ユーモアあふれる科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の化学賞を他の日本人5人とともに受賞した滋賀医大(大津市)の今井真講師(49)と村上純一非常勤講師(34)が4日、同大で会見し、「次はノーベル賞を取りたい」などと喜びを語った。
受賞対象は「わさびのにおいがする気体を噴射し、聴覚障害者に火災を知らせる警報装置の開発」。今井さんらは約5年前から研究を始め、同大で聴覚障害者や病院関係者など約50人を対象に3年間かけて臨床実験を実施。眠っている人を起こすのに最適な空気中のわさびの濃度を突き止めた。
実験中、被験者がわさびのにおいにむせ、涙を流しながら検査室から飛び出したエピソードなども紹介し、「受賞は実験に協力してくれた方々のおかげ」と感謝した。
今回の受賞について、今井さんは「笑えて、かつ考えさせるという、私たちがやってきたことにふさわしい賞」。村上さんは「みなさんに科学の面白さを知ってもらえたらうれしい」と話した。2人は今後、わさびのにおいで人が目覚める際、脳のどの部位が活性化されているのかを画像で可視化する実験に取り組むという。
毎日新聞 2011年10月4日 19時46分
受賞対象は「わさびのにおいがする気体を噴射し、聴覚障害者に火災を知らせる警報装置の開発」。今井さんらは約5年前から研究を始め、同大で聴覚障害者や病院関係者など約50人を対象に3年間かけて臨床実験を実施。眠っている人を起こすのに最適な空気中のわさびの濃度を突き止めた。
実験中、被験者がわさびのにおいにむせ、涙を流しながら検査室から飛び出したエピソードなども紹介し、「受賞は実験に協力してくれた方々のおかげ」と感謝した。
今回の受賞について、今井さんは「笑えて、かつ考えさせるという、私たちがやってきたことにふさわしい賞」。村上さんは「みなさんに科学の面白さを知ってもらえたらうれしい」と話した。2人は今後、わさびのにおいで人が目覚める際、脳のどの部位が活性化されているのかを画像で可視化する実験に取り組むという。
毎日新聞 2011年10月4日 19時46分