中学生の若い力は、災害時の地域にとって大きな頼りだとして、平塚市立太洋中学校(同市高浜台、鈴木豊校長)で13日、地元の住民ボランティア組織「港地区町内福祉村」と市社会福祉協議会、同校が共催した「災害対応講習会」が開かれた。約360人の生徒はグループに分かれ、毛布による傷病者搬送、新聞紙など身近な材料を使ったけがの応急措置、心肺蘇生法、車いすの搬送、視覚障害者100+ 件の誘導などを体験。東日本大震災の後だけに、「いざというときは頑張ります」と決意を見せていた。
住宅地域で昼間に災害が起こった場合、大人の男性は仕事などで地域外にいるケースも想定される。同市港地区で高齢者らの支援などを行っている福祉村が着目したのが、同地区唯一の中学校、太洋中の生徒たちだ。地域で暮らし学び、高齢者らとも顔見知り。3年生ともなれば一定の体力もある。太洋中の生徒に災害時の対応を学んでもらいたいという福祉村の提案に、同校や市が応じて講習会がスタート。今回で8回目となった。
同日は、東海大医学部付属病院の看護師ら、湘南平塚ライフセービングクラブのメンバー、県立平塚盲学校の教職員、女性防災クラブ・平塚パワーズのメンバーら約80人が講師役として参加。生徒たちに災害時のノウハウを教えた。
平塚パワーズは、毛布による傷病者搬送方法を1年生に指導。男子生徒の1人は「毛布だけより、棒があるとずっと楽に運べた」などと、真剣に訓練に取り組んでいた。
女性防災クラブ・平塚パワーズのメンバーから毛布を使った搬送方法を学ぶ生徒たち=平塚市立太洋中
カナロコ(神奈川新聞)
住宅地域で昼間に災害が起こった場合、大人の男性は仕事などで地域外にいるケースも想定される。同市港地区で高齢者らの支援などを行っている福祉村が着目したのが、同地区唯一の中学校、太洋中の生徒たちだ。地域で暮らし学び、高齢者らとも顔見知り。3年生ともなれば一定の体力もある。太洋中の生徒に災害時の対応を学んでもらいたいという福祉村の提案に、同校や市が応じて講習会がスタート。今回で8回目となった。
同日は、東海大医学部付属病院の看護師ら、湘南平塚ライフセービングクラブのメンバー、県立平塚盲学校の教職員、女性防災クラブ・平塚パワーズのメンバーら約80人が講師役として参加。生徒たちに災害時のノウハウを教えた。
平塚パワーズは、毛布による傷病者搬送方法を1年生に指導。男子生徒の1人は「毛布だけより、棒があるとずっと楽に運べた」などと、真剣に訓練に取り組んでいた。
女性防災クラブ・平塚パワーズのメンバーから毛布を使った搬送方法を学ぶ生徒たち=平塚市立太洋中
カナロコ(神奈川新聞)