小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

心が震えるとき。

2020年08月06日 | 大切にしていること
■ああ今、心が震えている。
そんな経験はありませんか?

感動した時に起こる現象なのですが、
「感動」の一言では片付けられないなと思い、
敢えて「心が震えるとき」と表現してみました。

先日、畑で作業をしていたら、ふと降りてきた感覚なのです。

自分が何かに関わって、心が震えたとき、どんな時があっただろう?
きっと同じ出来事あったとしても、人によって響く、響かないが違うだろう。

でも、
どうして人はこうも心が震える瞬間に惹かれるのだろうか?
どうして心が震えたあとに、じんわりと根底から力がみなぎって来るのか?

映画や小説など、
作為的に感動を仕込まれた場合でも、やはりそんな瞬間があります。
圧倒的な美しい景色を見た時、
とても素敵なエピソードを聞いた時、
ふと些細な事に気付いたとき、
色んな場面で人は心が震えると思います。

そして、それを提供できる、縁つなぎができる人って、
なんて素晴らしいのだろうと思いますし、
それを受け止めて感動できるセンスがあるということも、
なんて素晴らしい事なのだろうと思います(*^_^*)


■僕が大好きな本に「リトル・トリー(フォレスト・カーター著)」があります。
これは少年インディアンと老夫婦の日常を描いた物語なのですが、
その中にある、大好きな場面があります。


祖母は麝香虫(じゃこうちゅう)の匂いを嗅ぐと、僕を上回る興奮ぶりをあらわにした。
「こんな素敵な香りは初めてよ!
 今まで麝香虫のことを知らなかったなんてどうしたわけかしら?」

祖父もやはりびっくりした顔になって、
「70年生きてきたが、こんな匂いはついぞ嗅いだ事がない!」とうなった。

祖母が言った
「おまえはとっても正しいことをしたんだよ。
 なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃな らないのはね、
 それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。
 そうすれば、いいものはどこまでも広がっていく。
 それが正しい行いってものなんだ。」

リトル・トリーが麝香虫(じゃこうちゅう)は甘い匂いがするということを発見して、
祖父母に教えてあげた時に祖母が心底感心して言ってくれた言葉です。

なんてピースフルで素晴らしい行いなのだろうと感動したのを覚えています。
僕が日々の暮らしの中で感動したことを、淡々とブログなどに綴っている理由なのだと思います♪


■母島の森の中を歩く子供達。
僕の山仕事に着いてきた子供たちのとある夏休みの一コマです。

何でもない風景なのだけれど、
言葉にならない愛おしさが込み上げてきます。

とてもピースフルで愛おしい♪

こんな時間がずっと続けばいいのにと思ってしまいます。
こういうじんわりとした心が震える瞬間も僕は大好きです(*^_^*)

長女が中学を卒業し、島を巣立って外国留学に行く。
僕の高校の頃をおもうと信じられません。

美しい大自然と優しい人に囲まれての暮らし、本当に有難いです。

そんな中、子ども達はあっという間に成長し、
それぞれの世界へ羽ばたいて行きます。

そんな様を見ていても、なんだか心が震えるのです。

なんだろう、その命の逞しさと儚さに惹かれるのです。


■小5の次女、
ダイバーのいる水深(8m~10mくらいかな?)まで潜れるようになって来ました。

すごいな~!と素直に思います。

もう潜るフォームからして美しいのです。


僕は島に来る19歳まで筋金入りのカナヅチだったので、完全に同年齢で見た場合は敗北しています(笑)。
現在はなんとか水深では勝っていますが、そのうち抜かれるのは時間の問題でしょう♪

現に日々飛び込みに関して、超進化中です。

子供達は日々色んな所に挑戦しています。
しかも楽しみながら♪
今年は新型コロナの事もあり、念願だった内地に行かない夏休み♡
存分に島の夏を満喫しています(*^_^*)

次女のバブルリングもあっという間に上手になって来ました。

上手な先輩に色々アドバイスを頂いていますが、
1日に何十回もトライを重ねるその姿勢が素晴らしいのです。

ちなみに僕もトライするのですが、心が折れるほど下手くそです(ToT)/~~~

そんな子供達(自分の子供じゃない、島の子供も含む)の成長を見ていても、
いちいち心が震えちゃいます(*^_^*)

4年前の母島カノー大会(アウトリガーカヌー大会)で小学1年生の男の子が見事なステアリングをしていたのを見た時、
心が震えました。
今キッズカノーをやっている原動力になっています。

去年のキッズカノー大会でも、
子供達の成長に心底感動しました。

日々、色んな場面で子ども達には感動を頂いています。
学校の先生でもないのに、そんな場面に巡り合えて感謝です♪


2019年の母島フォトコンテストに、見事入賞して賞金をゲットしたので、
その賞金で母島産カカオのチョコレートを購入しました♪

ようやく長女の出発に合わせて、家族みんなで母島チョコレートを食べる事ができました♡

とってもフルーティーでビターな味わい(*^_^*)
とっても美味しかったです☆
かなりの高級品なので、自力で買うことはきっとないと思うので、
この機会にゲットできて幸せです♪

母島で生まれたカカオでチョコレートができるなんて、
これも心が震える感動です♪

さらには長女が父島で天然酵母パン作りを学んで来たのですが、
それがとっても素晴らしい仕上がりなのです☆

親から見て、かなり料理をしないタイプの長女でした(笑)が、
一歩外に出て、様々な経験をすると、
なかなか日常の家では学べない事を吸収させてもらって来ます。

そのパンに自分の生産しているローゼルのジャムを塗って食べます。
これは父島の手作りお菓子屋さんTOMATONさんが加工してくれた製品です♪

去年の島に大被害をもたらした台風21号で売れないほどダメージを受けたローゼルをすべて買い取ってくれて、
加工してくれました♪
本当にありがとうございますm(__)m

長女が父島のアルバイト先としてもお世話になったTOMATONさんのジャムと長女のパン。
それだけで心が震えるのに、十分過ぎる程です♪

これからもそんな「心が震える」ことを大切に、
色々紹介して行こうと思います♪


■ちょっと些細な事ですが、思いつく限りの僕の心が震えた瞬間を挙げてみました(笑)。
あくまで個人的なものです☆
今後もちょっとずつ更新していくかもです(*^_^*)

●風景
・母島で山の仕事をしていて、圧倒的なスケールを感じる美しい景色にふれたとき。
・森の木々の隙間から、ボニンブルーの海が覗いたとき。

●生き物
・ふとした風景にイルカが楽しんでいる光景があったとき
・カヌーを漕いでいて、ザトウクジラの大きな存在を感じた時
・8年ぶりに南崎のカツオドリの繁殖が成功したのを確認した時
・イルカが海中で目が合って、遊んでくれた時
・イルカと泳いだおじさんが子供の様にはしゃいでいるのを見た時

■旅
・インドネシアのバリ島ジャティルイで凄いスケールの棚田の風景を見た時
・カナダの恐竜博物館で圧倒的な大きさの全身骨格の恐竜を見た時
・子供のころから憧れていた野生シャチを見た時。特にオスの長い背びれ。
・そのシャチをみて、次女が予想外に心底感動しているのを見た時。
・ハワイでニックさんが見せてくれた太平洋の島々の地図。その地図に日本で小笠原だけが記されていたことを知った時

■子供
・ピンとこなかった読書感想文。先生の一言でビシッとフォーカスされ、ワクワクするほど面白いのを仕上げてきたとき。
・トランプのスピード大会を家で開催し、次女が優勝したら死ぬほど喜んでいた時
・青ヶ島に次女がお邪魔して迎えに行ったとき、みんなにとても大事にされたと感じた時

■家族
・子供が無事に生まれてくれた時
・みんなの笑顔が見れた時
・いい年の奥さんが子供の様にはしゃいでいる時(笑)

■畑、作物
・枝豆と大豆が一緒と知った時
・一粒の種から大きな双葉が出てきたとき
・自分が栽培した作物で喜んでもらえた時

■作品
・車やカメラなど、製作者の色んな工夫に気付いたとき
・浅く考えていた作品の懐の深さに気付いたとき

■楽器
・弾けなかったフレーズが、弾けるようになったとき
・バンドでみんなで合わせて、ビシッと決まって気持ちいい瞬間

■音楽
・中学生の頃、初めてTVでX JAPANを見た時
・ミッシェル・ガン・エレファントのライヴ中に会場が揺れて、ステージの照明が落ちて中止になり、
 振替講演で最後「世界の終り」が始まった場面で、ヴォーカルのチバが「あの時の借りは返したぜ!」と叫んだ時
・椎名林檎の生歌を初めて聴いたとき
・ブランキー・ジェット・シティのPUNKY BAD HIP歌詞で「俺たちの国境は地平線さ」を初めて聴いたとき

■本、マンガ
・ミヒャエル・エンデ著の「モモ」を読んで、その現代に対する問題提議の深さに気付いたとき。
・星野道夫さんの素朴で感触深い、文章に触れた時。お気に入りは「旅をする木」。
・「うしおととら」で獣の槍になろうと炉に飛び込む麻子を潮が救って抱きしめている場面。
・「ヒカルの碁」で佐為がいなくなって探している時、碁の中にいたと再発見した時

■映画
・「パッチアダムス」で大事な事はユーモアである事が伝わった時
・「ダンスウィズウルブス」で圧倒的なスケールの景色を舞台に、インディアンが狩りをしているとき

■人
・島のレジェンドに、昔の暮らしの神髄を聞かされた時
・カッコいいな、素敵だなと思える人に出逢った時
・些細な友人の優しい気配りに触れた時

嗚呼、挙げればキリがないですね(笑)。

ぜひ、皆さんの心が震える出来事もお聞きしたいです!
どうもありがとうございました(*^_^*)