インタビュー元に問題提起 あす発表会
高岡聴覚総合支援学校(高岡市西藤平蔵)の中学部と高等部の生徒たちが、二十九日に同校である学習発表会で披露する劇の練習を重ねている。東日本大震災をテーマに「震災に学び、時代を生きる」と題した劇で、高齢者や障害のある人の支援のあり方について問題提起する。劇は地域住民らも見ることができる。
劇は「富山で地震が起きたら」「防災グッズの使い方」など五つのテーマで構成。生徒たちは知り合いの被災者に被災地の状況をインタビューしたり、文献やインターネットから地震の仕組みを調べたりして脚本を作るなど、夏休みから準備を進めてきた。
劇中には、被災者の生活を再現したシーンを盛り込む。高齢者や聴覚障害者など、体に障害がある人を対象に設置される福祉避難所を、登場人物の記者が取材するという設定で描く。
字幕が出るテレビを設置したり、大切な情報をメモで回したりする福祉避難所の仕組みを紹介する。この中で、福祉避難所が開設されるまでに時間がかかったことや、一般の避難所で、情報が音声による放送で避難者に伝えられたため、聴覚障害のある人が支援物資を受け取れない事例があったという問題を指摘する。
同校では震災後、被災地支援のために、生徒たちが募金活動も展開してきた。生徒会長で高等部二年の早川晃平君(16)は「劇を通して、身近に地震があったらどうすればいいのか考えてほしい」と大勢の来場を呼び掛ける。
学習発表会は一般開放する。ステージ発表が午前九時半からあり、劇は午前十時五十分から。生徒らによる作品展示や喫茶コーナーもある。
福祉避難所を題材にした劇の練習に取り組む生徒ら=高岡聴覚総合支援学校で
中日新聞 - 15 時間前
高岡聴覚総合支援学校(高岡市西藤平蔵)の中学部と高等部の生徒たちが、二十九日に同校である学習発表会で披露する劇の練習を重ねている。東日本大震災をテーマに「震災に学び、時代を生きる」と題した劇で、高齢者や障害のある人の支援のあり方について問題提起する。劇は地域住民らも見ることができる。
劇は「富山で地震が起きたら」「防災グッズの使い方」など五つのテーマで構成。生徒たちは知り合いの被災者に被災地の状況をインタビューしたり、文献やインターネットから地震の仕組みを調べたりして脚本を作るなど、夏休みから準備を進めてきた。
劇中には、被災者の生活を再現したシーンを盛り込む。高齢者や聴覚障害者など、体に障害がある人を対象に設置される福祉避難所を、登場人物の記者が取材するという設定で描く。
字幕が出るテレビを設置したり、大切な情報をメモで回したりする福祉避難所の仕組みを紹介する。この中で、福祉避難所が開設されるまでに時間がかかったことや、一般の避難所で、情報が音声による放送で避難者に伝えられたため、聴覚障害のある人が支援物資を受け取れない事例があったという問題を指摘する。
同校では震災後、被災地支援のために、生徒たちが募金活動も展開してきた。生徒会長で高等部二年の早川晃平君(16)は「劇を通して、身近に地震があったらどうすればいいのか考えてほしい」と大勢の来場を呼び掛ける。
学習発表会は一般開放する。ステージ発表が午前九時半からあり、劇は午前十時五十分から。生徒らによる作品展示や喫茶コーナーもある。
福祉避難所を題材にした劇の練習に取り組む生徒ら=高岡聴覚総合支援学校で
中日新聞 - 15 時間前