精神障害者の社会復帰を図るさくら市喜連川の精神保健福祉施設「ハートピアきつれ川」のホテル部門が、経営難を理由に二十日で閉鎖されることが十四日、分かった。園芸や陶芸を行う授産施設は継続されるという。
ハートピアきつれ川は、精神障害者が接客業務などを通じて対人関係を習得し、社会復帰を目指す温泉付き保養施設(ホテル部門)と授産施設を併設。ホテルは精神障害者の就労訓練を行う全国でも珍しい施設で、社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(高野修次会長、全精社協)が運営している。
財団法人の旧「全国精神障害者家族会連合会」(全家連)が一九九六年に開設。総工費約二十億円のうち八億円は企業からの寄付を当て込んだが集まらず、借入金が経営を圧迫。その後、国などからの補助金の不正流用が発覚し、全家連は二〇〇七年、解散に追い込まれた。運営は全精社協が引き継いだが、現在、累積赤字が約二千万円に達しているという。
入所・通所の訓練生は約三十人で、うち入所の九人がホテル部門で接客業務などに当たっている。そのほか従業員は約五十人、客室は二十二室。二十日以降は宿泊客を受け入れない方針。
高野会長は「ここ何カ月かで客数がぐっと減った。それまでは収支がとんとんだった。新たな事業を考えていかないといけない。訓練生、従業員の就労など責任を持って取り組みたい」と話している。
ハートピアきつれ川は、精神障害者が接客業務などを通じて対人関係を習得し、社会復帰を目指す温泉付き保養施設(ホテル部門)と授産施設を併設。ホテルは精神障害者の就労訓練を行う全国でも珍しい施設で、社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(高野修次会長、全精社協)が運営している。
財団法人の旧「全国精神障害者家族会連合会」(全家連)が一九九六年に開設。総工費約二十億円のうち八億円は企業からの寄付を当て込んだが集まらず、借入金が経営を圧迫。その後、国などからの補助金の不正流用が発覚し、全家連は二〇〇七年、解散に追い込まれた。運営は全精社協が引き継いだが、現在、累積赤字が約二千万円に達しているという。
入所・通所の訓練生は約三十人で、うち入所の九人がホテル部門で接客業務などに当たっている。そのほか従業員は約五十人、客室は二十二室。二十日以降は宿泊客を受け入れない方針。
高野会長は「ここ何カ月かで客数がぐっと減った。それまでは収支がとんとんだった。新たな事業を考えていかないといけない。訓練生、従業員の就労など責任を持って取り組みたい」と話している。