っていたため、僕の座席の周りだけ恐ろしい臭いに満ち溢れていたのは言うまでもありません。

 でも、また買うぞ。





スノウホワイト

2007年01月12日 | マンガ

 当ブログでも何回か紹介している漫画家、諸星大二郎。

 伝奇物、歴史物を中心に、SF、ブラックユーモア、そしてたまあにギャグ、とその惚れ惚れするふり幅は、ひとつ間違えると方向性に収拾がつかなくなりそうにも思えますが、その独特の個性により、全ての作品が奇跡的なバランスを取り合い、「諸星作品」として成り立っています。そんな諸星イズムをグリム物語とミックスさせて核融合させたのが、今回紹介する『スノウホワイト』です。

 サブタイトルが「グリムのような物語」とあるように、かなり大胆なアレンジがされていて、ある時はシリアス、ある時はギャグ、時にはブラックユーモア、時にはSF、さらには現代風刺、などなど、あらゆる味付けがなされていますが、それぞれのテーマがどんなにかけはなれていても、読後はどの作品からも同様に諸星イズムを感じ取ることができるでしょう。

「お母さんはもう戻ってこない。永久に戻って来ない気がする」
近未来で、奇妙な物体に襲われるクローンの子供達を描く『七匹の子やぎ』。

「頭が半分とれた猿がいて、自分の頭をかかえて脳みそをスプーンですくって食っていた」
自分は自分なのか、ソーセージなのか。不条理ストーリー爆発の『奇妙なおよばれ』。

「小鳥が家に帰ると、焼きソーセージが鍋の中に入って自殺していました」
ベンチャー企業を立ち上げた3匹が、ちょっとした行き違いから破滅に向かって行く『小ねずみと小鳥と焼きソーセージ』。

「森であのすばらしい大きなクルミを見つけた時俺は決心したんだ。このすばらしいクルミで最高の美少女フィギュアを作ろうって・・・」
筆者初の本格(?)推理漫画『めんどりはなぜ死んだか』。

「証拠か。証拠は・・・私のカンだ!」「狐窪くん、推理物でそれはちょっと」
筆者2度目の本格(?)推理漫画『藁と炭とそら豆』。

 などなど、読者を異世界にいざなう、言魂にあふれた全12話。

 必見やで。





『スノウホワイト』諸星大二郎
東京創元社 952円+税

※同シリーズには、朝日ソノラマ版の『トゥルーデおばさん』もある。こちらも必見。