<被災者支援>
◇専門職派遣呼びかけ 福島県内の避難所訪問「きょうされん」熊本支部会見
◇来月10日に活動報告会
東日本大震災で被災した障害者らの支援活動をしている「きょうされん」熊本支部が27日、県庁で記者会見し「障害者は誰がどこにいるかも分からず、被災直後のような状態が続いている」と、専門職派遣などを呼びかけた。同支部は5月10日午後6時半から、熊本市長嶺南の県身体障害者福祉センターで報告会を開く。
福祉事業所などでつくる「きょうされん」は日本障害フォーラム(JDF)の一員として、岩手、宮城、福島3県で被災した障害者や家族を支援し、熊本支部は福島県郡山市の支援センターで活動している。
4日から10日間現地入りした精神保健福祉士の飯川修二さん(48)は、被災した障害者の実態把握のため福島県内の避難所を訪問して回った。ある避難所では「障害者はいない」と言われたが、館内放送をしたところ精神保健ボランティアから「この避難所に何人もいて、医師や薬の手配をしている」と打ち明けられた。
飯川さんは「特に精神障害者は差別を恐れたり遠慮したりして避難所でも言いにくい。施設職員や自治体も被災していて実態がつかめない。県外から支援につなげられるネットワークが必要だ」と話した。
熊本支部事務局長の宮田喜代志さん(52)も現地入りし、国の補助金など福祉事業所は一般企業と組織が異なるため、復興の枠組みを別にする必要があると感じた。「事業所の納入先は地域の企業であり、並行して復興を進めることが必要だ。県内でもいつどんな災害があるか分からず、事業所が被災後に再開するための仕組みを考えなければならない」と話した。
5月10日の報告会では飯川さんらが現地報告をし、資機材や車など被災した作業所の再開に必要な物資の提供などを呼びかける。
毎日新聞 2011年4月28日 地方版
◇専門職派遣呼びかけ 福島県内の避難所訪問「きょうされん」熊本支部会見
◇来月10日に活動報告会
東日本大震災で被災した障害者らの支援活動をしている「きょうされん」熊本支部が27日、県庁で記者会見し「障害者は誰がどこにいるかも分からず、被災直後のような状態が続いている」と、専門職派遣などを呼びかけた。同支部は5月10日午後6時半から、熊本市長嶺南の県身体障害者福祉センターで報告会を開く。
福祉事業所などでつくる「きょうされん」は日本障害フォーラム(JDF)の一員として、岩手、宮城、福島3県で被災した障害者や家族を支援し、熊本支部は福島県郡山市の支援センターで活動している。
4日から10日間現地入りした精神保健福祉士の飯川修二さん(48)は、被災した障害者の実態把握のため福島県内の避難所を訪問して回った。ある避難所では「障害者はいない」と言われたが、館内放送をしたところ精神保健ボランティアから「この避難所に何人もいて、医師や薬の手配をしている」と打ち明けられた。
飯川さんは「特に精神障害者は差別を恐れたり遠慮したりして避難所でも言いにくい。施設職員や自治体も被災していて実態がつかめない。県外から支援につなげられるネットワークが必要だ」と話した。
熊本支部事務局長の宮田喜代志さん(52)も現地入りし、国の補助金など福祉事業所は一般企業と組織が異なるため、復興の枠組みを別にする必要があると感じた。「事業所の納入先は地域の企業であり、並行して復興を進めることが必要だ。県内でもいつどんな災害があるか分からず、事業所が被災後に再開するための仕組みを考えなければならない」と話した。
5月10日の報告会では飯川さんらが現地報告をし、資機材や車など被災した作業所の再開に必要な物資の提供などを呼びかける。
毎日新聞 2011年4月28日 地方版