先日、町内会の役員さんがハチミツを届けてくれました。町内会設立50周年の記念品だそうです。
秋田産アカシアハチミツとあります。秋田にアカシアの花ありません。そう言えば偽アカシアは沢山ありました。桜の花より小さく、花が散ると青い実が付きます。これをハンカチなどに包んで水に入れて揉むとシャボンのようにプクプクと泡立ちます。小学生の頃は石鹸が不足していました。私たちをこれをシャボンの実と称して泡立てて遊んだものでした。このハチミツはこの偽アカシアの蜜から取ったものでした。
ハチミツの思い出はとても奇妙な思い出です。小学5年生でした。家の近所ではなく徒歩30分ほど離れた家のお通夜に母に連れられてゆきました。そこには2年生くらいの長女を頭に4人の娘いる家庭でした。父親が癌でなくなったのです。どんな経緯で私がその家庭に出入りすることになったのか、どんな風に幼い女の子たちと遊んだのか今は全く思い出せないのです。もう72年前のできごとです。多分子どもの世話と夫の看病で大変だった女性は私の母に嘆いたのだろうと思います。私はかなり長い期間、夏休みや休日にその家に通っていたようです。
お通夜に小学生の私を連れてゆくことに母は気が進まなかったようです。ですが、先方がぜひとも私に来てほしいと所望したとかで母と一緒に暗い田んぼ道を歩いて参加しました。そこで見たのはとても不思議な光景でした。
もしかしたら、恐山のイタコについての話を聞いたことがある方はいるかもしれません。私の住んでいた地方ではエジコと称して、通夜にエジコを呼んで死者の言葉を聞くのだということ初めて知りました。とても不思議な経験でした。エジコは死者にかわって死者の思いを語るのです。帰り道、母は遺された者が安心するための儀式だからと話してくれました。
大人達には多分、酒がふるまわれたと思います。私に出されたのは湯飲み茶わんになみなみと入ったハチミツでした。砂糖など手に入りにくい時代でした。鳥海山の麓に住んでいる故人の弟が蜂を飼っていて持参したものということでした。高価なな物とわかっていてもあまりの甘さに飲み切れませんでした。母が残すのは失礼だからと残りを飲んでくれました。
数カ月後、下の子は叔父さんの養女になったと聞きました。
追記:今朝のニュースでプーチンは西側の経済制裁は失敗した。ロシアは資源国だから困らないようなことを言っていました。ロシアに住む友人はブログの中で紙の値上がりについて書いていました。3~4倍ほどに高騰したそうです。資源があるが、生産に必要な薬品は輸入していたそうです。足りないもをすべて中国が供給するのでしょうか。風が吹けば桶屋が儲かると言うけれど、ロシアが戦闘を拡大すれば中国が儲かるということでしょうか。
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