ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

Windows 7でも「障碍者」に配慮、気になるMSの一手

2009年03月17日 01時12分56秒 | 障害者の自立
 マイクロソフトが企業市民活動への取り組みを継続している。

 経済環境が悪化するなかで、現業に直接関係ない分野への投資は抑制される傾向にある。マイクロソフトはその姿勢を変えようとはしない。

 教育分野におけるIT活用支援、ITを活用した地域振興支援、ITスキル習得による就労支援など、今年に入ってからも相次いで新しい施策を発表している。2月には佐賀県と地域活性化協働プログラムにおいて提携。3月には女性の就労支援に向けた新たな3カ年計画を発表した。

 その点では同社の活動は評価できるものだと言っていい。

 なかでもアクセシビリティ(ハンディキャップを持つ人にとっての情報機器やソフトウエアの使いやさの向上)は、同社の企業市民活動の取り組みの上で、重要な案件の一つだ。

 例えば、Windows Vistaにおいては、「画面が読み上げられるのを聞く(ナレータ)」「画面の項目を拡大する(拡大鏡)」「キーボードを使用せずに入力する(スクリーンキーボード)」といったメニューを用意する。障害者にやさしい機能をログオン前から選択できるようにしているのだ。

 次世代OS「Windows 7」でも同社は、「アクセシビリティという観点からみて、目玉ともいえる機能が用意されている」と話す。こうした機能は今後も拡充される見込みだ。

 Windows 7に搭載されるタッチパネル機能は、新たなインターフェースとして注目されている。だが、アクセシビリティの観点からは、むしろ障害者が使いにくくなるということも考えられる。縦25桁、横80桁で定義されたかつてのシンプルなMS-DOS環境の方が、読み上げなどのアクセシビリティ向け機能は比較的容易に開発できた。それがWindowsによるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の採用で、ハードルが高くなった。タッチパネルは、そのハードルをさらに引き上げる可能性がある。

 新たなインターフェースに対して、マイクロソフトがアクセシビリティの観点からどんな手を打ってくるのかは気になるところだ。
 ところで、マイクロソフトは、広島大学とともに先頃発表したアクセシビリティリーダー育成プログラムに関する会見で、これまで「障害者」としていた表記を「障碍者」に変更することを初めて明らかにした。

 アクセシビリティリーダーとは、障害の有無や、身体的特性などに関わらず、情報やサービス、製品の利便性を享受できる環境を実現する役割を果たす人材だ。同制度で提携関係にある広島大学は、すでに学長名で認定証を交付している。

 マイクロソフトが表記を統一する「障碍者」は、戦前までは頻繁に使われていたものだ。戦後の当用漢字の告示以降、一般的には使われなくなった。

 「害」という文字には、悪い意味での使い方が多く、支障、災いなどの意味もある。これに対して「碍」には、さまたげるといった意味があるものの、害という言葉に比べて、悪い意味での直接的な印象は薄れる。

 マイクロソフトの最高技術責任者(CTO)である加治佐俊一氏は、「害は、害虫などに使われる言葉であり、当社以外でも障害者という表記が、相応しくないという議論がある。『がい』とひらがなで表記することも可能だが、正しい意味を伝えていきたいという考えもあり、『害』という文字を『碍』にシフトしていく」とした。

 本気になって、アクセシビテリィに取り組むマイクロソフトだからこそ、障害者という言葉を嫌い、「障碍者」にこだわったのだろう。


不況 障害者の生活直撃

2009年03月17日 01時08分42秒 | 障害者の自立
作業所への発注激減
 世界的な不況が、自立を目指して福祉作業所などで働く障害者の暮らしを脅かしている。製造業の盛んな県内では、企業が下請けに出していた単純作業が、作業所の支えともなっていたが、昨年来の景気後退で発注が激減。障害者らの家計にも深刻な影響を及ぼしている。立場の弱い、生産現場の末端で働く者が、〈不況の大波〉にのみこまれたかたちで、作業所側は「このままではやっていけない」と窮状を訴えている。

 東近江市の「八身(はっしん)福祉会」は、身体、精神、知的の各障害を抱える約90人が通っている。うち約40人は、県内の自動車部品工場からシートベルト部品の製造を請け負い、多いときは1日3万組を生産し、月額工賃は最大5万円にもなっていた。

 しかし、昨年末から受注が減り、1月の仕事量は昨夏の4割。自動車メーカーの生産縮小で、部品工場自体が、操業を停止する日もあり、毎日の製品出荷後の残業はなくなった。

 3年半前脳梗塞(こうそく)で左半身不随となり、勤務先の会社を辞めた同市内の男性(55)は、1年前から同福祉会で働く。工賃5万円と障害年金約8万円の収入で、県外に住む大学生の長男を含め家族4人の生活費をまかなうが、「先の見えない不況で、将来と自分の健康が不安」と漏らす。

 宮下律夫事務長(43)は「経営も厳しいが、福祉施設での仕事は、障害者にとって社会とつながっている場でもあり、なんとか仕事の機会だけは死守したい」と顔を曇らせる。

 エアコン部品の袋詰め作業などを請け負う、守山市の「白蓮(びゃくれん)もりやま作業所」でも、今年に入り、月の売り上げが従来の3分の1、約2万5000円に減った。平日でも仕事のない日があり、川崎真男施設長(57)は「なんとかこれまでの工賃を支給しているが、いつまでもつか……」と苦しげだ。

 県障害者自立支援課によると、現在、県内137の作業所の半数以上が地元企業や工場から下請けしている。2006年度の平均月額工賃は約1万5500円で全国2番目に高かったが、07年度は約1万3800円に下がったという。

 障害者問題に詳しい東洋大ライフデザイン学部・北野誠一教授は「企業にとって、作業所への下請けは真っ先に切りつめる対象で、今後はさらに厳しくなる」と話している。

知的障害者施設:「ステップワン」新作業所が完成、うれしいお披露目--伊勢 /三重

2009年03月17日 01時05分52秒 | 障害者の自立
 伊勢市楠部町に建設していた知的障害者作業所「ステップワン」(村松啓子理事長)の新作業所が完成し、お披露目会が15日開かれた。

 旧作業所裏に建てられた新作業所は鉄筋平屋建て約70平方メートルで、バリアフリー化している。内部には台所や木製テーブルなどが配置され、落ち着いた雰囲気となっている。

 お披露目会には指導員や保護者、関係者ら約30人が出席。村松理事長が「念願の作業所が完成しスタッフや通所者たちもうれしく思っています。応援してくれる地域や関係者のおかげ」とあいさつした後、通所者7人が「ありがとうございました」と声をそろえてお礼の言葉を述べた。

 同作業所は93年に開所。牛乳パックを再利用したカレンダーなどを作っている。

福岡ふうせんバレーボール:障害者と健常者“快汗” /福岡

2009年03月17日 01時03分45秒 | 障害者の自立
 重い障害がある人や健常者らが一緒に楽しめる「福岡ふうせんバレーボール大会」(福岡市社協など主催)が15日、市立南体育館(南区)であり、市内や北九州市などから集まった8~90歳の約270人が心地よい汗を流した。

 今年で21回目。ルールは通常のバレーボールとほぼ同じだが、障害者と健常者が3人ずつ計6人で1チームを編成し、競技用に開発された風船(直径約40センチ)をボールとして使う。チーム全員が風船に触れないと相手コートに返せないため、会場からは「よし今だ」「行け」などとかけ声が響いた。

 車椅子で出場した北九州市の竹田和博さん(40)は「積極的な試合運びで、日ごろの練習成果が発揮できた」と笑顔で話した。

 【Aクラス】(1)酔いどれ・シグマティーズ(2)今津きらり(3)今津のミカタ!(いずれも福岡市)

 【Bクラス】(1)フレンドA(2)サン・リハ・レジェンド(3)ふれあいA(いずれも福岡市)

 【Cクラス】(1)クローバーズA(春日市)(2)やまびこスマイル(北九州市)(3)COOL-BEAT(福岡市)


この人に聞きたい:自助具作りに取り組む、山崎明由子さん /愛知

2009年03月17日 00時59分38秒 | 障害者の自立
 ◇機能もデザインも重視--理想はユニバーサルデザイン
 障害を持つ人が他人の助けを借りずに動作や作業をするのを助ける道具「自助具」。小規模作業所などで障害者の自立を支援するNPO法人「ドリーム」(名古屋市中区)では、障害の残る人と県内の学生が二人三脚で自助具づくりに取り組んでいる。会員の一人で、14年前に脳卒中を患い、右半身まひが残る山崎明由子さん(57)に自助具に込めた思いを聞いた。

 --自助具との出合いは。

 脳卒中で倒れて右半身まひになってから、ずっと周りの人に爪(つめ)を切ってもらっていましたが、自分でできるようにならないかと思い、01年に自助具を作る工房のある「なごや福祉用具プラザ」に行って爪切りを作ってもらったのが最初でした。もともと右利きでしたが左手だけで爪が切れるようになり、「自助具っていいな」と思いました。

 --ドリームでは自助具作りにどうかかわっていますか。

 通院以外は家にこもっていましたが、市総合リハビリテーションセンターの理学療法士の先生にドリームを紹介されました。以来、脳卒中障害者が働く「小規模作業所ドリーム」(同市中区千代田、市男女平等参画推進センター内)で喫茶のママや情報誌の編集委員として活動しています。

 今年度、愛知万博の剰余金からの助成で自助具を作ることになりました。まず障害者が何に不自由しているか、どんな道具があったらいいかを調べるため、ドリームで障害者200人にアンケートをしました。それをもとに、障害者と県立芸術大や日本福祉大などの学生が一グループとなり、私たちの希望を元に学生が自助具を作ってくれています。私の役割は、学生に障害者の生の声を伝えて理解してもらうことです。私のグループではロングブーツとペットボトルのキャップ開けを作っています。

 --なぜその二つを選びましたか。

 ペットボトルを最初に開ける時は力がいります。家の中では体をよじって不格好な体勢になれば開けられますが、外ではそうはいきません。外出先に携帯できてスマートに開けられるものが欲しかったんです。付属のクリップでテーブルなどに固定できる道具が出来上がり、ペットボトルのキャップをその道具に差し込んでひねれば簡単に開けられます。

 ロングブーツは、障害を負ってから右足に装具があるのではけなくなりました。それまではスカートをはいていましたが、装具が見えて恥ずかしいのでズボンになりました。でも、おしゃれがしたい。電動カーを操作する時にひざ掛けがあると操作に集中できませんが、ブーツならひざ掛けもいりません。ふくらはぎを覆う部分だけを取り外せるもので、今月26日に完成品ができる予定です。またスカートもはけるようになるのでは、と楽しみです。

 --特にこだわっていることは何ですか。

 例えば、まな板の自助具には食材を固定するためのくぎが出ているものがあります。これは障害のない人には不要で、むしろ危険です。障害者も障害のない人も皆が使えるユニバーサルデザインが理想的です。また、機能だけではなく、デザイン性のあるものにしたいと思っています。

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 ■人物略歴

 ◇やまざき・あゆこ
 1951年生まれ。名古屋市天白区在住。94年に事務を担当していた市内のパート先で脳卒中で倒れ、現在も右半身まひと失語症の後遺症に悩む。趣味は「おしゃれをすることと、みんなと話をすること」。夫と叔母との3人暮らし。