ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

憂楽帳:共に生きるとは

2011年07月20日 01時51分53秒 | 障害者の自立
 先週に続き、自閉症の被告(38)が東京で路上生活者を襲撃した事件について書こうと思う。

 ニュータウンを抱える東京都多摩市には、知的障害のある人たちの生活を支える小さな団体が多く生まれている。その一つ「たこの木クラブ」代表の岩橋誠治さん(48)は、誰もが共に生きる地域を目指し活動してきた。緩やかにつながる支援者の輪の中で、被告も育ち、暮らしていた。

 しかし周囲との意思疎通の難しさもあり、被告は支援者たちの知らないところでストレスや不安をためこみ、誰かに相談することもできず暴力に変えていた。公判を傍聴するうちに、岩橋さんは思った。「私たちは、こちらの描く『共に生きる』に、彼を合わせさせていたのではないか」と。

 逮捕から2年半。岩橋さんは被告への面会を続けている。そして「今度こそ共に生きよう」との決意に少しずつ手応えを感じつつ、刑を終える日を仲間たちと待っている。あきらめず、関わり続ける人たちの思いがきっと実を結ぶと信じたい。

毎日新聞 2011年7月19日 12時29分


夏場に起きやすいHDD障害、その傾向と対策

2011年07月20日 01時41分23秒 | 障害者の自立
ある夏の月曜日、出社してPCを起動しようとしたらなぜか立ち上がらない。どうやらHDDが壊れたようだ。これまで兆候もなかったのに突然どうして……HDD障害が夏場に急増する理由をデータサルベージ企業の日本データテクノロジーに聞いた。

夏場に起きやすいHDD障害

 HDDサルベージサービス「データ復旧.com」を運営する日本データテクノロジーによれば、HDD復旧の依頼件数は、夏になると平時の約1.5倍と、目に見えて増加するという。休日明けに出社したら、これまで問題なく使えていたはずのPCが急に立ち上がらなくなった、という経験をしたことがある人は多いだろう。

 その要因の1つが、(ご想像の通り)気温上昇による「熱」の問題だ。データ復旧事業部で物理障害を担当する岩谷謙太氏は、「夏場に起きるHDDの物理障害で多いのはPCB(基板)上のチップ、ここが発熱で劣化するのが原因だと考えられています」と説明する。

 「元々HDDは熱に強くない構造をしています。最近のHDDはヘッドのチップ内部にある微少なヒーターの温度変化によって、ヘッドをディスクから数ナノの位置に下げ、データを読み取っているのですが、温度が高すぎると当然この動作は不安定になると考えられます。また、HDD自体が発熱源になっていますし、密閉されているので熱がこもりやすい。室温が30度くらいだとHDDに熱がこもる可能性があるので要注意です」。

 今年の夏は、節電への取り組みから室内のエアコンを28度に設定しているオフィスも多いが、当然ながらPCケース内部の温度はこれよりもさらに高くなる。何らかの対策を施さなければ、HDD故障する確率は例年よりも上がりそうだ。

 また、通常は空調管理の行き届いているサーバルームのマシンも、夏場の熱問題とは無縁ではない。よくあるのが、システム管理者に報告がないまま、休日中にビル全体で空調が止まり、サーバルーム内の温度が上昇してしまうケースだ。実際、節電対策が叫ばれるようになってから、こうした要因で故障したHDDが持ち込まれることが増えているという。

 岩谷氏は、熱によるHDD障害を防ぐためのポイントとして「ケース内のホコリを除去してエアフローを確保すること、効果の低くなった古いファンなどを取り換えて、きちんと熱対策をすること」と(しごくまっとうな)アドバイスをしてくれた。

 ちなみに、HDDを3.5インチベイに一段おきに配置する、もしくはベイが縦に積み重なる構造のPCケースではなく、水平方向に並ぶPCケースを利用する、という方法も熱対策の1つとして挙げられることはあるが、これはPCの使用状態によって一長一短らしい。

 例えば、ケース内部で吸気から排気までのエアフローが一直線に確保されていた場合、前者の方法では空のHDDベイが風の通り道となってHDDを冷やさずに抜けてしまうことがある。また、後者も熱対策という点では有効だが、衝撃に対して弱くなるというデメリットがあるという(HDDはディスク面に対して垂直方向の衝撃が加わると、ヘッドがプラッタに接触してスクラッチの要因になる。デスクトップPCは多くの場合、側面から衝撃を受けるため、ベイが水平方向に並ぶ構造だと、HDDが衝撃に弱くなるというわけだ)。

 オフィス内の温度が例年よりも高く設定されているときや長期休暇を取る前は、1度PCケースを開けて内部の掃除をしてみたほうがいいだろう。ちなみに、発熱が原因でHDDに障害が発生した場合でも復旧は可能とのことなので、困ったときはデータ復旧.comへ問い合わせてみよう。

RAIDシステムは停電で壊れやすい

 もう1つ、夏場に起きるHDD障害の要因となっているのが落雷による停電だ。特にRAIDを構築している場合は、データを書き込んでいるときに停電が起きると、パリティ計算にエラーが生じて高確率で障害が発生する。

 データ復旧事業部でRAID復旧を担当する西原世栄氏は、「停電といっても、人が気づく分かりやすい停電だけとは限りません」と続ける。「電圧が瞬間的に下がる“瞬断”でもRAIDシステムにとっては停電と同じく致命的なエラーの要因になり得ます。特に予備電源のない自宅でRAIDシステムを運用している場合は、落雷の影響で送電ルートを切り替える際に瞬断が起きやすいので、できるだけUPSを利用したほうがよいでしょう」。

 また、RAIDで障害が発生したらすぐにバックアップやリビルドを行うのではなく、「まずはプロに相談してほしい」と西原世栄氏は強調する。人によってはHDDの不具合に備えて耐障害性の高いRAIDを導入していると思われるが、HDDのデータ消失リスクが最も高まるのはこの時だ。

 「例えば、RAID 5で運用していた場合に、1つのHDDが壊れるということは、ほかのHDDも消耗が進んでいるということ。そして、バックアップやリビルドの負荷(ディスクを全部読み出す)が最後の一押しとなって、ほかのHDDが故障してしまう可能性は非常に高いのです。もちろん、データの重要度にもよりますが、弊社の初期診断は無料(ホームページを見たと告げるか、メールフォームで問い合わせをするのが条件)なので、まずは相談してみることをお勧めします」。

 毎日欠かさずバックアップを取っていたとしても、最後のバックアップから障害発生までのタイムラグはどうしても存在する。特に企業で使用しているサーバであれば、その間のデータが失われてしまうと、業務に仕様をきたす場合もあるだろう。もちろん、ホームユースであっても、HDDに保存されている思い出の写真やビデオは金銭に代えられるものではない。HDD障害が起きるとあわててすぐにどうにかしようと考えてしまうが、1度冷静になって、バックアップはどこまで取ってあるのか、そのデータは確実に取り戻せるのか、データの重要度はどれくらいなのかを考えてみたほうがいい。そのためにも、まずは無料の初期診断を受けてみるというのはありかもしれない。

 実際、リビルドに失敗してデータが失われ、いくつかのデータ復旧事業者を経由してから、最終的に日本データテクノロジーに持ち込まれる事例は後を絶たないという。通常であれば比較的簡単にデータを取り戻せるはずだったものが、こういった“難物件”と呼ばれるケースでは、ファイルシステムやメーカーごとの特性を熟知したエンジニアがパリティを逆算してデータを書き戻していくという、複雑な作業が必要になる。また、当然ながらすべてのデータを取り戻せるとは限らない。

 「SASを使った大型サーバや、ほかに出して(システムが)ぐちゃぐちゃになったRAIDシステムなども、依頼主のデータの重要性や緊急度を考えると軽く断れないので受けることもありますが……前者の例ではHDDを海外のオークションで集めたり、RAID復旧のスペシャリストが2週間つきっきりで復旧作業にあたったりと、非常に難しい案件でした。今考えると完全に赤字で本当は嫌なんですけど(笑)。それでも『これはウチでしかできないから』とある種の使命感で依頼を受けることもあります。ただ、間違った診断と間違った復旧方法で症状を悪化させている業者も多いようですし、復旧の工程数が増えればそれだけ料金も上がってしまうので、できることなら初めから日本データテクノロジーに依頼してほしいと思うことはありますね」

 要約すると「ほかはダメなので初めからウチに依頼しろ」という、何とも大胆な発言だが、この自信の裏には、一般的に難しいとされるRAIDシステムの復旧率でさえ平均的に91%を超えている高い実績がある。事実、6月の復旧率は97%だったそうだ。また、国内のデータ復旧事業者の中でも、日本データテクノロジーの復旧件数はトップを維持しているという(東京商工リサーチ調べ)。経験が技術力の高さに結びつくこの業界では、復旧件数は1つの指標になるはずだ。

 楽しい夏季休暇を終えて出社したら、待ち構えていたかのようなHDDトラブルに見舞われて、せっかくリフレッシュした気分が台無しに――読者のうちの何人かはこういった不幸を経験するかもしれない。そんなときはあわてずに、まずはデータ復旧.comに相談してみよう。

ITmedia

《ラウンジ》オホーツク発 福祉継続助ける

2011年07月20日 01時28分56秒 | 障害者の自立
■障害者の将来 託す記録

■オホーツク発 福祉の継続助ける


 もし、障害のある子どもが親の亡き後、独りぼっちになったら――。こうした不安を少しでも解消させたいという試みが昨年2月、オホーツク地方で始まり、全道に広がりを見せている。自閉症の子を育てる母親らが、子どもの成長記録、相続の考え方、人脈マップなどを記入する冊子「親心の記録」を作成し、普及に
取り組んでいる。将来に「希望」を託す命の伝言。各地で影響を受けたご当地版も誕生している。

■親がつづる「支援ノート」

 「本人が自分らしく生きていけることが望みです。私たち夫婦に生まれてきてくれて本当によかったし、私たちも強くなり、成長し、優しく、幸せになれました。ありがとう」
 オホーツク版「親心の記録」には、記入例文を書いた手引書がある。冒頭の文章は最終章「子の人生について願うこと」に関した親の記入例だ。作成したNPO法人網走市手をつなぐ育成会(阿部有市代表理事、会員35人)が標準モデル(両親は60代、障害者の子どもが20代)を想定した。
 「残された子どもが福祉の手から漏れるのが一番怖い。子どものことを分かってもらいたい、そんな思いで作りました」と自閉症の子を育てる同会理事の渡部智子さんは語る。

知床財団提供の親子アザラシが表紙を飾るオホーツク版「親心の記録」。口コミで延べ1200冊の注文が全国からあった=網走市

 発端は、2008年9月に札幌市であった知的障害の子を育てる親や福祉関係者で組織する全日本手をつなぐ育成会(東京都港区)の全国大会。千葉県船橋市の育成会が同年1月に作成した「親心の記録」という親の亡き後の記録集の報告を会員が聞き、「ぜひオホーツク版を」と考えた。


 「この時期、会員の母親が交通事故や心臓の発作で急逝する事例が続き、10代後半の子どもが残されました。親が亡くなった後の福祉の継続が課題となりました」と事務局長の小西栄理さんは振り返る。


 船橋市の育成会に冊子の継承を申し入れ、09年3月からオホーツク版の検討を始めた。「成年後見人の依頼や相続手続き、福祉関係手続きでも、これ一冊あればスムーズに出来る」と司法関係者や公証人も高く評価する冊子が10年2月に出来た。


 会では普及活動にも取り組んでいる。事務局長の小西さんは昨年度、道内21カ所で「勉強会」の講師役を務めた。「各地で親心の記録が継承され、ご当地版が生まれています。親や行政機関からも問い合わせが絶えません。安心して暮らせる地域づくりの一助になればうれしい」という。


 一方、課題も見つかってきた。今年3月11日の東日本大震災。災害時に子どもをどう守るか。網走の育成会では「親心の記録」に書かれた支援マップから会員の緊急避難場所を把握する取り組みを始めた。また、「親心の記録」の保管場所を、支援を託す人に伝えるという検討も進めている。


 網走市手をつなぐ育成会の活動の詳細は、同会のホームページ(http://abaiku.web.fc2.com/)。

「親心の記録」の普及のため各地で開く記入体験の講師役を務める網走市手をつなぐ育成会事務局の小西栄理さん=北見市

 一方、課題も見つかってきた。今年3月11日の東日本大震災。災害時に子どもをどう守るか。網走の育成会では「親心の記録」に書かれた支援マップから会員の緊急避難場所を把握する取り組みを始めた。また、「親心の記録」の保管場所を、支援を託す人に伝えるという検討も進めている。


 網走市手をつなぐ育成会の活動の詳細は、同会のホームページ(http://abaiku.web.fc2.com/)。


■各地で多様なご当地版


 道内で発行されている主な「支援ノート」を調べてみた。


 相続手続センター札幌は障害者向けの「親心の記録」のほか、一般人が自分の死後を見据えて人生の記録や遺産、遺言について書き込める「まごころの記録」も作った。


 社会福祉士会釧根地区支部作成の「マイノート」は、誰もが記入出来る「万能型」。点字での記入メッセージも添えた。自身の歩みと遺志まで届けることが出来る。


 北斗市や芽室町が作成する「療育カルテ」や「子育て支援ファイル」は、発育の記録、医療の記録などが記入できる成長ノートだ。「学校、医療機関などが変わるたび、一から説明するのは大変」という障害児の親の悩みから生まれた。「医師や教師など第三者も記入できる。生涯にわたる支援も大事だという願いから生まれました」と、北海道自閉症協会道南分会の葛西るり子会長は語る。



朝日新聞



点字で取引明細通知 サービスを強化 千葉県内3地銀

2011年07月20日 01時17分40秒 | 障害者の自立
千葉県内の地銀3行で、目の不自由な人も利用しやすい金融機関を目指した取り組みが進んでいる。千葉興業銀行はきょう19日から「点字通知サービス」の内容を拡充。京葉銀行も今月中に、同サービスを開始する。千葉銀行は6月、障害者への対応をロールプレーイング方式で確認する「ユニバーサルチェック」を全店で実施した。金融庁の監督指針の中に4月、「障害者等に配慮した金融サービスの提供」が盛り込まれたこともあり、各行これまで以上に施策を強化している。

 点字で記した情報を希望者に郵送で知らせる点字通知サービス。千葉興銀は19日、昨年10月に始めた月末の預金残高通知に、定期預金満期の事前通知、新規口座開設時の預入内容通知の2項目を追加した。

 京葉銀も今月中に同サービスを開始。預金残高通知、定期預金などの預かり明細、通帳のように口座の出入りを細かく記録した取引明細の3種を用意し、希望者に毎月送付する方式とする。1993年から同サービスを始めている千葉銀は、現行の預金残高通知に加え、サービス内容の拡大を検討している。


ユニバーサルチェックで視覚障害者役の男性行員を接客する女性行員ら=千葉銀行秋葉原支店

千葉日報

ADHD:時間処理機能の異常など、最新研究を紹介--高松 /四国

2011年07月20日 01時12分41秒 | 障害者の自立
 ◇香川大・石川教授ら講演「薬物治療は一般的、違いや処方に理解を」
 発達障害の一つで、注意力や落ち着きに欠け、多動が目立つ「注意欠陥多動性障害」(ADHD)の最新研究を紹介するシンポジウム「ADHDの新展開~壊れた脳内時計への対応」が今月8、9日、高松市内で開かれた。三つ目の症状として注目を集めつつある「時間処理機能の異常」について研究発表などが行われた。【馬渕晶子】

 シンポジウムは香川大医学部付属病院子どもと家族・こころの診療部の主催で、石川元(げん)・医学部教授らが講演した。

 石川教授によると、ADHDの症状は、経験や知識に基づいて選択や判断できない「実行機能の異常」▽「後で遊べる、ほうびがもらえる」などの考え方ができず、我慢できない「遅延報酬の理解困難」--の二つとされてきた。

 しかし、英サウサンプトン大のシュヌガバーク・エドマンド教授が昨年6月、「3時間で作業を終わらせる」などの段取りができなかったり、時間を守ることができない「時間処理機能(=タイミング)の異常」という、三つ目の症状を発表した。「時間処理機能の異常」のみに悩んでいながら、従来は他二つの症状に分類されていた患者もいたという。

 石川教授はADHDの薬物療法についても触れ、脳内でドーパミンやノルアドレナリンの神経伝達物質の濃度を高めるメチルフェニデート(商品名・コンサータ)とアトモキセチン(同・ストラテラ)が国内で主流と説明した。石川教授は、コンサータが実行機能にも遅延報酬にも有効とする一方、ストラテラは実行機能のみに効くが食欲低下の副作用が軽く、24時間効果を発揮するのが利点などと特徴を挙げた。

 時間処理機能については、前頭前野などが関係している他二つの機能・症状と違い、側頭葉・小脳がつかさどっていると指摘。治療に既存薬が使えるのか、新薬の開発が必要となるのかについては、今後の研究課題という。

 石川教授は「薬物治療は一般的になっており、ADHDの子どもは40人に2人いる。教育関係者や家族にも、薬の違いや処方について理解してもらいたい」と述べた。

毎日新聞 2011年7月16日 地方版