小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ご縁が繋がる日々~島と人と鳥とクジラと風と

2021年12月11日 | 母島 鳥
■「ご縁」という言葉、
色んな所を旅していても、
日々島で暮らしていても、
人との出逢いや関り、出来事などで、
この言葉ほどしっくりくるものはないかも知れません。

これはゴミ回収の仕事の職場で同僚のバリ島出身の仲間が
「今日は満月だから」
といって作ってくれた素敵なクラトンという飾りです♪
彼ともバリ島を案内してくれたご縁です(#^.^#)

今日は昨日までに強烈にご縁を感じる機会があったので、
島に来る渡り鳥の紹介をしつつ、ご縁を語りたいと思います。

これはミヤマガラス。
2021年11月の下旬に突如、母島に6羽現れました。
ムクドリ3羽も従えています★

「ジャイアン!!カラスが来てるよ!!知ってる?」
島の子供たちが嬉々とした顔で、僕に話しかけてくれます。
それがとっても可愛くて、嬉しくて、そんなご縁にも感謝です(#^.^#)

大きくて目立ちますし、
普段からカラスがいない地域なだけに、
島民が驚いたやら嬉しいやらで、
島のSNSでも賑やかです。

母島観光協会にも話に行ったら、
職員さんが目をぱちくりさせて、カラスの存在に驚いていました(#^.^#)
母島観光協会のブログにも紹介されています)

小笠原は近くに島がない絶海の孤島ですので、
そんな島に渡ってくる人や鳥とのご縁は、とても貴重で有難いものだと思っています。

珍しく現れては島民や子供たちにも見えるエリアで存在感を表せるカラスさん。
「いい所にいた!カラスが来ていて、あれはヤバいんじゃないか?居ついたら、大変な事になる。
カラスを見て、ジャイアンにずっと話そうと思ってたんだよ」
島のレジェンドもわざわざ、声をかけてくれます。

母島に来るカラスのご縁も面白いのですが、
それ以上に僕が興味深くて有難いのが、
わざわざ僕に話してくれようとしてくれる、
島の子供たちや友人知人とのご縁です。

さほど鳥好きでもない僕が、
前職ですがアイボの活動や今も鳥獣保護員をやっていることで、
島民の中でもある一つのご縁に繋がっています。
本当に有難い事だと思います♪

あまり話題にはなりませんが、内地で普通に見かけるムクドリさん達も、
母島ではレアな存在です。

内地に行くとお世話になる千葉の行徳にある公園でよく見かけるので、
なんだか親しみがある鳥なのです(#^.^#)


■こちらは今シーズン初のザトウクジラです。
11月からほぼ毎朝、鮫ヶ崎展望台で観察を続けるうちの奥様。
2020年は11月24日、2021年は12月5日が母島の初確認となりました。
「いたよ~♡」
朝から興奮した妻から電話があり、その後僕も鮫ヶ崎に行きました。
見ると、まだ大人になりきれていないようなサイズのザトやんがいました。


ザトウクジラとのご縁も不思議なものです。

僕は元々子供の頃から何故か鯨類が好きで下♪
島に来てみて、そんな大好きなイルカやクジラが日常的にいる暮らしをしてみて、
ますますその魅力に惹かれています。

今、長女が暮らしているカナダのエリアも夏場にザトウクジラがやってくる地域です。
3年前に夏のザトウクジラにカナダで再開した時は、なんだか不思議なご縁を勝手に感じていました♪

今、長女が留学できているポートハーディ。
ホームステイ先となっている義父も亡き母が繋いでくれたご縁です(#^.^#)


■ご縁というものは不思議なもので、
必要があるときは勝手につながっていくもので、
必要な時に必要な人に何故か繋がっていきます。

旅先でももちろんそうなのですが、
日常でもそのご縁のつながりは日々発生しています。
これは本当に有難い事だと思います。

逆に離れていくご縁もあります。
何をやっていてもうまくいかない時、
勝手に疎遠になっていくご縁もあります。
これも有難いもので、その流れに任せていると、
不思議と周りは気持ちのいい仲間が残ります。

昨日も僕の中では大きなシフトとなる大きな出来事があったのですが、
やはり繋がるご縁は素晴らしく、有難いことを再確認することが出来ました(#^.^#)


こちらはよく母島にも渡ってくるハクセキレイちゃん。大好きな鳥です☆

僕は基本的にそのご縁の流れに身を任せます。
上手くいく流れの時は勝手にどんどんとご縁が出来て広がっていきます。
上手くいかない時はご縁が広がらないし、滞る感じがします。
よくできてるなぁと感心するほどです(#^.^#)

それに贖うことなく、しなやかにその風に乗る。
島の移住や旅、暮らしの中での出来事はすべて、そんな風のような流れが存在する、
そんな気がしています。

本当に不思議なのですが、
その風を感じるセンスがあれば、だいたい健やかに過ごして生きていける気がするのです。

特に旅をする人、
それもびっちり予定を組まずに、
ご縁に身を任せる自由な旅のスタイルができる人は、
そのセンスがある人な気がします。

父島と違い、
アクティビティが多く用意されておらず、
案内看板やガイドやショップも充実していない母島を心底楽しめる人は
そんな素敵なセンスを持った人なのだと思います(#^.^#)

こちらは毎年いらっしゃるヒドリガモさん。多いときは30羽以上来ることがあります。

■島で暮らしていて、もちろん色んな事が日々発生しています。
こうあってほしいなと願っていても、そううまくいかないこともあります。
上手くいくために、僕も色んな行動や活動を通してアプローチするのですが、
なかなかうまく進まない時があります。

もちろん僕の能力や気配りが至らないという点はあると思いますが、
それ以上にこのご縁の風のような、そんな存在を感じずにはいられません。
無理に強引にやることはないと思うのです。

この夏、豊島の森島さん達と対談を行ってから、
母島の減ってきている次世代の人材確保について、
今まで後ろ向きだった観光という分野の必要性を強く感じ、
僕自身も母島観光協会の会員になり、動き始めました。

その中で、うまく進むことと、うまく進まないことがありましたが、
この数日でそこの風の向きが一気にハッキリしました♪


ユリカモメと思ったらズグロカモメさんの様です☆これはなかなか珍しい♪

こんな狭い田舎の島なので、色々と問題が発生することがありますが、
星の数ほどやりたいことがある中で、
沢山の課題が山積みで動いていこうと思う中で、
ご縁が繋がらない所に時間と労力を割くことに、あまり意味を感じません。


■僕が最初に母島に来た時に感動した母島観光協会。
対観光客だけの業務だけでなく、
色んな分野のイベントを立ち上げ、島民も多く関わって学んで来ました。

そして、
島の子供たちが日々、遊びに来ていて、島民が集まり色んな井戸端会議が発生する雰囲気だった船客待合所。
時代が変わり、今はそんな景色も変わってきました。


芝生の上でドヤ顔のホシムクドリ。これは島に毎年来る渡り鳥ですが、内地ではレアな鳥の様です。

人というものは、
なんだか過去に良いなと思ったものに固執してしまうもので、
自分が20年前に心底いいなと思った風景にこだわって、
なんとかその雰囲気に近づけないか?と思ってしまいます。

しかし、月日とともに時間は流れ、
人は入れ替わり、景色も関係も状況も移り変わっていきます。

過去と同じ景色がないことが当然なのに、
ついそこにこだわってしまうのは、
僕的にはつまらないことだと思っています。

大事なのは過去ではなく、未来に向けた今です。
これから、どうしていきたいか、どうした未来にしていきたいか、だと思います。

渡り鳥は命をかけて大海原を渡っていきます。
母島に辿り着けても、衰弱が激しくて、死んでしまう鳥も少なくありません。
だけど、彼らは過去ではなく今を生きています。

そんな姿勢に、勝手に心打たれています(#^.^#)

クイナの仲間のオオバンちゃん。島の渡り鳥ではレギュラーな存在。斬新な水かきがポイントです☆

そんな活動の中、
やはり繋がるご縁は大切に、
疎遠になるご縁にはこだわらないスタイルが大事な気がします♪
無理に滞ってもいい事はないと思うタイプです☆

母島の観光というものも、
他地域と変わらず、随分と変わってきた気がします。

過去の栄光やいいおもい、
自分だけの利益や保守になることなく、
その地域にとってのベターな形を作って行ければと思います。

そういう意味で、今の母島は過渡期です。
これから色んな問題が表面化してくるでしょう。
今までスルーしてきた課題や問題が浮き彫りになってくると思います。
これからどういう島にしていきたいか、みんなのその意識が重要だと思います。

これも割とよく見かける渡り鳥のオナガガモ♀。♂はなかなかお目にかかれません。

もちろん島を作って来てくれた方へのリスペクトは忘れてはいけません。
だけど、過去にこだわっていてもナンセンスな気がします。

それを乗り越えて、
新しい島の在り方というものが出来ていくでしょう。

僕はそんな前向きに動く仲間を応援します♪

逆境すらも楽しんで乗り越えれる、超一流のセンスを持つ。
それが僕の目指すMaster of Lifeです!

どんな時も楽しんだもん勝ち!!

島に時々渡ってくるカンムリカイツブリ。大好きなルックスです♪

冒頭の飾りクラトンの作り方の参考動画です。
島のバナナがあれば簡単に作れてしまいます(#^.^#)
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