電気代表示システム検討
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県)の再稼働問題などで夏場の電力不足が懸念される中、県や市町村が新たな節電の知恵を絞り、地道に取り組んでいる。パソコンは一定時間をバッテリーに切り替えたり、トイレ便座の電源を切ったり。職員の意識を高めようと、消費電力や電気料金を表示するシステムを導入する動きも出て来た。
県は今月から9月までの予定で、夏場の節電に着手した。
新たな対策としては、▽約3000台のノートパソコンのプラグを1時間程度抜き、バッテリーを電源とする▽給湯器・冷水器計126台の半数を停止する▽夕方の30分間は冷房から送風に切り替える▽各課に複数のプリンターがある場合、1台以上の電源を切る――など。
エレベーターの運転台数をさらに“減便”し、ノー残業デーを週1日から週2日に増やすなどの強化も図り、ピーク時の消費電力について5%削減を目指している。
熊本市は最近、本庁舎のエントランスホールの水銀灯60個の6割、地下駐車場の蛍光灯56基の5割を「間引き」したほか、障害者用の一つを除き38の加温式(洗浄器付)便座の電源も切った。
人吉市役所ではエアコン58台のうち2割の運転を止め、さらに、終業時間の30分前には市民サービス部門を除いて停止。宇土市は退庁時に電気製品すべてのプラグを抜いている。
一方、美里町は今月中に消費電力や電気料金をモニターに映し出すシステムを試験的に導入する。宇城市は、本庁舎内すべての照明を消費電力が少ない発光ダイオード(LED)に切り替える方向で検討を始めた。
このほか、多くの自治体がエアコンの設定温度を上げたほか、昼休みの消灯や照明数の削減に取り組んでいる。また、庁舎内に差し込む太陽光をゴーヤなどツル性の植物で遮る「緑のカーテン」を設置する動きも広がっている。
県の担当課は、「以前から省エネに取り組んできており、劇的な削減は困難。しかし、小さな活動の積み重ねが大事。知恵を絞りながら、県民や企業の参考になるよう率先して取り組みたい」と話している。
(2011年7月5日 読売新聞)
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県)の再稼働問題などで夏場の電力不足が懸念される中、県や市町村が新たな節電の知恵を絞り、地道に取り組んでいる。パソコンは一定時間をバッテリーに切り替えたり、トイレ便座の電源を切ったり。職員の意識を高めようと、消費電力や電気料金を表示するシステムを導入する動きも出て来た。
県は今月から9月までの予定で、夏場の節電に着手した。
新たな対策としては、▽約3000台のノートパソコンのプラグを1時間程度抜き、バッテリーを電源とする▽給湯器・冷水器計126台の半数を停止する▽夕方の30分間は冷房から送風に切り替える▽各課に複数のプリンターがある場合、1台以上の電源を切る――など。
エレベーターの運転台数をさらに“減便”し、ノー残業デーを週1日から週2日に増やすなどの強化も図り、ピーク時の消費電力について5%削減を目指している。
熊本市は最近、本庁舎のエントランスホールの水銀灯60個の6割、地下駐車場の蛍光灯56基の5割を「間引き」したほか、障害者用の一つを除き38の加温式(洗浄器付)便座の電源も切った。
人吉市役所ではエアコン58台のうち2割の運転を止め、さらに、終業時間の30分前には市民サービス部門を除いて停止。宇土市は退庁時に電気製品すべてのプラグを抜いている。
一方、美里町は今月中に消費電力や電気料金をモニターに映し出すシステムを試験的に導入する。宇城市は、本庁舎内すべての照明を消費電力が少ない発光ダイオード(LED)に切り替える方向で検討を始めた。
このほか、多くの自治体がエアコンの設定温度を上げたほか、昼休みの消灯や照明数の削減に取り組んでいる。また、庁舎内に差し込む太陽光をゴーヤなどツル性の植物で遮る「緑のカーテン」を設置する動きも広がっている。
県の担当課は、「以前から省エネに取り組んできており、劇的な削減は困難。しかし、小さな活動の積み重ねが大事。知恵を絞りながら、県民や企業の参考になるよう率先して取り組みたい」と話している。
(2011年7月5日 読売新聞)