ゴエモンのつぶやき

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ISFnet、被災者を優先採用へ、復興支援で雇用拡大

2011年04月12日 01時28分27秒 | 障害者の自立
 アイエスエフネット(渡邉幸義社長)は、4月11日、東日本大震災の被災者を支援するため、採用優遇措置を実施すると発表した。


 同社は「雇用の創造」をテーマに、就労困難者の雇用拡充策に取り組んでいる。東日本大震災でも、義援金口座の開設や物資の支援などに加え、「働く場を失った方への雇用の場を提供することが、復興につながる何よりの支援」と、採用優遇措置を講じることにした。


 今回の措置による採用人数は100人。職種はエンジニアと営業で、専攻学科や経験の有無は不問。家族での応募もできる。選考時は、履歴書や職務経歴書に必要はなく、私服での面談も可。入社日は、今年中であれば希望の入社日を選択できる。


 採用になると、家族で入寮(要寮費)ができ、1年間働いて地元へ戻る契約社員と正社員を本人の希望で選択できる。採用時には、入社2か月後に3日間の有給を付与。家族で東北地方から引っ越しする場合は、同社の費用負担を増額する。


 アイエスエフネットは、2000年の設立以来、障害者や知的障害者、躁鬱病者、ひきこもりなど、就労困難者を多数採用している。

朝日新聞

河北春秋

2011年04月12日 01時24分24秒 | 障害者の自立
 避難所の生活は誰にとってもつらく厳しい。障害のある人やその家族であれば、なおさらだろう。一般の避難所では施設が不十分だし、ほかの住民に迷惑を掛けているのではないかと、家族は肩身が狭い▼秋田市の障害者の親でつくる「そよ風の会」代表を務める田中陽子さんは新聞で被災した障害者と家族の記事を読むたびに、いたたまれなくなる。とても人ごととは思えないからだ。

 ▼会には自閉傾向の強い子を持つ親が多い。環境の違う避難所でストレスが余計に掛かり、情緒が不安定になりがちな息子や娘をつい想像してしまう。時に発作を起こすので家族の不安が目に見える▼田中さんは34歳の娘のことを考え、災害などに備え水や食料などを自宅に備蓄している。しかし、今回の大震災は想像をはるかに超えた。薬がこんなに不足するものなのか、と学ぶことは多い

 ▼会では、非常時でも障害者が安心して暮らせる地域づくりに向け、行政に働き掛けている。同時に仙台市のボランティア団体を通して、同じ境遇の人たちに段ボール箱4個分のおむつや下着、栄養剤などを送った▼「障害者の親は常にいっぱいいっぱい。でも、自分がそうなったらと考えると、支援しないわけにいかない」。これからも被災した仲間に「思い」を届けるつもりだ。

2011年04月10日日曜日

河北新報

避難所の発達障害児ケア 神戸の団体など助言

2011年04月12日 01時21分59秒 | 障害者の自立
 緊張やストレスが高まると、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害がある子どもは、突然大声を上げるなどの行動を取る傾向がある。東日本大震災の被災地では、他の避難住民への気兼ねから、発達障害児の家族は避難所に入らないという報道もある。災害時、当事者や家族にはどんな配慮が必要なのか。

 発達障害は脳の一部に先天的な機能障害が生じることが原因とされ、知的な遅れがある場合とない場合がある。特徴は人によって異なるが、コミュニケーションが苦手で、言葉を額面通り受け取ったりその場の雰囲気を読むことが難しかったりするケースが多い。

 障害者や妊婦、介護が必要な高齢者ら「災害弱者」は、避難所生活で健常者以上に困難がつきまとう。国は、災害弱者が優先的に避難する「福祉避難所」について2008年にガイドラインをまとめたが、発達障害児・者については明確な言及はない。障害者手帳を持たない人も多く、自治体の防災計画などからも外れがちという。

 震災後、日本自閉症協会は避難所での注意点などをホームページで呼び掛けている。協会によると、自閉症や自閉症に近い症状の人は、具合が悪く横になっている人がいる→静かにしなければならない、共同生活では譲り合う→迷惑にならないよういつもよりも我慢するといったあえて口にする必要のない事柄を理解するのが難しい。急に走り出したり、大声を出したりするなどの行動も予想されるという。「わがまま」ではなく「障害の特徴」だが、十分に知られていないため親が非難されることもある。

 協会は、避難所では間仕切りを設ける▽絵や身ぶりを使い、伝わるまで根気よく話し掛ける▽子どもから目を離せない親のために食料などの配給は個別で‐などの助言をしている。

 神戸市を拠点に活動する「JAM(発達に気がかりのある子をもつ親と子のサポートの会)」のメンバーも被災地の発達障害児を案じる。副代表の藤尾さおりさん(39)=同市北区=の長男タケル君(13)は自閉症。突然大声を上げたり、片時も止まらず動き回ったりする。「この子を抱えての避難所での生活など想像もできない。目を離すとどこかに行ってしまうという不安もあり、気が気でないと思う。知的や精神、身体の障害と違い、福祉の支援を十分に受けられないのではないか」と心配する。

 他のメンバーからは、状況の変化に慣れるまで個別のスペースがほしい▽障害を示すワッペンがあれば理解が得られる▽避難所を取りまとめる立場の人が周囲に障害の特性を伝える‐などの提案が出た。

 JAM代表の重松るみさん(62)=同市北区=は「『大変ね』というねぎらいの一言で救われる親もいます。発達障害児の家族には優しい気持ちで接してくれれば」と呼び掛ける。

(2011/04/11 14:30)

神戸新聞

よさこい踊りで被災地にエール させぼ四ケ町、合唱やバザーも

2011年04月12日 01時19分38秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の復興支援イベント「ACTION!~今、私たちに出来る事~」(させぼ四ケ町商店街協同組合主催)が10日、佐世保市の島瀬公園であった。YOSAKOIさせぼ祭りに過去出場した県内外チームなどの演舞や合唱などを通じ「元気を出して被災地支援を」と呼び掛けた。

 出演者とスタッフ計約700人が参加。YOSAKOI演舞は祭りの常連や元気いっぱいの子ども、障害者など計15チームが披露。バンド演奏、県合唱連盟の会員200人による合唱、バザーなどもあった。募金と収益は全額、市を通じて被災地に届ける。

 会場そばでは、同市の長崎国際大の中国人留学生ら30人も「四川大地震のときに助けてもらった恩返しを」と街頭募金活動をした。

長崎新聞

震災障害者 声なき声に気づいて 被災者ケア 「阪神」の教訓生かせ

2011年04月12日 01時13分28秒 | 障害者の自立

 平成7年の阪神大震災後、長く福祉の谷間に埋もれ、今も苦しんでいる人々がいる。震災で身体的、精神的な障害を負った「震災障害者」と呼ばれる被災者たちだ。今回の東日本大震災の負傷者は2885人(6日現在)とされるが、震災で障害を負った人たちのケアも課題として浮かび上がる。 

「誰かに話したかった」

 7年1月17日、神戸市東灘区の岡田一男さん(70)は気づいたときにはこたつと、倒壊した家屋とのわずかな隙間に前かがみの状態で挟まれていた。「息ができん。何が起こったんや」。顔はこたつ布団に押しつけられ、右側のお尻だけで全体重を支えるという不自然な体勢で耐えること18時間。奇跡的に救出されたものの、長時間圧迫されたことで筋肉が壊死(えし)する「クラッシュ症候群」になっていた。夜も眠れない激痛と闘いながら4年かかってリハビリを終えたが、お尻の右半分はそげ落ち、足を包帯とサポーターで完全に固定しなければ歩けない状態になっていた。

 だが、周りからは「命が助かっただけよかったな」。家族や大事な人を亡くした人がたくさんいたことを思えば、善意の言葉にすら追いつめられた。岡田さんは「障害を負った自分に気づいてくれなんて声を上げられんかった。でも誰かに話してこの重い荷物を、薄紙をはぐようにしてでも軽くしたかった」と振り返る。

 震災障害者について、関西学院大学災害復興制度研究所(兵庫県)の室崎益輝所長は「地震直後は医療体制が混乱して適切で十分な治療が受けられず、けがや病気が後遺症、障害として残ってしまう」と説明する。県と神戸市は昨年、実態調査に乗り出し、医師の診断書などをもとに328人の身体障害者を震災障害者に認定した。だが制度的なメリットはなく、県は「具体的な支援や対策は来年度の課題」と述べるだけだ。

「今さら蒸し返せない」

一方、震災障害者をサポートする神戸市のNPO「よろず相談室」には今も多くの人が集い、語り合う。

 「街が、知らん間に復興しとる」。震災でクラッシュ症候群になった50代の男性は、他県での2年9カ月の入院生活を終えて神戸に戻ったとき、再生を始めていた街に愕然(がくぜん)とした。「取り残されたというか、今さら震災の話を蒸し返せないと感じた」と牧秀一理事長(61)に打ち明けたという。震災前、医師だった男性は挫折感と孤独感を深め、後遺症を抱えながら引きこもりがちな生活を送っている。

 東北地方は首都圏に比べて医師が少ないことや高齢者が多いことから、震災障害者が多く生まれる可能性が高い。室崎所長は「セーフティーネットからこぼれないように『被災者台帳(共通カルテ)』を作ってどの病院でも継続的な治療ができるようにすることや、具体的な支援制度の確立が急務だ」と提言する。

(2011年4月 6日 15:00)

産経関西