境界性人格障害ランキング
境界性パーソナリティ障害の恋人・心子(しんこ)。
心子と共に過ごした波瀾万丈の日々をつづった、ノンフィクションの本を上梓しました。
甘い蜜月と凄まじい修羅場が繰り広げられた、壮烈ながらもピュアでひたむきなラブストーリーです。
力の限り生き抜いた、千変万化の 僕の彼女を紹介します。
★海原純子さん(心療内科医・医学博士)推薦文
『愛しても愛しても、それでもまだ愛に飢えて手をのばす人がいる。
愛を渇望する境界性人格障害の姿がここに。
そうした女性を恋人に持ち、正面から向かいあって生きた人の、魂の記録が胸にしみる。』
●Amazon 「境界に生きた心子」(星和書店)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791106938/sr=1-3/qid
(新風舎版:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797439130/ref=pd_rhf_p_1/249-6019257-0606757)
* * *
愛くるしく愉快な心子。
嬰児のように寂しがり屋で傷つきやすい。
そして、ひとたびキレるとその怒りは相手を致命的にこき下ろす。
正に万華鏡のように、心子は陰と陽の境界を狂おしくさまよい歩きました。
激しい感情の起伏に自他を巻き込みながら、心子は天国と地獄の間を往き来します。
彼女が欲するのはただ、際限のない愛情だけだったのです。
心子をはじめボーダーの人は、アップダウンが激しくて衝動をコントロールできず、本人も周囲も大変な葛藤に振り回されます。
愛する人を過剰に理想化するかと思うと、一転して徹底的におとしめます。
恋人や家族に対して“完璧な愛情”を求め、それが得られないと僅かなことでキレたり、逆にうつ状態になったりしてしまいます。
それは、幼少時不幸にして適切な愛情を得られなかった環境による、根源的な「愛情飢餓」から来るものなのです。
その一方、ボーダーの人はこの上なく純粋で人を引き付ける魅力があり、色々な才能に恵まれていることも少なくありません。
ダイアナ元妃,マリリン=モンロー,尾崎豊,太宰治もボーダーだったと言われています。
ボーダーの人は元天使だったと言う人がいます。
彼女との交際はすこぶる楽しくて魅惑的ですが、人間に転生してまだ間がないため人の不完全さを理解できず、理想像を要求されて甚だしい困難を強いられます。
けれども、それで最も傷つき苦しんでいるのは本人自身に他なりません。
彼女たちは何よりも愛情に飢えているのです。
境界性パーソナリティ障害はボーダーレスの現代を象徴する心の障害であり、若い世代を中心に増加し、今も苦しみ悩んでいる人やその家族・パートナーの人たちは沢山います。
拙作によって、人間にとって愛情がいかに大切かということを伝えられたらと思います。
児童虐待はじめ親子や家族の愛情が問われる現在、本作を世に訴えるのは意義あることだと愚考いたします。
2001年の年明け、心子は自死にて旅立っていきました。
(自殺行為もボーダーの症状のひとつです。)
その後、僕は彼女のことを書き記しはじめ、約3年半に渡り加筆を重ねてきました。
念願の本が刷り上がって5日目の1月17日は、彼女の命日でした。
生まれたばかりの本を、彼女の墓前に報告してきました。
彼女のお母さんが非常に喜んでくれたこの本を、心子もきっと祝福してくれたと思います。
彼女はカウンセラーであり、心の病に苦しむ人を一人でも救えたら本望だと言っていました。
人のために身を捧げることを少しも厭わなかった彼女ですが、拙著によってボーダーの人たちが理解される一里塚となることができれば、それが何よりの供養になるでしょう。
なお、奥付の発刊日2月21日は彼女の誕生日です。
「境界に生きた心子」は彼女の生まれ変わりであり、“我が娘”でもあります。
拙著が少しでも皆さんの心に響くことを、心子と共に祈っています。
【ご注意】
ボーダーの方ご本人が拙著を読まれた場合、非常に共感・感動し救われたという方と、フラッシュバックを起こしたり傷ついたりする方の、両極端に分かれるようです。
ボーダーの方の心の健康を守る必要があるので、その点をどうか予めご了解くださるようお願いいたします。
(記事「ボーダーの方の感じ方」(https://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/615e0d594adcab1b69bb5867e482b672)をご参照ください。)
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