昨年末に8年ぶりに活動を再開したロックバンド“筋肉少女帯”。9月5日に発売された、実に10年ぶりとなるフルアルバム『新人』を購入してきました。
なんか、もう、クールでパンクで赤塚不二夫な、歴史に残る名盤です。
1曲目「Period」は、三柴理のピアノソロ。泣きの旋律に思わずひきこまれます。
2曲目「仲直りのテーマ」は、“仲直り”という平和なテーマを、攻撃的パンクロックで表現した名曲です。すごいです。【ようつべ】
3曲目は、初期の名曲をアレンジした「イワンのバカ’07」。ロシア音楽のポルカをヘビメタ風に味付けした斬新なナンバー。四十路ビジュアル系橘高の、高速ギターが堪能できます。
4曲目「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」。人類が滅亡しても、私達二人は生き残って幸せになろうね、というポジティブだかネガティブだかよくわからない素敵な曲です。異名“ハードロック私小説”爆発。
8曲目「Guru最終形」は、大槻ケンヂソロ発表曲のアレンジ。ピアノの旋律が美しすぎてヤバイです。染みます。
9曲目「ヘドバン発電所」。暗闇で本を読む少女のために、ヘッドバンギング(ライブなどで曲に合わせて頭を振りまくる行為)発電を試みるバンドとファンの物語です。どんな発想だ。
11曲目「交渉人とロザリア」。16歳の連続射殺魔少女ロザリアと交渉人のやりとりをパンクロックに乗せて。これもピアノが泣かせます。
14曲目「モーレツア太郎’07」。筋肉少女帯メジャーデビューアルバムの1曲目の曲をアレンジして再録。赤塚不二夫の同名漫画をテーマにハードロックで仕上げています。ピアノとギターの爆音っぷりに酔えます。発表から20年は経つというのに、このかっこよさと斬新さはなんだ!
こんな曲ばかり聴いてたら、そんじょそこらの曲では感動できなくなって当然なのですよ。パンクロックと文学小説と天才バカボンとビジュアル系を足して、四十路で割ると、とんでもなくかっこよくなった!
そんなバンドです。一度ご賞味あれ。
※熱すぎPV!【ようつべ】(リンク切れの際はご容赦)