glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

栗栖継氏のエッセイから

2007-03-14 11:22:11 | エスペラント
 以前、戦後間もない頃の栗栖継氏の著書を引用させて頂きました。また、彼のエッセイからの引用です。

もう一月以上も前のこと友人が軍縮問題資料2007年2号に執筆した彼の文を見せてくれました。表題は:

『エスペラントには人を革命化させる何かがある』

 革命と聞いただけで嫌気がさしたり、恐れなす人がおられるだろうと思います。

 革命と崩壊と言うことばの違い:
 社会主義国家の崩壊後、チェコで2週間余り過ごしました。私達は社会主義崩壊と言うのですが、チェコの人達は民主主義革命と言うのです。崩壊と革命の違いは革命と言う言葉には自分たちが社会を変えたのだという誇りと自負が読み取れました。それはチェコ人だけではなくリトアニアでも強く感じました。

 栗栖氏の心の中でも同じ様な変化が起こったのだと思います。

 彼は書いています。
 戦前自分は共産主義者であった。エスペラントが共産主義運動に役立つと知って1930年エスペラントを学び共産主義運動に参加した。ところが戦後ソ連含む世界の人達とエスペラントで文通し、共産主義運動が人々に幸福をもたらしていないことを知り共産主義運動から去ったのだと。
 エスペラントを遊びの道具暇つぶしの道具としている人も多々いますが、エスペラントは人の世界観を一変させるほど絶大な威力を持っている。
 社会の現状に飽き足らず、国民の大多数のためによりよき社会を実現を望む人々こそ自分のようにエスペラントを習得し、世界各国の同士と文通して、情報や経験を交換するなど、日ごとの実践に役立てられるよう切にお勧めする、と。

エスペラントの学習に関して:
 エスペラント語を学んだのは1930年夏20歳の時、1週間で基礎を習得。
 チェコ語を習得したのは40代だった。実感から言えばエスペラント語より50倍難しかった。逆に言えばエスペラント語は民族語(国語)より50倍易しい。したがって講習会でも学べるが独学で充分であると。

 以上が栗栖氏のエッセイからの引用です。もちろん原文のままではありません。

 私にとってエスペラントを続けて1番良かったことはものごとを多面的に見て判断しようとする癖が付いたことでしょうか。
 世の中にはいやな人、馴染めない人が沢山います。しかしその人達を毛嫌いするのではなく、少なくともその人達の立場を考えることができる、これも生活習慣の全く違う多くの人達と文通し、理解しよう努力した結果と私は思います。

 下のアドレスは栗栖氏の著書について書いたものです。


<http://blog.goo.ne.jp/glimi/e/bf7a08da548c297ee275ff388405f63b
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
URLはどこかオカシイ。 (serena)
2007-03-14 20:28:03
「栗栖氏の著書について」
に関係の無いgooのページが出てきますよ。
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Unknown (glimi)
2007-03-14 23:28:41
Serenaさん、
ありがとうございました。今度は大丈夫と思います。
返信する
こういうのを見つけました。 (serena 再び。。)
2007-03-16 06:32:10
少し長いけれど、講演を聴きに行った心算で読みました。参考までに貼って置きます。
http://members.jcom.home.ne.jp/verda/kurisu3.htm
エスペランチストでなくても読む値打ちはあると思います。
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失礼。出所はこれです。 (serena 再び。。)
2007-03-16 20:38:54
http://members.jcom.home.ne.jp/verda/heja3.html
返信する
Unknown (glimi)
2007-03-25 11:31:21
al serena,
Koran dankon!
返信する

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