小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

雨季の母島 ドック明け

2022年06月04日 | 母島 日常 日記

■ここの所、毎日雨ばかり。

そうです現在、雨季真っ最中の母島なのです。

 

小笠原は気象庁が沖縄のように梅雨入り宣言をしてくれないので、

梅雨というよりは雨季という表現の方が合っているようです♪

 

今年は珍しく、カッコウの鳴き声やホトトギスを母島で見かけています☆

こちらは小笠原の花にも指定されているムニンヒメツバキ(別名:ロース―ド)。

この梅雨の時期の樹冠を飾る象徴のような島の固有種です。

 

ゴールデンウィークが明けてからの3週間のドック期間中は

これは空梅雨か⁉と思ってしまうほどベタ凪と晴天が続いていました。

これは去年から5月にドック時期が変更されてから起こる謎の現象です(笑)。

 

あまりにベタ凪続きなのにコンスタンスに内地に魚を出荷できない漁師さんが嘆くほどです。

そんな雨季というか梅雨も、

ドックが明けた瞬間からずっと雨模様です(#^.^#)

なんなんでしょう(笑)。

 

天気が悪いと滅入るタイプの僕ですが、

過去の渇水に比べれば、やはりこの時期にしっかりと雨が降ってくれるのは重要で、

人の暮らしにとっても、自然にとっても、百姓にとってもこの雨は天の恵みなのです。

 

■3週間にわたるおがさわら丸ドック入りによるドック期間中。

今年もその途中のつなぎとして、さるびあ丸が運航してくれました。

東海汽船、伊豆諸島の皆さん、どうもありがとうございます!!

 

去年同様にこの海の穏やかな時期のドック期間というのは、

パッションの出荷や、漁師さんの出荷には適しておらず、

問題は多くはらんでいますが、

去年と比べて、貨物船共勝丸に内地からの物資や内地行きのゆうパックなどをお願いできたので、

去年程、深刻な状況はありませんでした。

 

さるびあ丸は父島入港時刻が15時と遅いため、

接続のははじま丸はなんと18時入港になります(いつもは14時)。

 

いつもは僕は入港の作業のバイトの為に夜遅くまで、港で作業しているのですが、

今回みたいに入港が遅いと貨物のコンテナを下ろさないので、

ゆっくりとサンセットSUPを堪能できました♡

 

おかげで珍しい夕方に入港するははじま丸と沖合でランデブー♡

友人が幾人も乗っていて、手を振ってくれました(^^♪

その後は珍しい夜間照明のははじま丸を眺めることが出来ました☆

これはこれで珍しく、嬉しい光景です(#^.^#)

 

■この時期と言えばザトウクジラが見られなくなり、

それと代わるようにアオウミガメがいたるところで見かけては産卵をする繁殖シーズンとなります。

 

僕自身もほとんど毎日SUPなどで沖に出ているのですが、

5/10頃までは姿は見えなくても海中に潜るとザトウクジラのソングが聞こえました。

 

中旬を過ぎると今度はアオウミガメが産卵に上陸するのを見かけるようになりました。

そのほとんどは夜間に産卵を終えて、海に帰っているのですが、

時々、夜が明けてもこうして産卵が終わらない場合もあります。

 

予定を組むのが苦手なのか、割とゆっくりさんなのか、

それとも目立ちたがりなのかは分かりません(笑)。

涙を流して産卵する様は多くの人の感動を呼びます。
(実際は目から塩分を出しているという噂ですが、ロマンチックではないので横に置いておきますw)

 

重い体で陸上に上がり、必死に何時間も砂を掘って約100個の卵を産むさまは、

生命の営みの力強さを感じさせてくれます。

 

母島の属島でもある平島は日本で一番アオウミガメが産卵する浜として知られています。

浜に転がるココヤシの実。

どこからやって来て、どこへ行くのか、想像するのが楽しいです♪

ドンブラコッコと海面を漂う気持ちは、どんな感じなのでしょう(#^^#)

 

■母島の梅雨時期と言えば学校の運動会。

2年前は未曾有のパンデミックで中止となりましたが、

去年から規模を縮小して再開となりました。

今年は保育園児の演目も復活しての運動会。

お昼には終了する短縮版での開催です。

来年こそは一般の参加も復活すると嬉しいなぁ☆彡

綱引きも大人や職場対抗で実施すると超盛り上がります(笑)。

青年会による保護者参加のパンク喰い競争も大好評だったので、

来年こそは復活できることを祈っています(#^.^#)

 

僕は僕は今年度からPTA会長になったので、

最後に壇上に立って挨拶をさせて頂きました。

 

こうして無事に子供たちの活躍を見ることが出来たのも、

先生方、地域の皆さんのお陰です。

演目中に幾つかハプニングもありましたが、

それをチームで補っている姿がとても素敵で、

ああいいなぁと勝手に感動しておりました(^^♪

内地みたいな規模ではないので、

朝の席取りなんて皆無の小さな島の小さな運動会。

無事に終えることが出来てホッとしています(#^.^#)

 

■SUPだけでなく、よく妻と北港にも泳ぎに行きます。

北港はいつも水温が冷たくて、

白い砂浜があるわけではないのですが、

海中の景観のバリエーション、沢山の生き物がいる密度、水質の良さにいつも満足できる大好きな場所です。

今期も可愛いクロユリハゼのペアを発見♡

 

ウミガメさんも悠々と泳いでいます。

ウミガメを海中で眺めると、その神々しいまでの佇まいに見とれてしまいます♡

まるで海という名の空を羽ばたくように優雅に泳いでいるのです。

海中から眺める太陽も泡も本当に美しい。

島の友人が「いつか海の泡になりたい」と言っているのですが、

その気持ちが分かります☆

 

島でアカメと呼ばれるホウセキキントキ。

目が大きくて美しい赤い魚。

塩ゆでとかで食べるのが人気です☆

 

北港でよく見かけるアカヒメジ(島名:トゲ)の群れ。

これが数百匹の大群で泳いでいるのを眺めると、ああ北港に来たなぁって感じで満足できます☆

 

ノコギリダイちゃんも可愛い、いいおかずのサイズです(#^.^#)

 

■またこの時期は冬繁殖のミズナギドリが集落に不時着するシーズンです。

今期もオーストンウミツバメが何羽も集落の灯りに寄せられて不時着し、保護しました。

一晩段ボールに入れて、翌朝放鳥することで、

交通事故や猫の捕食を避けれるのです。

 

シロハラミズナギドリもこの時期に落ちてきます。

島名でウィローウィローと呼ばれる、英名でBonin Petreltoと呼ばれ、

日本では小笠原諸島の無人島でのみ繁殖が確認されています。

 

そんな梅雨シーズンの小笠原。

6月中旬には一気に海や空の青が濃くなり、

入道雲の高さが一気に跳ね上がり、

「ああ、今日梅雨が明けたね!」という日があるのです。

僕はその瞬間の日が大好きです♪

 

そんな梅雨明けまで日々、資格取得ツアーの準備をしながら、

楽しんでいければと思います(#^.^#)

 

 

 


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