glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

秘密の本

2014-09-26 11:10:18 | 
 家族の誰にも見せたことない本があります。それを押し入れの奥から出しました。1992年初めてカナダに行った時に記念に買った本です。22年間も眠り続けていた本は誰にも読まれることなく紙は黄ばんでいました。本の名は題名は' Anne of Green Gables'とそれに続く話2巻が入っています。

 今、テレビで村岡花子氏のドラマをやっています。見ていませんでしたが、最後だけ覗いて見る事にしました。私もアンの話に影響を受けた一人です。今日の話では出版は昭和27年のようです。私はその翌年にこの本を読んだと思います。あの時代本は不足していました。本好きの私は小さな学校の図書室にある本は幾度となく繰り返して読んでいました。姉が高校生になると図書館や友人から本を借りてくるようになりました。その本を読みたくて、読書している姉に内容はどうだとか今何ページ読んでいるのかとか、いつ読み終わりそうかと返済されないうちに読みたくてうるさく姉に付きまといました。姉はゆっくりと落ち着いて読書だできないと本を持ち帰ると私に先に読ませるようになりました。おかげで私は普通高校生が読むような本を次々と楽しむことができました。『赤毛のアン』もそれらの本の1冊でした。田舎暮らしは退屈です。世界と言うかと都会生活からかけ離れています。高校卒業後の自分の未来など見えませんでした。

 『曲がり角には夢がある!』それが私たち姉妹の合言葉であり、先行きの見えない世界に立ち向かう原動力になっていました。
 もう英単語も忘れたけれど発音は別として文章ぐらいは読めるでしょう!とカナダ訪問記念にこの本を買いました。

 
 その何年か後姉、義姉、その友人と共にプリンスエドワード島を訪ねました。私たちが訪問する2週間ほど前グリーン・ゲーブルズは放火され、屋根は防水シートとに覆われていました。3週間ほどの旅でしたが、カナダの自然と雰囲気を満喫しました。

 さてこの本を読む日が来るかは定かではありません。今は単語どころか英語の文法さえもすっかり忘れています。手元には読もうと思うエスペラントの本が幾冊もあり、日本語の本も読まない状態です。またこの本は押し入れに戻り眠り続けることになるのでしょう!

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3 コメント

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TVのシリーズで、何度も、、 (verdavojeto)
2014-09-26 22:28:11
放送されるので、なんども繰り返してみています。
この本の表紙の女優ミーガン・フォーローのオーディションのヴィデオが見つかりました。
https://www.youtube.com/watch?v=YBA1udq8ZNQ
その彼女ももうこんな大人です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Megan_Follows

私も丁度アンの料理の本を思い出し、話題にしようと思っていたところでした。何と言う偶然。
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Unknown (glimi)
2014-09-27 09:17:08
 先日姉を訪ねた時連続ドラマでアンの話が放送されているので朝の会話は『赤毛のアン』の事でした。

姉は言いました。『どこがいいのだろう?あんなつまらない本!』『えっ!読んだの?どこがつまらないの?』と私。あの本が出版されたころ姉はもう結婚していました。
『読んだわよ。景色の描写ばかりくどくど出てきて・・・。』と姉。
 私にとって風景描写はアンの心象風景であり、胸躍らせて読んだ部分でした。だからこそプリンスエドワード島にも行ってみたかったのです。
 考えてみると姉は女学校を4年生半ばで仮卒業させられ17歳の誕生日には陸軍病院で傷病兵の看護を行っていました。夢見ることなど許されない少女時代でした。彼女にとって景色の美しさなど見ることも許されない時代を生きてきたという事でしょう!
 それに引き換え戦後の混乱期とはいえ私たちは平和な生活をしており、どんなことでも夢見ることができたのです。だからアンと自分たちを重ねることができたのだとその時痛感しました。戦争の無い時代に育ったことを本当に嬉しく思います。
 このコメントのほうが私が本当に書きたかったことかもしれませんが、どうしてもまとめられなくて本文には書けませんでした。
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そうですね。 (verdavojeto)
2014-09-27 10:07:44
確かに、地獄の時代が例え数ヶ月でも過去になった時代に生きたものは、地獄について聞いていても体験していないので、実感は無いのだと思います。
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