もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

泉健太党首で大丈夫か

2021年12月02日 | 野党

 立憲民主党代表に泉健太氏が選出され、選出後のTV報道を観た。

 代表選出後の初のTV生出演とあったので興味を盛って視聴したが、何を言っているのか理解できなかった。これは、自分の聞き取り能力が劣っているためと思って翌日の新聞報道を読んだが、やはり意味不明である。訥弁であるかと云えば、インタビューアーの質問に対しては、立て板に水の如く回答するものの全く内容は空疎で、党運営・改革・党勢拡大については具体策はおろか方針さえ示し得ない体たらくで、拙い語彙で表現すれば「巧言令色」が相応しいと思った。
 野村監督が引用したことで人口に膾炙した松浦静山(江戸時代後期の肥前平戸藩主)の名言「・・・負けに不思議の負け無し」を持ち出すまでもなく、今次衆院選での立民敗北は「負けるべくして負けた」ことは明白であり、長年永田町に席を得ている泉氏であれば「有権者の反発を招いた」原因は分かりすぎる程に判っていると思う。
 近年の有権者の意識は、小手先のバラ色公約では早晩に日本が立ち行かなくなるであろうまでに進化しており、日本国の存立・伸長のためには【ある程度の負担・犠牲を余儀なくされること】を覚悟を以て受け入れているように思える。にも拘らず、立民政権下では、沖縄の米軍基地は縮小され、消費税は減額され、全国民は等しく中流となり、医療関係者と医療施設は拡充され、・・・という公約では有権者が眉に唾するのは当然であるように思う。
 泉氏の言で特に疑問を感じたのは、「国民に寄り添った政党を目指す」というフレーズである。これまでもリベラルを標榜する政党が折に触れて使用したもので、この手垢にまみれたフレーズを再建・再出発の場で臆面もなく使用する旧態依然の思考は如何なものであろうか。既に国民の6割強が「憲法を何とかしなければ」と意思表示する現状にあっても憲法論議さえ拒否する姿勢をみると、立民が寄り添うのは一般国民ではなく、一握りの立民支持者のみであることが理解できる。

 泉執行部を眺めると、代表選を争った逢坂氏を副代表に、小川氏を政調会長に、そして党の要である幹事長に西村智奈美氏を充てている。これまで、鵺もかくやと見える枝野代表と時折に国民を子馬鹿にした表情を見せる福山幹事長で立民のイメージを暗いものとしてきたが、軽佻な泉代表と諸事反対の対決女子の組み合わせでは、イメージ造りにも失敗したように感じられる。ほぼほぼ自民からほぼほぼ共産までの幅広いイデオロギー集団であれば、派閥(グループ)均衡の結果であろうとは想像するものの、看板の架け替えにも失敗と思うが、さて。


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2 コメント

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国民に寄り添う (onecat01)
2021-12-02 23:15:09
 管理人殿

 千葉日報では、立民の候補者が四人とも、「憲法改正を前提とした話し合いは、拒否する」と述べていると書かれています。

 この記事を読み、立憲民主党は、狂人の集団かと驚きました。
国民の意識が、「憲法改正」に動いている時、そっぽを向いている党が、「国民に寄り添う」というのですから、呆れるしかありません。

 かっての社会党と同じですね。国民に背を向ける党は、先が見えました。現実を見ない野党が多いから、自民党がダメになるのも致し方なしですか・・・
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同感です (管理人)
2021-12-03 12:12:52
onecat01 様
コメントを有難うございます。
低調野党の「合わせ鏡」として自民党の改憲意欲が低下しているとの卓見に敬意を表します。
自民党の強健化のためにも、政権を窺える健全野党が育って欲しいものです。
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