ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の意見取り入れ 使いやすいバッグ製作 西工大生や小中学生参加 20日から戸畑区で展示会

2009年03月21日 00時45分47秒 | 障害者の自立
 西日本工業大・情報デザイン学科(小倉北区)の学生や北九州市内の小中学生が、障害者の声を聞きながら、障害の有無や年齢にかかわらず誰でも使いやすいユニバーサルデザインのバッグを7点製作した。市障害福祉ボランティア協会による初めての試み。20‐31日に戸畑区汐井町の「ウェルとばた」2階に展示する。入場無料。

 大学生と小中学生、協会メンバー、障害者、ボランティア団体メンバー約30人が製作に参加。3班に分かれ、目の不自由な女性、車いすの男性、サリドマイド薬害で手が短い障害がある女性から意見を聞いた。

 2月に3人と一緒に買い物や食事に出掛け、支払いや荷物をバッグに入れる際にどうすれば使いやすいかを調べた。班内でアイデアを出し合い、バッグの機能や形を決定。今月7日から19日まで、小倉北区の手芸洋品店「ナカノテツ」のミシンを借り、縫い物の得意な協会メンバーの指導を受けながら学生が仕上げた。

 視覚障害者向けの「ショリック」はショルダーバッグとしてもリュックサックとしても使用可能。ポケットをすぐ手に届く位置に移すことができ、白杖や傘の収納ポケットもある。同学科3年の藤本聖加さん(21)は「見えなくても区別できるよう、3つあるチャックのリングの大きさも変えました」と話す。

 車いす用の「三つ葉ック」は、車いすの背もたれに掛けて人に中身を取ってもらうことを想定。3つのチャックを赤、黄、青に塗り分け「赤のチャックから取って」などと頼みやすくした。サリドマイド被害者用は、体のバランスが取りやすいリュックタイプだ。

 製作メンバーとして参加した聴覚障害のある豊田文子さん(68)は「大学生や小学生のアイデアと頑張りに感心しました」と話していた。4月2‐12日は八幡東区の北九州イノベーションギャラリーでも展示する。

取り押さえ死付審判の警官、佐賀県警本部長が無実主張

2009年03月21日 00時43分07秒 | 障害者の自立
 佐賀市の路上で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官5人から取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀地裁が警察官1人を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定をしたことについて、伊藤智・県警本部長は19日の定例記者会見で「(審判に付される警察官は)無実と考えている」と述べた。

 伊藤本部長は、警察官が安永さんの胸を拳で殴ったと地裁が認定した点について、安永さんがつばを吐きかけたり手にかみつこうとしたりしたため、避けるために手や腕を動かした行為が殴っているように見えた、と説明。地裁は警察官5人から一度も事情聴取していないとして、「話を聞いていれば異なる判断がなされたのでは」と述べた。

 また、警察官を対象に、知的障害者の見分け方や行動の特性などを教示してもらえないか、障害者団体や識者に要請する考えを明らかにした。

 一方、津田隆好・警務部長は、安永さんを保護する際に手錠を使った点について、「本人、周囲の第三者の安全を守るためやむを得なかった」と述べた。

 県警によると、2004~08年に県内で警察官が保護した人は安永さんを除き4326人。このうち15人に手錠が使われた。けがをした人はいなかった。保護の理由は、泥酔が2021人、病気が883人、精神錯乱が481人だった。


相談支援の強化と利用計画の義務化について

2009年03月21日 00時37分08秒 | 障害者の自立
~大問題が進行中~

(課長会議資料12p)

 厚生労働省は3年後に相談支援事業者が全利用者のサービス利用計画を作り、その計画を参考に市町村が支給決定する仕組みへの転換を計画しています。

この4月から、サービス利用計画利用者の対象を一部広げるなど、準備を進めています。

 この計画が進むと、1割の良質な市町村(たとえば最高24時間のヘルパー制度を支給決定している)では、施設からの地域移行など、よりよいサポートが進むと思われますが、9割の障害福祉に熱心でない市町村では、最悪の結果を招くと予想されます。これらの9割の市町村では社会福祉協議会など市町村と関係の強い法人が相談支援を行うしかなく、市町村の意向に沿ったサービス利用計画を作ってしまいます。たとえば、24時間の介護が必要でも、市がそんなにたくさんの重度訪問介護を支給決定するつもりがない場合、相談支援事業者はデイサービスや細切れ介護の計画を作ることになります。そうなると、障害者が市と交渉しようとしても、「第3者の専門家が公平に作ったケアプランの方が障害者個人の要望よりもよりいい計画」ということになってしまい、市に門前払いをされます。その結果、さらに障害が重度化すると永久入院か施設入所しかないという地域になり、それが固定化します。これは大変な問題です。

全国介護制度情報より抜粋

授産施設の7割近く、賃金引き下げか実施検討…福井県

2009年03月21日 00時32分14秒 | 障害者の自立
 急速な不況の影響が、障害者の働く場にも及んでいる。授産施設では、製造業を中心とする企業からの受注が激減。障害者に支払われる「工賃」の引き下げも相次いでいる。県が今年に入って行った調査では、県内の授産施設の7割近くが賃金の引き下げを実施または検討していると回答。施設側は「これまでに経験のない変化。まるで“経済災害”だ」と嘆いている。


 知的障害者、身体障害者ら約190人が働く「九頭竜ワークショップ」(勝山市平泉寺町岩ヶ野)では、自動車部品メーカーなど県内外の約10社からの発注で、施設内の工場で各種部品を製造してきた。しかし昨年12月以降は受注量が減る一方で、月に約150万~160万円の売り上げがあった建設機械部品の加工は1月、ゼロに。自動車部品の売り上げも半減した。

 1月からは工場の稼働時間を短縮するために土曜日を休業。受注が続く「100円ショップ」向けプラスチック容器の製造・加工などの仕事を分け合っている。五十嵐研治郎所長は「新規発注は見込めない。施設利用者に支払う工賃の減額も考えざるを得ない」と話す。

 約30人が通う「ぴーぷるファン」(越前市帆山町)でも、ビニール梱包(こんぽう)材の加工作業が昨年12月中旬から大幅に減るといった影響が出ている。田辺義明施設長は「障害者は働くことによって、社会とのつながりや生きがいを感じている。今の深刻な不況が、そうした場を奪おうとしている」とため息をつく。

 県障害福祉課は1月末から2月上旬にかけて、県内の授産施設や就労支援事業所計64か所に対し、不況の影響に関するアンケートを実施。その結果、「賃金への影響あり」と回答したのは13か所、「今後引き下げを検討」は30か所に上った。

 昨年3月末時点の工賃の平均月額は1万8200円だったが、同課では今後、さらに多くの施設が工賃を下げるのではないかと懸念。「障害者自立支援法などにより、障害者福祉の方針が、保護から自立や就労へと変わる中、現場が景気の影響を受けやすくなっているのかもしれない」と見ている。

 法政大現代福祉学部の松井亮輔教授(障害者雇用)は「行政が仕事を発注する際に障害者の雇用率を反映させるなど、自立や就労を守る仕組みが必要だ」と指摘している。

障害者喫茶店「廻音」:1周年 口コミ広がり人気上々--直方の須崎町商店街 /福岡

2009年03月21日 00時31分03秒 | 障害者の自立
◇手作りポーチなども店内販売
 精神障害者らが働く喫茶店「廻音(ねお)」が直方市・須崎町商店街に開店し、来月で丸1年を迎える。店内には工房もあり、ランチやデザートのほか織物など各自が得意分野で腕を振るっている。本格的な店にも劣らない味と手ごろな値段が口コミで広がり、人気も上々という。

 障害者の家族らでつくる市内のNPO「なおみの会」が就労継続支援として同市感田で運営している共同作業所の活動の一つ。スタッフとして登録した18人の障害者が支援員2人の指導を受け、懸命に汗を流している。

 元高校教諭の立山利博NPO理事長が「地域と触れ合いながら社会復帰を目指せる場を」と考えていたところ、喫茶店経営をやめようとしていた教え子から、跡地利用を打診されたのがきっかけ。店名は「いろんな人々の思いが廻(まわ)るように」と名付けた。

 メニューは人気の日替わりランチ(600円)をはじめ、無農薬コーヒー(350円)やスイーツ(250円~)など多数。当初は障害者3人と支援員でスタートしたが、作業に慣れ、スタッフ登録も増えるにつれて体制も整ってきた。町内であれば出前したり、商店街の「直方五日市」(毎月5日)に合わせてお弁当(450円)も店頭販売している。

 2階にある工房では織物が得意な障害者がタペストリーやポーチなどを作っており、店内で販売している。

 「商店街の人が温かく見守ってくれ、たくさんの人が来店してくれて感謝しています」と支援員の吉田美抄子さん。1周年の記念に何か企画を検討できれば、という。

 営業時間は午前11時~午後4時(土日祝日は休み)。ただし毎週日曜の午前10~午後3時は障害者の家族や健常者が気軽に相談しあったり憩える「サロンなおみ」として開放している。同店0949・22・6669。