小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

長女受検の春

2019年03月08日 | 母島 日常 日記
■「ああ~~!きっもちいい~~♡」

高校受験を終え、大きな節目を乗り越えた長女。
ははじま丸で見送りダイブを敢行した直後の1枚です。

長女の卒業まであと10日を切りました。
母島を巣立つまであと1か月もありません。

いよいよ彼女にとって外の世界へ羽ばたくのが目の前に来ているのです。
本人も外の世界に飛び出したくてウズウズしています(笑)。
まさに時期が来たというのでしょうね♪
大きな乳房山の麓でこんな海に飛び込む生活をどんな目線で見ているのでしょうか。

現在の母島では都立高校であれば母島で受験することができます(20年前はそうじゃなかったらしいです)。
合格発表は3/1に学校の玄関に張り出されます。

授業を終えて、恐る恐る発表を見に来る長女。
無事、自分の受験番号があり、小学生や中学生、お世話になった教員の皆さんに「おめでと~~!」と祝ってもらっていました♪

おめでとう!

凪穂の同級生たちもそれぞれ進路が決まり、受験をやり切った達成感と解放感でいっぱいのようです(*^_^*)

合格発表の日の夕方、島のいつもお世話になっている漁師かあちゃんがおっきなカンパチを持ってきてくれました♪

もう愛しか感じませんっ♡

自分の頃を思い浮かべると、全然違う環境と感覚だったなと思うのです。

少なくとも中学卒業と同時に家を巣立つ状態ではなかったのですから。

僕自身は仙台の一般の公立工業高校を推薦で受験し、不合格となりました。
その後、同じ高校に普通に受検したのですが、受験中に突然、不思議な感覚に包まれました。

“このままみんなと同じ制服を着て、このままこの学校に通いたくない!!”
という不思議な衝動でした。

僕は迷いに迷った挙句、その衝動を優先し、答案用紙を白紙で提出したのです。
なので、合格発表ですら見に行きませんでした。

そして、その後先生や親にも相談し、昼間は働き、夜間の定時制の工業高校(4年間)に通うことになりました。
その高校では多年齢どころか、大人ですら一緒に通う状況で、
後の人生に影響する素晴らしい恩師にも出会え、とても充実した高校生活でした♪

他の同級生とは全然違う道を選んだのですが、
僕はこの時の選択が間違っていなかったと今でも思うのです。


6年後、次女も受検や巣立ちを迎えます。
そんな姉をどんな眼差しで見て、感じているのでしょうね。

■そんなお別れの母島の春。
色んな場面で送別会が目白押しです。

子ども会でもみんなでカレーを作って、フラをしてお別れしたり、飲んだり遊んだりしまくりです(*^_^*)

恒例の年度末お別れライヴもありました。

長女もKiroroの「生きてこそ」を歌いました♪

僕は3バンド掛け持ちだったのですが、
最初に弾き語りで久々の「神様の宝石でできた島」を歌って贈りました。

この曲は昔父島のサザンクロスという船が出港の見送りの時に流していた曲で、
僕自身は父島の小笠原ユースホステルで働いていた頃から好きでずっと歌っていた曲です。

大好きな人とこの世で会えなくなってしまった時、
島を離れる友人に、
家族に、
色んな場面でこの曲を歌ってきました。

今回は島を離れる長女に向けて歌いました(もちろん下手くそです!)。

畑で練習しているときは感傷過ぎて泣けて歌えなくなってしまうのですが、
本番ではなんとか最後まで歌うことができました(笑)。



■話は変わりますが、先日OWA(小笠原ホエールウォッチング協会)主催の村民ホエールウォッチングが久々に開催されました。
鯨類好きの我が家にとっては絶好のチャンス!

妻は解説員としても乗船しました♪

参加してみて思ったのは、さすがOWA主催のホエールウォッチングでした。
素晴らしい船長の紳士な操船でした♪

クジラと自然に対してリスペクトを感じるアプローチでした。

恐らく、もっと近づけ!もっとブリーチを近くで見たい!
と思った人もいたとは思いますが、そこはガイド力でフォローしてもらいたいです。

私たちはこんなにも素晴らしい大自然にお邪魔させてもらっているという謙虚な姿勢でウォッチングができました♪
どうもありがとうございました!!


■先日、島に古くから住んでいる方が面白いものを見せてくれました。

戦後、東港に捕鯨基地があった頃に頂いたというマッコウクジラの歯です。

中を覗いてみると空洞になっています。
同じ哺乳類でも人間とはだいぶ違いますね。

歯クジラは生涯生え変わらない歯なのだそうです。

そしてこれは絵心のある船員さんがクジラの耳骨に素敵な絵を描いていたもの。

男と女のペアで描いて、丁度合わさるものもあったようです。
30年以上経過していてもまだまだ色褪せず、綺麗なものです♡

結構古い島民の家にはこんなお宝が眠っているようです♪

何クジラのモノであるか不明ですが、分かりる人いますか~?

当時はニタリクジラが多く捕獲されていたみたいなので、ニタリのモノではないかというコメントも頂きました。


■そんな春の母島、うちの次女さんは新しい乗り物を開発中です(笑)。

えっと、一輪車+三輪車だから、四輪車ってことですかね(笑)。

ちなみに上り坂の時は姿勢が変わります♪

なかなか器用なもんです(*^_^*)

いつもはヤギと鶏しかいない畑ですが、次女が来てくれると一気に彩りが増します。

そして大人ごときの固い頭では想像もつかない遊びをどんどん生み出していきます。

やっぱり子供は遊びの天才です!

そして次女はおサルです(笑)!
クライミングが大好きな彼女、

おっきなガジュマルをするすると登ります!

地上8m位は楽勝です。
僕もなんとかついていけています(笑)。


下りるときはスルスルと下りてきます。
裸足で登るのが木登りの重要なポイントです☆

そんな慌ただしい、気持ちがそわそわする母島の春。
寂しい気持ち、楽しい気持ち、嬉しい気持ち、名残惜しい気持ち。

色んな想いが交錯しています。
どんなに暴れたって卒業、巣立ちは目前です。

最後のこの時間を存分に味わいたいと思います!