ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

手紙 愛知県豊橋市・横井よしゑ. 主婦

2011年04月17日 01時28分17秒 | 障害者の自立

 最近ではめったに手紙やはがきが来なくなったが、先日、手紙にまつわるうれしい出来事があった。

 視覚障害者のために朗読をする「音訳」を始めてから10年になる。ある日、気力が続かなくなったという理由で、先輩の音訳仲間が退会するらしいと聞いた。私は即座に「もったいないなあ」と思った。彼女の音訳は声が澄んでいて聞きやすく、ひそかに目標にしていたのだ。

 なんとか考え直してほしい、まだ年度末の例会に間に合う。何度も電話の受話器を取ったが、自分の思いをうまく伝えられる自信がなく、かけることができなかった。それでもやっぱり正直なこの気持ちを伝えたい。手紙を書くことにした。

 後日、「読み終えたと同時に泣いていました。あなたの気持ちがとてもうれしかった」という彼女からの返事を読んで、私も胸がいっぱいになった。思いが伝わったことと、彼女が音訳をやっていて本当によかったと言ってくれたことが、とてもうれしかった。

 この可愛いウサギの絵はがきは私の宝物になった。最近では礼状を書いたり、お礼の電話もしないで携帯メールで済ませていた。手書きの文字には不思議な力が宿っているのだと思う。これからは使い分けをしなくては。

 今まで友人からもらった手紙を読み返してみた。文章から穏やかな日々を過ごしている様子が浮かんでくる。早速、手紙で近況を知らせよう。


毎日新聞 2011年4月16日 中部朝刊

バリアフリー観光推進へ 情報ネット18日開始

2011年04月17日 01時24分02秒 | 障害者の自立
 障害者や体の不自由な高齢者らが旅行を楽しめるように、NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(鳥羽市)が主体となって構築した情報ネットワークが18日から利用できる。

 同日スタートするポータルサイト「全国バリアフリー旅行情報」には、宿泊施設や駅、トイレなど1482件の情報が掲載され、一般の人もインターネットで自由に閲覧できる。北海道から沖縄まで15か所の観光地で整備された統一基準のバリフリー情報が取得できる。

 同センターは2002年に発足し、近鉄鳥羽駅前に常設の相談センターを設けた。数年前から地元の障害者に観光施設の障壁調査を依頼し、段差や出入り口の幅などをまとめた。また、利用者に障害の程度やどんな旅行を楽しみたいかなどを聞き、個人別のデータを「旅のカルテ」としてまとめ、次回の旅行に応用できるようにしている。

 このようなシステムなどが評価され、今回の事業の統一基準に採用され、総務省から交付金約8400万円を受けてネットワーク化した。

 同センター理事長で日本バリアフリー観光推進機構代表の中村元さん(54)は「障害の程度によっては少しの段差は構わない人がいる。施設の障壁状況を具体的に示すことで、より快適な旅を選べるようにした」と話している。

(2011年4月16日 読売新聞)

再発防止 教訓生きず

2011年04月17日 01時22分19秒 | 障害者の自立
 統一地方選前半戦の知事選、県議選で、県警が美馬市内の知的障害者更生施設の次長(55)を逮捕した公職選挙法違反(投票干渉)事件は、2000年7月の衆院選で同市内で起きた事件と、手口がほぼ同じだった。当時、県内の福祉関係者は「知的障害者の投票権など、権利を守る方策が必要だ」と再発防止に取り組んだはずだったが、教訓は生かされなかった。同市内の障害者の親は「似た事件がまた起きてショックだ。許せない」と怒った。

 00年の事件は、今回と同じ美馬市(当時脇町)の別の知的障害者更生施設で起きた。施設職員が園の利用者70人をマイクロバスに乗せて投票所まで引率、特定候補のメモを渡して不在者投票させ、施設の幹部職員3人が公選法違反(投票干渉)容疑で逮捕された。

 この事件は県議会でも問題にされ、県は「知的障害者の投票権の行使など権利擁護のマニュアルを作る」と表明。外部委託で「人権侵害防止対策マニュアル」を作り、障害者施設の職員らを対象に研修会を開くなどの再発防止策を講じた。

 しかし、投票権を行使したいという知的障害者をどうサポートするか、具体的な方法は示さなかった。今回次長が逮捕された施設の施設長は「県のマニュアルは熟知し、自分の経験、意見を加えて職員に個別研修していたが……」と話す。

 同マニュアルには、障害者を投票所へ連れて行った後、障害の程度により、どこまで投票を手伝うか記されていない。「このままでは職員が投票所への引率を嫌がるケースも出かねない」と心配する関係者もいる。

 東端久和・県障害福祉課長は「二度とこのような事件が起きないよう、各施設に適切な対応を求める」とする。だが、現場の対応だけでは再発防止は難しい。県は知的障害者の意思をどう尊重するか、広く意見を集めるべきだ。

 美馬市内の女性障害者の父親(51)は「各施設が障害者の投票をどう支えているか、その実態をまず把握しないと、再発防止はできない」と指摘する。

(2011年4月16日 読売新聞)

3.11その時 6)故郷去るまで家族捜す

2011年04月17日 01時19分45秒 | 障害者の自立
連載( 陸前高田市内の勤務先、知的障害者の支援施設で入浴介助を終え、利用者らとくつろいでいた。ドンという衝撃の後、激しい揺れが襲ってきた。


 「大丈夫だから。そのままでいて」。生活支援員の新沼典昭さん(51)は、利用者を落ち着かせようと叫んだ。


 施設は高台にあって難を逃れた。海岸から300メートルの自宅にいる妻久美子さん(53)と母和子さん(81)が心配になった。10分後、携帯電話で久美子さんに「逃げて」と伝えると、「準備をしていた」。普段と変わらぬ声が返ってきた。


 近所の人が縁側に座っていた和子さんに避難するよう呼びかけると「典昭が来るから」と動かなかった。自宅は流され、2人の行方はいまだにわからない。


   □


 4月11日。住田町の遺体安置所で、棺を一つ一つ見て回った。ある棺の前で足が止まる。自分の結婚指輪を外し、遺体の所持品の指輪のコピーと見比べる。25年前に妻と交わしたものとは違い、ほっとした。


 市内のすべての避難所を回った。遺体安置所はここで5カ所目。何百体もの遺体を見てきた。


 4月11日は和子さんの81歳の誕生日。毎年久美子さんと選んで割烹着(かっぽうぎ)やカーディガンなどを贈ってきた。手渡した時の笑顔が忘れられない。「花見や紅葉にもっと連れていってあげたかった」


 久美子さんは、職場に調理員として入ってきた。優しく明るい人柄にひかれた。結婚後は、家庭をしっかり守ってくれた。新沼さんの妹佐々木寿恵さん(48)には「お互いを思いやる夫婦で、家族の絆が強かった」と映っていた。


 地震の2日後、都内にいる長男(24)と長女(21)に電話で伝えた。帰ってきた長男も祖母と母を捜した。遅れて戻った長女に「お父さんを迎えに来た」と言われてはっとした。「家庭を見つめ直すべきか」


 家族は離れて暮らさない方がいい。東京で子どもたちと暮らしたらどうだろう。そう感じていたところに、長女の一言で覚悟が決まった。


 慣れ親しんだこの地は離れ難い。復興に貢献したい気持ちもある。それでも6月にも仕事を辞めて、この地を去ると決めた。


 それまでに2人の遺体を見つけ、墓に入れてあげたい。頭でそう思っても、気持ちは揺れ続ける。


 「遺体安置所には『必ず見つけるぞ』と勇んで入る。足を踏み入れた途端、『頼むからここにいないでくれ』と祈ってしまう。その繰り返しなんです」

朝日新聞

サポート情報:仮設住宅 10日現在

2011年04月17日 01時17分39秒 | 障害者の自立
 仮設住宅の入居募集や説明会を開いている自治体の受付場所、問い合わせ先は次の通り。

 <岩手県>◆宮古市 市役所、避難所電話0193・62・2111◆大船渡市 18日まで市役所、避難所電話0192・27・3111◆釜石市 303戸を13日まで。建設予定地が14カ所に拡大したため、拡大前に応募した人は再応募できる。市仮庁舎、避難所電話080・2299・1212◆住田町 93戸を12日まで。町役場電話090・3645・9939

 <宮城県>◆仙台市 233戸を18日まで。市役所と宮城野、若林両区役所。市コールセンター電話0120・055・150◆石巻市 2次・200戸を14~20日。市役所、支所、避難所電話0225・95・1111◆塩釜市 60戸を15日まで。市役所電話022・364・1111◆気仙沼市 15日まで全世帯意向調査。調査票は市ホームページからダウンロードできる。市役所電話0226・22・6600◆名取市 11日まで意向調査。市役所電話022・384・2111◆多賀城市 市役所電話022・368・1141◆岩沼市 15日まで市役所電話0223・22・1111◆東松島市 1・2次の262戸を18日まで。市役所、支所電話0225・82・1111◆亘理町 町役場電話0223・34・0507◆山元町 町役場、避難所電話0223・37・1111◆女川町 14日まで町仮庁舎電話0225・54・3131◆七ケ浜町 1期・115戸を18~30日。町役場、避難所電話022・364・2337◆南三陸町 津山町横山住宅(登米市)など計139戸を21日まで。町仮庁舎、避難所電話0226・46・1377

 <福島県>◆白河市 20日まで市役所電話0248・22・1135◆相馬市 市役所電話0244・37・2148◆須賀川市 194戸を15~24日。市仮庁舎電話0248・75・1111◆新地町 15日まで町役場、避難所電話0244・62・2113

 <茨城県>◆北茨城市 22日まで市役所電話0293・43・1111

毎日新聞 2011年4月10日