知的障害者100+ 件のプロ和太鼓集団「瑞宝太鼓」(長崎県)を追ったドキュメンタリー映画「幸せの太鼓を響かせて~INCLUSION(インクルージョン)~」が30日から、神戸市兵庫区の神戸アートビレッジセンターで上映される。新曲を提供した三田市乙原の太鼓表現師時勝矢一路さん(49)も出演、演奏指導する姿が映し出される。時勝矢さんは「彼らがパワーアップしていく過程を見てほしい」と話している。
瑞宝太鼓は訓練施設のクラブ活動として始まり、2001年にプロ化。映画では、時勝矢さんから新曲を提供されたメンバーが、指導を受けながら、披露するまでの半年間を追い掛けている。
時勝矢さんは和太鼓グループ「鬼太鼓座」の元リーダー。02年からソリストになり、世界23カ国で演奏した。知人の小栗謙一監督から「簡単な曲にせず、後世に残る代表作を」と依頼され、3カ月かけて約6分の大作「漸進打波」を書き上げた。「社会の進展の妨げになっている因習、偏見や根強い障害を取り除く」という思いを込めた。
新曲提供後、けいこ場のある三田や長崎で合宿指導を行い、楽譜が読めないメンバーに、リズムを口で伝える口唱歌で教えた。メンバーは、リズムも早い「難解な曲」を、自分たちの曲に仕上げていったという。
時勝矢さんは「太鼓に対する集中力に驚き、懸命な姿に教えられることもあった。新曲に出合い真のプロ集団に脱皮した。障害者100+ 件の大きな可能性を感じるようになった」と話している。
作品は今年公開され、全国でロングラン上映に。神戸アートビレッジセンターでは8月5日まで上映される。火曜休館。同センターTEL078・512・5500
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/6b/7fd1b631e6ae1ff31692b654e9036b71.jpg)
瑞宝太鼓に「漸進打波」を提供した時勝矢一路さん。映画では音楽も担当した=三田市乙原
神戸新聞 -
瑞宝太鼓は訓練施設のクラブ活動として始まり、2001年にプロ化。映画では、時勝矢さんから新曲を提供されたメンバーが、指導を受けながら、披露するまでの半年間を追い掛けている。
時勝矢さんは和太鼓グループ「鬼太鼓座」の元リーダー。02年からソリストになり、世界23カ国で演奏した。知人の小栗謙一監督から「簡単な曲にせず、後世に残る代表作を」と依頼され、3カ月かけて約6分の大作「漸進打波」を書き上げた。「社会の進展の妨げになっている因習、偏見や根強い障害を取り除く」という思いを込めた。
新曲提供後、けいこ場のある三田や長崎で合宿指導を行い、楽譜が読めないメンバーに、リズムを口で伝える口唱歌で教えた。メンバーは、リズムも早い「難解な曲」を、自分たちの曲に仕上げていったという。
時勝矢さんは「太鼓に対する集中力に驚き、懸命な姿に教えられることもあった。新曲に出合い真のプロ集団に脱皮した。障害者100+ 件の大きな可能性を感じるようになった」と話している。
作品は今年公開され、全国でロングラン上映に。神戸アートビレッジセンターでは8月5日まで上映される。火曜休館。同センターTEL078・512・5500
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瑞宝太鼓に「漸進打波」を提供した時勝矢一路さん。映画では音楽も担当した=三田市乙原
神戸新聞 -