ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

節電策は待ったなし、対象の選択が肝心

2011年07月19日 01時38分36秒 | 障害者の自立
 3月11日に発生した東日本大震災は、直後の通話の輻輳、通信障害にとどまらず、唐突に始まった計画停電によって、多くのユーザー企業のITインフラに影響を及ぼした。電力供給の安定性が失われる事態に、企業ユーザーは被災の有無に関係なく、従来想定してきたシステムの災害対策、事業継続計画(BCP)の大幅な見直しを迫られている。多くのユーザーが、「数週間も電力供給が不安定になることは想定していなかった」「これを機に、電力確保まで含めてBCPを練り直す」と動き出した。

電力危機への対策が優先課題に
 経済産業省は、東京電力、東北電力管内での電力消費量を一律15%分抑制するという目標を掲げている。企業から家庭まで、この節電目標への協力を呼びかける。混乱の元となった計画停電については、「不実施を原則とする」ことになった。だが需給がひっ迫すれば、大規模停電を避けるためのセーフティネットとして引き続き発動することも示唆している。

 電力不足はこの夏だけの問題ではない。電力会社の中長期的な発電能力の安定化は、まだ解決の糸口が見えていない。企業ネットワークの安定運用を考えると、停電への対応力や、ICTを活用した節電への貢献は今後2~3年間の優先課題になっていきそうだ。また、節電や停電を想定して対策を打っていけば、中長期的な災害対策、事業継続体制の強化につながる側面もある(図1)。これを機に、先を見据えたBCPの一環として対策に取り組みたい。

有力な手段はアウトソースとバッテリー駆動
 節電や停電対策は、昔ながらの手段から最新技術を使うものまで、いろいろ考えられる。自前で対策する場合は無停電電源装置(UPS)や自家発電装置の導入が定石である。稼働させるシステムの消費電力にもよるが、導入していたユーザーは、「計画停電で実施された3時間程度は維持できた」と話す。

 サーバー設置環境を見直す動きも加速している。自社拠点内で稼働させているサーバー群をデータセンターに預ければ、その分、自社内の電力消費を抑えられる。データセンターでは多数のユーザーの集約効果で、コンピュータリソースや空調を効率的に利用できる。最近はサーバー仮想化技術の浸透により、リソースの利用効率が向上しているため、1サーバー当たりの電力消費の抑制効果は一層大きい。

 データセンター事業者を選ぶ際には、UPSや自家発電装置の規模、燃料確保の体制まで把握しておけば停電のリスクだけでなく、災害発生直後の被害への対応力も高められる。

 ネットワーク面では、社内のLANやPBXが停電で停止してもいいように、第3世代移動体通信(3G)回線やソフトフォンなど複数の通信手段を確保しておくと良い。どこかの拠点のネットワークがダウンしても代替経路を確保できるよう、回線を冗長化したり、拠点間をメッシュ状に接続にしたりという、広域分散型の視点も必要だろう。

 社内端末や電話機を、バッテリー駆動型の持ち運び可能な機種に替えるといった対策も効果的である。社内が停電してもある程度の業務は遂行できるし、在宅勤務の支援にもつなげられるからだ。在宅勤務を推進できれば、企業としては節電になる。

 このような停電、節電対策を取れば、同時に災害発生直後に問題になるネットワークの輻輳、電源喪失による交通手段の停止、といった事態にも対応しやすくなる。

直近の対策はリードタイムが命
 ただし、これらの策に手当たり次第に取り組んでいくわけにはいかない。この1~2カ月という視点が重要になる。

 例えばデータセンターにサーバーを移設するにしても、企業の根幹を支える基幹システムは停止させるわけにもいかず、そう簡単には移せない。UPSや自家発電装置の設置は電源供給の安定化にはつながるが、現在は流通量が限られており入手が困難な場合がある。自家発電装置は、消防法上の届け出などの手続きや、燃料の供給確保など導入に時間がかかるため、短期的な対策としては取りにくい。

 拠点間を結ぶ有線ネットワークの変更も、運用設計から開通までに一定の時間がかかる。バッテリー駆動の端末を、全社一斉に切り替えるにはコストも調達時間もかかる。キッティングなど利用環境を整える作業も欠かせない。

 考えるべき条件は三つ。(1)電力消費の削減や供給体制の安定化につながること、(2)導入にかかる期間が短いこと、(3)テレワークなど、就業体制の変化に柔軟に対応できること─が挙げられる

 ベンダーも節電/停電対策に向けたソリューションを打ち出してきている。例えば在宅勤務に焦点を当てた仮想デスクトップソリューションがその一つ。「一般的なOAアプリを備えたスタッフ部門向けの環境なら2週間程度で提供可能」(インターネットイニシアティブの小川晋平マーケティング本部GIOマーケティング部部長)という。

 もちろん、既に手元にあるリソースを活用する手はある。後述するユーザーの事例では、震災前に「サーバーをクラウドに置き換える予定だった」「たまたま社内のパソコンを低消費電力の新製品に買い換える予定だった」という運の良いユーザーもいる。既に発注してある新規導入プロジェクトを前倒しで導入することで、節電や災害対策に生かすことも考えたい。

 電力危機に備える策は、停電してもなんとか業務を継続できるようにする停電対策と、停電が発生しないよう社会に協力する観点での節電対策に分けられる。次回からは、事例を交えながら、サーバー関連とネットワーク関連に分けて停電対策および節電策を解説する。


絵カード被災地に 岡山大付属特別支援学校生が製作

2011年07月19日 01時33分21秒 | 障害者の自立
 岡山大教育学部付属特別支援学校(岡山市中区平井)に通う知的障害児らが、東日本大震災で被災した同様の立場の子どもたちを支援しようと、学校生活でコミュニケーションに使う「絵カード」を送る準備を進めている。知的障害や自閉症など発達障害児は言葉を使って自分を表現したり、相手の気持ちを推し量るのが苦手で、絵カードは療育現場に欠かせないツール。19日には、完成した4セットを宮城県気仙沼市の県立気仙沼支援学校に発送する。

 絵カードは「学校」「公園」「机」などの場所や物、「食べる」「好き」などの行動や感情を表現。コミュニケーション能力向上につながるとして米国で開発され、日本でも全国の支援学校などが取り入れている。

 高等部2年生8人が「被災地の支援学校は絵カードも失われ、生徒は困っているはず」と考え、4月から準備に取り掛かった。業者から取り寄せた絵カード用紙を4・5センチ四方に切り分け、72種類の一枚一枚を傷まないようラミネート加工。持ち運びしやすいようA4判ファイルにまとめて1セットとした。現在7セットが完成。気仙沼以外の支援学校のためにも今後も製作を続ける。

 担任の井上寛規教諭(32)は「障害のある生徒たちが『大変な思いをしている被災者のために』との意思を示し、行動したことは大きな進歩。思いやりの気持ちが今後、一層芽生えてくるのでは」と期待している。


被災地に送る絵カードの準備に励む岡山大教育学部付属特別支援学校の生徒たち

山陽新聞

熱中症の注意点

2011年07月19日 01時24分35秒 | 障害者の自立
 近年,地球温暖化と関連し熱波による熱中症の健康被害が各国で報告されており,わが国でも,熱中症患者は増加の一途をたどっています。

 昨年は記録的猛暑となりましたが,気象庁長期予報では今年も平年より気温が高く,再び暑い夏になると予想されています。また,東日本大震災による電力不足から電力需要が増加した際には,東北・関東地方では計画停電が実施される可能性も否定できず,熱中症の増加が心配されます。体温調節機構が破綻した重症熱中症患者の死亡率は極めて高く,生存しても重篤な中枢神経障害を残すことがあります。

 そこで今回は,熱中症の現状と,熱中症の重症化予防のポイントを挙げたいと思います。



--------------------------------------------------------------------------------

■FAQ1
熱中症になりやすい気象条件や場所を教えてください。また熱中症になりやすいのはどのような人ですか?

熱中症に注意が必要な環境とは
 『熱中症環境保健マニュアル』(環境省)によると,高温の日数が多い年や気温の高い日は熱中症の発生が増加し,真夏日(最高気温が30℃以上の日)や熱帯夜(夜間最低気温が25℃以上の日)の日数が多い年ほど,死亡者数が増加しています。しかし高温でなくとも,熱中症の発生は梅雨の合間に突然気温が上昇した日や梅雨明け直後にも多くなっています。すなわち,身体が暑さに慣れていないときにも熱中症が起こりやすいことを念頭に置く必要があります。

 人体と環境間の熱収支は伝導,輻射,対流,蒸発の過程に依存しており,気温だけでなく,気流,湿度,物体表面温度(輻射熱)といった環境条件が重なることで,温熱環境が作り出されます。

 熱中症予防の指標にはWBGT(Wet-bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)があり,環境省ではWBGTの実況値や予測WBGT値を暑さ指数としてホームページ上で提供しています。「高温多湿」「風が弱い」「輻射源(熱を発生するもの)がある」,といった環境では身体から外気への熱放散が減少し,汗の蒸発も不十分で熱中症が発生しやすくなります。具体的には工事現場,運動場,体育館や一般家庭の風呂場などです。

 従来,熱中症の多くは高温環境下での労働や野外運動活動で発生していました。しかし近年では,高齢者を中心に日常生活中の室内発生が増加していることは注目すべき点です。地球温暖化とヒートアイランド現象による高温化で,熱中症の発生場所は野外にとどまらなくなりました。

 体温調節機能が低下している高齢者は熱中症のリスクが高く,小児では体温調節機能が未発達であることに加えて,晴天時は地面に近いほど気温が高くなるため注意が必要です。最近はスポーツを楽しむ成人も増加していますが,飲酒後や下痢,発熱などで脱水状態があれば熱中症に陥りやすくなることにも注意してください。

Answer…高温だけではなく,気流がない,湿度が高い,物体表面温度(輻射熱)の高いことが熱中症になりやすい条件となります。また発生場所は野外にとどまらず室内でも多く見られます。体温調節機能が不十分な小児や高齢者では,特に注意が必要です。

■FAQ2
熱中症の重症度をどのように評価しますか? また,どうしたら熱中症を早期に発見できるのでしょうか?

重症度の評価と予測因子
 増加の一途をたどる熱中症は今や老若男女問わず誰でも発症します。また屋外だけでなく室内発症も多く,もはやどこでも起きる疾患ととらえるべきです。熱中症は発症直後から早期の対応が患者予後を左右します。熱中症発生予防と適切な治療を行うためには,救急医療関係者はもちろん非専門医やスポーツ・教育・労働・介護分野などの関係者が明確に疾患概念を理解することが不可欠です。初期段階において症状の重症度を正しくとらえ対応することが必要ですが,わが国では熱中症の分類や用語が多岐にわたるため理解が困難となっています。

 日本神経救急学会は,熱中症の重症度を病態と治療の観点からI度(現場での応急処置で対応できる軽症),II度(病院への搬送を必要とする中等症),III度(入院して集中治療の必要性のある重症)に分類する新分類(表)を提唱しています。


表 日本神経救急学会の提唱する新分類
分類 症状 従来の分類 治療
I度(軽症) めまい,大量の発汗,失神,筋肉痛,こむら返り 熱痙攣
熱失神 水分摂取(輸液)
II度(中等症) 頭痛,嘔吐,倦怠感,虚脱感,集中力や判断力の低下 熱疲労 輸液
III度(重症) 深部体温39℃以上の高熱と
1.中枢神経症状(意識障害,小脳症状痙攣発作)
2.肝・腎機能障害(ALT/AST,BUN/Crの上昇)
3.血液凝固異常(急性期DIC診断基準にてDICと診断)
のうち1つ以上 熱射病 厳重な管理と集学的治療


 初期診断の際に暑熱暴露があり,他疾患が除外診断され,なお深部体温が高熱を示した場合,熱中症を疑います。その上で(1)脳機能障害,(2)肝・腎機能障害,(3)血液凝固障害[播種性血管内凝固(DIC)]の三徴候に着目し,このうち1つでも存在すればIII度とします。暑熱ストレスへの小脳の感受性が高いことが知られていることから,脳機能障害では意識障害に加え失行などの小脳症状も見逃さないよう注意します。意識障害とは,1-2分以上意識のないものを指し,数秒間の意識消失で他に神経症状のない明らかな失神(I度に相当)とは区別します。III度は体温調整機能の破綻による多臓器障害であり,重篤な多臓器不全を生じて死に至る可能性が高く厳重な管理と治療を要しますので,II度とIII度の定義をしっかり理解することがIII度の見逃しや誤診を防ぎ,初期治療を決定するために有用です。II度とIII度の相違点は標的臓器(脳・肝臓・腎臓・血液凝固系)の障害の有無です。しかしII度であっても治療が遅れたり,間違った対応があれば重症化しIII度に移行することに留意が必要です。

 暑熱環境にあり表に挙げた症状があれば熱中症を診断できますが,症状が典型的ではない場合もあります。高齢者では加齢により体全体の水分量が減少し,発汗機能や皮膚血管拡張反応の低下から体温調整が行われにくく,容易に脱水症状を来す危険があります。しかし初期は所見が乏しく,脱水に気付かないことが少なくありません。

 増加する都市部高齢者熱中症患者の重症化予防の観点から,重症化の予測因子を明らかにするためにわれわれが行った東京消防庁管内で発生した熱中症傷病者の検討では,高齢者熱中症の重症度と頻脈は有意に相関することが明らかになりました。頻脈があれば熱中症重症化の危険因子として判断し,早期に医療機関へ搬送することが重要であると考えています。また,(1)何らかの疾患既往歴があること,(2)介護を要すること,(3)独居であること,の3点も熱中症重症化の危険因子です。低栄養や代謝機能低下により発熱反応が乏しい,あるいは内科疾患や精神疾患を治療中である場合には,投与されている消炎鎮痛薬などで発熱がマスクされている可能性もあります。愁訴を自覚しにくく,第三者に自覚症状を伝達できないこともある高齢者では,発熱はなくとも何となくおかしいといったことで介護者の方が異常に気付く場合があります。そのため,頻脈など熱中症の客観的な初期症状を適切に評価することで,早期医療機関への受診につなげていただければと思います。また,定期的な高齢者単独世帯への訪問巡回も有効と考えています。

Answer…日本神経救急学会が提唱する熱中症の新分類(表)で挙げられた症状から,重症度を評価します。特にIII度は多臓器不全による死亡例が多く見逃してはなりません。熱中症は室内発症も多く,典型的な症状を呈さない症例もあるので注意が必要です。

■もう一言
 室内に温度計を設置すると視覚的に温度を認識できるため,暑さの自覚が難しく熱中症に陥りやすい小児や高齢者のいる世帯では有効と考えられます。重症熱中症は致死的病態で,早期発見が重要です。様子がおかしいと感じたら医療機関を受診するよう,患者・家族にご指導いただければと思います。

参考文献
1)東栄一,他:東京都における高齢者熱中症患者重症化の特徴と背景因子.日本臨床救急医学会雑誌.2009;12 (3):306-11.
2)Semenza JC, et al : Heat-related deaths during the July 1995 heat wave in Chicago. N Engl J Med. 1996 ; 335 (2) : 84-90.
3)板橋繁,他:高齢者の熱発反応低下.綜合臨牀.1998;47 (9):2451-4.
4)安岡正蔵,他:熱中症(暑熱障害)I~III度分類の提案 熱中症新分類の臨床的意義.救急医学.1999;23 (9):1119-23.



--------------------------------------------------------------------------------

山口順子
2000年日大医学部卒。日大板橋病院救命救急センターでの研修を経て現職。「東京都における自然災害発生時の問題点-高齢者熱中症患者の特徴からの検討」「災害医学の社会的認知度をどう高めるか」「当院へ搬送されたIII度熱中症患者の特徴と熱中症性DICに対するトロンボモジュリンの使用経験」などをテーマにこれまで学会発表を行っている。

週刊医学界新聞 -

なるほドリ:容疑者の鑑定留置って何をするの? /熊本

2011年07月19日 01時22分23秒 | 障害者の自立
 ◇責任能力判断、精神科医じっくり診察 検察が起訴、不起訴の決定
 なるほドリ 熊本市で3歳の女の子が殺された事件から4カ月余りがたったね。容疑者の男は鑑定留置されていると聞いたけど、鑑定留置って何なの?

 記者 刑事事件の容疑者を病院などに移して精神状態などを調べること(精神鑑定)です。事件の罪で容疑者を起訴する前に地方検察庁(地検)が裁判所に請求して認められれば、地検が選任した精神科医が1~3カ月かけてじっくり診察します。その結果を基に地検は容疑者の責任能力が十分か、起訴するか不起訴にするか判断するのです。

 Q 精神鑑定がなされるということは、熊本市の事件の容疑者は刑事責任を免れるかもしれないの?

 A 現時点では何ともいえません。捜査関係者によると、容疑者の男は取り調べに普通に答え、特におかしい様子はないそうです。地検は鑑定留置をした理由について「幼い女の子を狙った特異な事件。容疑者の精神状態を慎重に判断するため」と説明しています。世間の注目を集めた事件でしたし、あらゆる可能性を想定しているのでしょう。また鑑定結果は後々、容疑者が心を改め立ち直ることができるかどうかを考える際にも役立ちます。

 Q 精神鑑定ってどんなことをするんだろう?

 A 刑事事件の精神鑑定には起訴前の鑑定留置でするものと、起訴後、公判において弁護側の請求などに基づいてするものがあります。いずれも罪を犯した原因が精神障害にあるのか、精神障害がどれほど犯行に影響したのかを調べるものです。これまで数多くの司法精神鑑定を手がけた辻惠介医師(武蔵野大人間関係学部教授)によると、調べるのは家族・親族歴▽本人の出生、生い立ち、生活歴▽犯行前後の状況と経過▽身体・精神の状態--などです。病気が原因で精神障害が起きることもあるので、脳のCTや脳波、血液も検査し、各種心理・知能テストもします。この間、精神科医は何度も問診を重ね、膨大な捜査資料を読み込み、家族や親族からの聞き取りをします。必要とあらば容疑者・被告の古里を訪ねて、現地で聞き取り調査もするそうです。

 Q 大変なんだねえ!

 A 熊本県内外の事件の精神鑑定を手がけている桂木正一・菊池病院副院長は「鑑定文は原稿用紙150枚ほどになる」と言っていました。犯行の動機を突き止めるには、人格形成歴をつぶさに調べる必要があるのです。動機は精神障害があるかどうかを判断する決め手の一つでもあって非常に重要です。

 Q 精神障害を装って刑を免れようとする犯罪者がいるんじゃないかと心配なんだけど……。

 A 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の福井裕輝室長は1日3時間の問診を1人につき10~50日するそうで、病気だとうそをつくのは至難の業です。ただ、精神鑑定の時点で精神障害があったにもかかわらず、裁判員裁判の公判までに回復するケースもあるといいます。福井室長は「信頼性確保のために、鑑定の可視化も必要かもしれない」と話しています。

毎日新聞 2011年7月18日 地方版


YouTube、日本語音声を認識、字幕自動表示対応

2011年07月19日 01時19分42秒 | 障害者の自立
テキストデータの準備必要なし!
グーグル株式会社が7月14日、動画共有サイトである「YouTube」で、動画の音声の日本語を認識し、自動的に字幕として表示することができるようになる機能を導入したことを発表した。聴覚障害をもつ方などにもうれしい機能だ。

これまで投稿した動画に字幕を表示する機能はあったが、事前に投稿者がテキストデータを用意しなければならなかった。しかし、これからはそんな必要はない。今回公開された「自動キャプション機能」で、YouTube側のシステムが自動的にデータを生成できるようになったのだ。字幕を見て視聴したい場合は、動画プレーヤー画面の右下にある「cc」アイコンのメニューから「音声を文字に変換」を選択クリック。これでどんな動画にも字幕が表示される。

完璧とはいかないまでも…かなり画期的!
自動でのキャプション、データ化のため、ヒューマン作業などを経る場合等に比べ、やはりその完成精度に関しては完璧とはいえないようだ。

だが、はっきりとした音声、とくにニュースのアナウンスなどについては、かなり高い精度で自動生成できるという。一方でアニメや時代劇など特有の言い回しがあるもの、音楽が全面に入っているものなどは、少々難しいそうだ。

それでも、字幕があれば助かる人は多いはずだ。たとえば外国語でも音声だけでは理解できなくても、文字としてテキスト字幕があればついていけるという人も多いだろう。先に述べた聴覚障害の方などはもちろんだ。

英語版は2009年11月からすでに提供されている。今回、日本語にも対応したことはうれしいことだ。より幅広いユーザーが楽しめるものとして、今後の精度の向上とともに発展を期待したい。
YouTube
YouTube Japan Blog

ネットベンチャーニュース