■今年は2月に行った沖縄・やんばるの晩生のローゼル品種「うちなーローゼル」の収穫が続いています。
作付け本数が少なく、
2,3日に一度ですが母島農協に出荷しています♪
晩生品種との出逢いのお蔭で、母島ではローゼルの12月出荷は初の試みです(*^_^*)
さてさて本題のローゼルの種取りです。
10年前にローゼルの栽培を始めた頃、
母島にというか小笠原にローゼルを栽培している人は皆無で、
栽培方法はもちろん、自家採取、いわゆる種取りも手探りで始まりました。
10年間、色んな方法と時期で試行錯誤を繰り返しています(現在進行形)。
結果、今のところの方法にたどり着いて来ました。
亜熱帯の小笠原の場合、
母島ローゼルの栽培は春から秋にかけての半年で、
10月の収穫後、10月末から12月にかけて種取りを行うようになりました。
1月以降も種取りはできますが、
やはり雨やカビなど、難しい場合が多い気がします。
いつも作付けの5分の1は種用に収穫を抑え目にするようにしています。
試行錯誤なうえに、
翌年の種がなくなるのは絶対に避けたいので、
一通りでなく、何通りもの種の取り方を実践するようになりました。(まだ試行錯誤の段階です!)
■簡単に説明すると3通りに分けられます。
①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法
②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法
です。
①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法の場合は
10月下旬のガク内の種の成熟がある程度まで進んだものを利用します。
紅い部分は食品加工して、中身の莢(さや)の部分をかびない様に乾燥させます。
カラカラに乾くと開いてくるので、
開いたなと思ったら、
しっかりした袋(うちの場合は米袋)に入れて、ガンガンに振ると種と莢(さや)が分かれるので楽ちんです♪
その後は未成熟な種やゴミを取り除き(目視とうちわなど風を使う)、
一応カビ防止に数日干したら、
ビニールか瓶に保存します。
②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
これはとても質のいい種が取れるのですが、
雨季が11月~12月に来ることが多い小笠原だと、
カビや胞内発芽のリスクがあるので、いつもヒヤヒヤしています。
こんなガクより莢(さや)が肥大している実の方が種取りには向いている気がします。
畑である程度乾燥まで進んで、
胞が開いてきていて、よしいいぞと思っていたらガッツリ雨が降ってしまい、
数日後、そのまま芽が出てしまう場合があります。
ガーン!
今のタイミングにこんな芽を出されるとアウトですねぇ~
これは少しカビが発生していて、発芽率が大きく低下してしまう状態です。
丁度いい写真がなくて申し訳ないのですが、
下の③の少し手前くらいに根元にハサミを入れて、
胞ごと収穫するイメージです。
③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法
うまくお天気がいい日が続くと、
こんな感じで種が出来上がっています。
これはとても手間と時間がかかりますが、
畑で直接ボールや袋を持って、
その場で種取りをします。
下に器を構えて、横からぴんぴん叩いたり、
色々です(笑)。
この方法が一番いい種が取れる反面、
天気次第ではゼロになってしまうリスクを背負っています。
うっかりしていると、
こんなふうにはぜてしまっている場合も多いです。
■そんなローゼルの種取りで神経を使う12月。
畑のローゼルは立派な葉っぱがなくなり、
丸い実だけが点在している光景です♪
お蔭さまで、この10年種を絶やすことなく、
自家採取を続ける事が出来ました。
すごく種の量が少ない年もありました(T_T)
また成熟していない種は塩を振って炒めると、
美味しいおつまみになると聞きました!
今度やってみたいと思います。
■今季からは
晩生の「うちなーローゼル」
多年、葉利用の「ルビーローゼル」も仲間に加わったので、
こちらの種取りも頑張っていかないとですね~(*^_^*)
そんな中、晩生品種「うちなーローゼル」は今が収穫期!!
この品種の特徴は、母島品種と同時に作付けすると、
晩生の為に木が成長する期間が長い為、
背丈が高くなりすぎて冬の強風で倒れてしまう場合があります。
茎の太さはもう軽く5cmを超えているのですが、
やはりよくしなる柔軟な作物なので、
来年はある程度摘心して、2mを超えないでやれるように工夫しようと思います。
色々アイディアや発見があったら教えてくださいね~♡
作付け本数が少なく、
2,3日に一度ですが母島農協に出荷しています♪
晩生品種との出逢いのお蔭で、母島ではローゼルの12月出荷は初の試みです(*^_^*)
さてさて本題のローゼルの種取りです。
10年前にローゼルの栽培を始めた頃、
母島にというか小笠原にローゼルを栽培している人は皆無で、
栽培方法はもちろん、自家採取、いわゆる種取りも手探りで始まりました。
10年間、色んな方法と時期で試行錯誤を繰り返しています(現在進行形)。
結果、今のところの方法にたどり着いて来ました。
亜熱帯の小笠原の場合、
母島ローゼルの栽培は春から秋にかけての半年で、
10月の収穫後、10月末から12月にかけて種取りを行うようになりました。
1月以降も種取りはできますが、
やはり雨やカビなど、難しい場合が多い気がします。
いつも作付けの5分の1は種用に収穫を抑え目にするようにしています。
試行錯誤なうえに、
翌年の種がなくなるのは絶対に避けたいので、
一通りでなく、何通りもの種の取り方を実践するようになりました。(まだ試行錯誤の段階です!)
■簡単に説明すると3通りに分けられます。
①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法
②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法
です。
①実の収穫後、赤いガクを利用後乾燥させて取る方法の場合は
10月下旬のガク内の種の成熟がある程度まで進んだものを利用します。
紅い部分は食品加工して、中身の莢(さや)の部分をかびない様に乾燥させます。
カラカラに乾くと開いてくるので、
開いたなと思ったら、
しっかりした袋(うちの場合は米袋)に入れて、ガンガンに振ると種と莢(さや)が分かれるので楽ちんです♪
その後は未成熟な種やゴミを取り除き(目視とうちわなど風を使う)、
一応カビ防止に数日干したら、
ビニールか瓶に保存します。
②木で枯れるまで待って実ごと収穫する方法
これはとても質のいい種が取れるのですが、
雨季が11月~12月に来ることが多い小笠原だと、
カビや胞内発芽のリスクがあるので、いつもヒヤヒヤしています。
こんなガクより莢(さや)が肥大している実の方が種取りには向いている気がします。
畑である程度乾燥まで進んで、
胞が開いてきていて、よしいいぞと思っていたらガッツリ雨が降ってしまい、
数日後、そのまま芽が出てしまう場合があります。
ガーン!
今のタイミングにこんな芽を出されるとアウトですねぇ~
これは少しカビが発生していて、発芽率が大きく低下してしまう状態です。
丁度いい写真がなくて申し訳ないのですが、
下の③の少し手前くらいに根元にハサミを入れて、
胞ごと収穫するイメージです。
③木で枯れて莢(さや)がはぜる直前まで待って、畑で種を直接取る方法
うまくお天気がいい日が続くと、
こんな感じで種が出来上がっています。
これはとても手間と時間がかかりますが、
畑で直接ボールや袋を持って、
その場で種取りをします。
下に器を構えて、横からぴんぴん叩いたり、
色々です(笑)。
この方法が一番いい種が取れる反面、
天気次第ではゼロになってしまうリスクを背負っています。
うっかりしていると、
こんなふうにはぜてしまっている場合も多いです。
■そんなローゼルの種取りで神経を使う12月。
畑のローゼルは立派な葉っぱがなくなり、
丸い実だけが点在している光景です♪
お蔭さまで、この10年種を絶やすことなく、
自家採取を続ける事が出来ました。
すごく種の量が少ない年もありました(T_T)
また成熟していない種は塩を振って炒めると、
美味しいおつまみになると聞きました!
今度やってみたいと思います。
■今季からは
晩生の「うちなーローゼル」
多年、葉利用の「ルビーローゼル」も仲間に加わったので、
こちらの種取りも頑張っていかないとですね~(*^_^*)
そんな中、晩生品種「うちなーローゼル」は今が収穫期!!
この品種の特徴は、母島品種と同時に作付けすると、
晩生の為に木が成長する期間が長い為、
背丈が高くなりすぎて冬の強風で倒れてしまう場合があります。
茎の太さはもう軽く5cmを超えているのですが、
やはりよくしなる柔軟な作物なので、
来年はある程度摘心して、2mを超えないでやれるように工夫しようと思います。
色々アイディアや発見があったら教えてくださいね~♡