津軽地方で医療用木製品開発に向けた取り組みが進んでいる。2009年からスタートした医療・健康福祉関連ビジネスサロン「青森から生まれた木のおもちゃを考える」を皮切りに木工事業者や行政関係者、使い手らが議論を深め、木製リハビリ玩具の試作品開発や今年6月の医療用木製品(玩具)開発研究会発足へと発展。7月にはサロン開催などの取り組みが子ども目線で作った商品や活動を評価する「第5回キッズデザイン賞」を受賞し、今後の活動に一層弾みがついている。
ビジネスサロンは医療や福祉関連のビジネスを盛り上げようと、県や県産業技術センター弘前地域研究所が09、10年度に開いた。
サロンの中で、弘前医療福祉大学の白坂康俊准教授からおもちゃが障害者の機能訓練に役立つという提案があり、使い手側の細かな要望を取り入れたリハビリ玩具の試作品開発に着手。今年3月には6社の8点が完成し、さらに医療用木製品開発に取り組もうと、医療用木製品(玩具)開発研究会が発足した。現在、木工やデザイン関連事業者、教育機関や行政、使い手など35団体が参加している。
キッズデザイン賞はNPO法人キッズデザイン協議会が主催し、子どもの安全安心や健やかな成長発達に役立つ商品やデザイン、事業を評価する賞。一連の取り組みが子ども目線で考えられているとお墨付きを得た形だ。
同研究所生活技術研究部の工藤洋司主任研究員は「商品開発の取り組み自体が認められることは少ない。(受賞は)今後の励みになる」と受賞を喜んだ。
今後は木製品で、入院している子どもらが気持ちよく過ごせる環境づくりに取り組みたいという。「患者さんが使うものはまだデザインや使い心地を考慮したものが少ない」と工藤さん。医療用木製品開発研究会の中心メンバーになる木村木品製作所代表取締役の木村崇之さんは「ビジネスにしたいと思って参加している。リハビリ玩具にとどまらず、ちょっと変化があったり、遊び心があるデザインや空間作りを通して、患者さんの気持ちが明るくなるものができれば」と意欲を示した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/2e/a23fbce462c455e716bb449a79486910.jpg)
【写真説明】 第5回キッズデザイン賞を受賞した医療・健康福祉関連ビジネスサロン(写真は昨年12月に開かれた第2回サロンの様子)
陸奥新報
ビジネスサロンは医療や福祉関連のビジネスを盛り上げようと、県や県産業技術センター弘前地域研究所が09、10年度に開いた。
サロンの中で、弘前医療福祉大学の白坂康俊准教授からおもちゃが障害者の機能訓練に役立つという提案があり、使い手側の細かな要望を取り入れたリハビリ玩具の試作品開発に着手。今年3月には6社の8点が完成し、さらに医療用木製品開発に取り組もうと、医療用木製品(玩具)開発研究会が発足した。現在、木工やデザイン関連事業者、教育機関や行政、使い手など35団体が参加している。
キッズデザイン賞はNPO法人キッズデザイン協議会が主催し、子どもの安全安心や健やかな成長発達に役立つ商品やデザイン、事業を評価する賞。一連の取り組みが子ども目線で考えられているとお墨付きを得た形だ。
同研究所生活技術研究部の工藤洋司主任研究員は「商品開発の取り組み自体が認められることは少ない。(受賞は)今後の励みになる」と受賞を喜んだ。
今後は木製品で、入院している子どもらが気持ちよく過ごせる環境づくりに取り組みたいという。「患者さんが使うものはまだデザインや使い心地を考慮したものが少ない」と工藤さん。医療用木製品開発研究会の中心メンバーになる木村木品製作所代表取締役の木村崇之さんは「ビジネスにしたいと思って参加している。リハビリ玩具にとどまらず、ちょっと変化があったり、遊び心があるデザインや空間作りを通して、患者さんの気持ちが明るくなるものができれば」と意欲を示した。
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【写真説明】 第5回キッズデザイン賞を受賞した医療・健康福祉関連ビジネスサロン(写真は昨年12月に開かれた第2回サロンの様子)
陸奥新報