ゴエモンのつぶやき

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介護保険最新情報Vol.190「被災者の預金の払い戻しについて」

2011年04月19日 01時39分13秒 | 障害者の自立
厚生労働省は4月14日、介護保険最新情報Vol.190「東日本大震災に伴い障害者(児)及び高齢者が預金通帳を紛失した場合等における預金の払戻しについて」を発出した。今回は老健局からではなく、援護局障害保健福祉部 障害福祉課が全国の都道府県および指定都市、中核市の民生主管部宛ての発出。

東日本大震災では、津波による被害ですべてを流されてしまった被災者が多いため、金融庁から金融機関に対して、預金通帳や印鑑を紛失した場合でも、本人であることが確認できる書類の提示により金融機関は預金の払戻しに応じるとともに、本人であることが確認できる書類を紛失してしまった場合についても、住所、氏名等を聞き、登録内容との一致を確認したうえで払戻しを行うなど、柔軟な対応を行うよう要請されている。

それによると、預金者本人の死亡時や行方不明時に、親・子ども・配偶者などのほうから預金の払出しの求めがあった場合には、必要な要件を満たすことを確認したうえで一定の金額の払出しに応じる。

また、金融機関等は預金証書、通帳を紛失した場合でも預金者であることを確認して払戻しに応ずること。届出の印鑑のない場合には、拇印にて応ずること、事情によっては定期預金、定期積立金等の期限前払い戻しに応ずること、などが盛り込まれている。

今回は、さらに単独で金融機関へ赴くことの困難な障害者(児)及び高齢者の預金の払戻しが円滑に行われるよう適切に支援を呼びかけるもので、こうした事案について相談できる窓口を紹介している。周囲の支援者はぜひ協力されたい。


【被災に伴う金融相談窓口】
1)東北財務局金融相談窓口
住所:宮城県仙台市青葉区本町3-3-1 仙台合同庁舎4F)
専用ダイヤル:022-721-7078
受付:月~金(祝日を除く)9:00~17:45

2)青森財務事務所理財課 
電話:017-722-1463
受付:月~金(祝日を除く)8:30~17:15

3)盛岡財務事務所理財課
電話:019-625-3353
受付:月~金(祝日を除く)8:30~17:15

4)秋田財務事務所理財課
電話:018-862-4193
受付:月~金(祝日を除く)8:30~17:15

5)山形財務事務所理財課
電話:024-535-0303
受付:月~金(祝日を除く)8:30~17:15

障害者、震災被災地応援コンサート 泉さんを忘れない

2011年04月19日 01時35分23秒 | 障害者の自立
 今年2月に亡くなった筋ジストロフィー患者の泉三千夫(さちお)さん(享年61)=福岡県筑後市=ゆかりのコンサート「音楽広場ドリームランド」が17日、佐賀市兵庫町のひょうたん島公園で開かれた。九州各県のアマチュアバンド10組が出演。今回は障害者だけでなく、東日本大震災の被災地にも歌のエールを送った。

 

 2007年、障害者と健常者が音楽を通し触れ合える機会を増やそうと、泉さんが中心となり企画。今回は泉さんの遺志を継いだ音楽仲間が主宰した。ステージは、“おやじバンド”の「栄城ベンチャーズ」で幕開け。筋ジストロフィーを抱えながら音楽活動を続ける河津実幸さん(24)=大分県日田市=はオリジナル曲を披露。「感謝の気持ちを届けたい」と、車椅子の上から熱唱した。

 

 ほかにも沖縄三線(さんしん)や琉球国祭り太鼓、ジャズバンド、服装まで本物そっくりにコピーしたビートルズバンドなどが個性豊かに演奏を繰り広げた。

 

 会場には東日本大震災の被災者を支援する募金箱を設置。客席近くの芝生では、家族連れや障害者が寝そべりながら、音楽を満喫していた。

 

 実行委員会事務局長の今村輝子さんは「音楽を通じて、今後も障害者の社会参加を応援していきたい。心いっぱいの笑顔を持ち帰ってもらえたら」と話している。

佐賀新聞

停電が命の危機に直結 被災地の在宅重度障害者

2011年04月19日 01時28分14秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の余震が続く中、被災地には、停電が命の危機に直結する重度の在宅障害者がいる。避難所での集団生活は難しく、電動のたん吸引器や人工呼吸器が必要な人たちだ。自動車からの電源でしのいだり、緊急入院を余儀なくされたり……。家族や周囲の懸命な介護で乗り切ろうとしている。

 岩手県釜石市甲子町の菊池裕子さん(27)は生後10カ月で過って風呂の残り湯に落ち、脳障害から体が不自由になった。居間のベッドに寝たきり状態で、母の紀子さん(61)がつきっきりで介護してきた。

 流動食の食事や薬を1日3回、鼻から管を通して送り込む。むせてせき込むなど体がこわばる兆候が出るたびに、電動吸引器でたんを吸い出さないと、すぐに呼吸困難になる。

 あの日、大きな揺れで棚のものが次々と落ち、裕子さんはパニック状態に。紀子さんはとっさに裕子さんの上に覆いかぶさり、抱きしめて守った。父の俊二さん(63)は日課のウオーキングで外出していた。急いで帰宅すると、裕子さんはおだやかな顔に戻った。

 しかし、地震と同時に停電。裕子さんの呼吸を見ると、たん吸引の必要が迫っていた。俊二さんは機転を利かせ、玄関前の乗用車のエンジンをかけてシガーソケットから電源を取り、延長コードで吸引器につなぎ、ことなきを得た。

 停電は続いた。残っていたガソリンは3分の1程度。「電気が戻るか、ガソリンがなくなるのが先か」と案じる日々が続いた。窮状を知った親族がガソリンスタンドに並び、今日は3リットル、次の日は10リットルと届けてくれた。

 暗闇の中、ろうそくと懐中電灯で流動食の準備と注入、たん吸引をする夜は6日間続いた。地震から6日目の16日午後5時50分、電気が戻ったときは家族3人、拍手で喜んだ。

 大きな余震がくると裕子さんは取り乱して泣き出すこともあるが、紀子さんは「支えてくれる人がいっぱいいて、ここまでこられた。この子の笑顔は私たちを救ってくれています」と話す。

     ◇

 岩手県陸前高田市立高田第一中学校3年の菅野優希君(14)は脊髄(せきずい)性筋萎縮症。2歳のときに発症した。

 家でも学校でも特注の車イスで元気に走り回るが、筋肉が日々衰えていて、集団生活での寝起きは困難だ。体力が弱く、風邪などもひきやすい。夜は、呼吸困難になるために人工呼吸器を装着する。

 地震初日、優希君は同級生らと体育館に避難。市内はほぼ全域が停電だったため、担任教諭らが救急隊員に事情を説明し、かかりつけでもある県立大船渡病院に緊急入院した。

 今も停電が続く家には戻れず、母の光子さん(37)は自閉症児の弟、小学6年生の星樹(としき)君(11)を連れて毎晩、同じ病室の床に泊まり込んでいる。余震があると興奮気味の星樹君も手足の不自由な兄にご飯を食べさせ、おむつを換え、お風呂で体を洗ってあげる。

 停電の自宅では、夫の雅人さん(47)と義父母が待つが、避難所にいないため支援物資の配給もないし、風呂にも入れない。在宅障害児が帰宅できるめどはない。

 岩手県重症心身障害児(者)を守る会(平野功会長)によると、県内の被災地沿岸部にはこうした在宅重症者は25人、病院や施設に入っている人たちは約80人いるという。


生きている喜びをかみしめる菊池さん一家。左から父俊二さん、裕子さん、母紀子さん=岩手県釜石市甲子町

朝日新聞

2市に障害者支援施設・越谷はパン工房、八潮は軽作業など

2011年04月19日 01時19分29秒 | 障害者の自立
 越谷市と八潮市に4月から新しい障害者就労訓練施設がオープンした。越谷市はパン工房を設置し、製造をはじめ、販売までをプロが障害者に指導し、パン職人育成と飲食コーナーなども設置して、地域との交流を図る。八潮市は民間企業からの軽作業などの仕事を請負い、収入アップを図る。どちらも地域の障害者が働き、自立できるように支援することが目的だ。

 越谷市増林に障害者の就労支援と生活支援、地域交流の拠点施設、市障害者就労訓練施設「しらこばと」が4月1日にオープンした。市内の障害者の就労に必要な知識や能力の向上のための訓練を行い、地域で働き、自立し、安心して暮らしていけるよう支援する。
 同施設の目玉はパン・ケーキ工房。大手ホテルなどでパン職人として働いてきた専門家3人が指導する。パン作り、ケーキ作りを材料選びなど基礎から学び、作れるよう訓練するのをはじめ館内で販売まで行い、接客も勉強する。まだ始まったばかりだが、1か月後には、市役所内売店に卸売りを始めるなどを目標にしている。安定的に作れるようになったら館内での販売スペースでの販売を開始する。
 施設は敷地約5627平方㍍に鉄骨作り平屋建て(延べ床面積約1790平方㍍)。用地購入費4億5350万円に総工費(周辺道路整備費含む)6億4000万円をかけた。屋根の一部に太陽光パネルを設置して一部電力を確保するほか、屋上緑化も行い環境に配慮した。「就労継続支援事業B型」と呼ばれる新しい施設で一般企業に就労することが困難な人のために生産活動の場を提供するとともに、一般就労に向け必要な知識や能力の向上のための訓練を行う。
 3月末まで東越谷にあった「越谷市立しらこばと職業訓練センター」(1980年開所)が廃止され、新施設に54人(定員54人)が通っている。通所者らは箱折りやだるまの底付け、鉛筆のケース詰めなどの作業を続けている。新たに「就労支援事業」にも4人が通っている(定員6人)。
 同市の高橋成人障害福祉課長は「市内にある民間の作業所と連携して、授産品などの製品の販路を拡大し市内障害者施設に通う人たちの収入向上に努めたい。そのために、しらこばとで請け負った仕事をほかの施設にもワークシェアするなど新たな挑選もしたい」と話している。
 同施設の佐野盛太郎館長は「館内には地域の人たちとのふれあいのスペースも設け、障害のある人もない人もお互いに助け合い、触れ合える場所にしていきたい。また、在宅の障害者のための生活相談も行い、気軽に立ち寄ってもらえる施設にしたい」と話していた。
 期待のパン工房は1日1000個の菓子パンと100斤の食パンを作ることが目標。地道な努力が必要な訓練となるが、パン職人を育てる意義のある施設だ。パン指導者の1人は「パン生地作りからオーブンの温度管理まで、ひとつひとつていねいに教えていく。時間はかかるかもしれませんが、地域の人に愛されるパン工房を目指します」と意気込みを話していた。ここで勉強した障害者たちがパン職人として巣立つことを期待したい。
 <問い合わせ>越谷市障害者就労訓練施設しらこばと(総合事務室)TEL965・6594。


 八潮市は自立支援法に基づく、就労継続支援B型と生活介護サービスを実施する公設公営の障害者福祉施設「やまびこ」(同市鶴ヶ曽根403番地1ほか)を1日から開所した。
 旧やまびこ福祉作業所が老朽化に伴い、社会福祉協議会東側に建て替え移転、昨年10月に完成し11月に開所。4月の自立支援法に基づく施設に移行するため準備をすすめてきた。正職員6人、非除勤10人で、常時10人体制で運営する。
 やまびこの施設は、軽量鉄骨造り2階建て、延べ床面積は約590平方㍍。就労継続支援B型(定員30人)は現在、三郷自立支援学校卒業者6人を含め19人が通う。一般企業などへの雇用に結びつかない人や一定の年齢に達している人に就労、生産活動の機会を提供する。生活介護(定員10人)は現在、新卒者1人を含む6人が通う。常時介護が必要な障害者に日常生活の支援、軽作業や創作活動などの機会を提供、身体能力・日常生活の維持向上を目指す。
 八潮市障がい福祉課では「就労支援継続B型に移行したことで現在、民間企業などから発注されている仕事のほか、新たな開拓をして利用者に支払う月額工賃の向上をめざしたい」という。
 4月からの移行に伴い、公設公営の旧わかくさ福祉作業所は、15人定員の生活介護のみの障害者施設「わかくさ」に、エイトアリーナ東側の「虹の家」は20人定員の就労継続支援B型施設となった。2施設とも、緑町で就労継続支援B型の「森のこかげ」を運営するNPO法人たらちねに指定管理委託された。

東武よみうり

障害者の就労機会や地域との交流促進へ 浜松に新福祉施設オープン

2011年04月19日 01時15分59秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人昴会が運営する福祉施設「大山ファーム」が17日、浜松市西区大山町にオープンした。昨年度に浜松市が始めた設置支援事業の一環で、障害者訓練施設の中に市民と交流できるスペースがあり、就労機会の増加を目指す。施設にはグループホームなどを利用する障害者約20人が通う。ビニールハウスでミニトマトの栽培をしたり、作業室で車の部品を組み立てたりする。地域交流スペースでは、地元農家と共同で朝市などを計画している。


 開所式には、利用者や職員約110人が参加。松井素準理事長が「全国に取り組みを発信できるような施設になってほしい」とあいさつした。


 式後は内覧会もあり、野菜の即売や木工クラフト教室などのイベントが付近住民の人気を集めた。


 管理者の安富恒さんは「世間にアピールすることで仕事をもらえるようになって、利用者に生きがいを感じてほしい」と話している。


 昴会は内職や施設外就労の受け入れ先を募集している。問い合わせは大山ファーム=電053(439)5137。

中日新聞