ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

支局長からの手紙:コーヒー1杯の支援 /兵庫

2011年10月25日 02時31分52秒 | 障害者の自立
 神戸市職員の有志が1口200円を給料から天引きして積み立てる「あじさい基金」は、8年前に始まりました。阪神大震災以降、NGOやNPOの役割が評価され、社会をつくりあげていくのは市民だという意識を行政も理解し、その活動を支えていこうというのが設立のきっかけです。

 積立金は、市民団体を支援するNPO法人「しみん基金・こうべ」(神戸市中央区)に定期的に寄付されてきました。先週、あじさい基金の代表世話人を務める長田区役所職員の觜本郁(はしもとかおる)さんから、しみん基金理事長の黒田裕子さんに31万円が渡されました。これで寄付の総額は100万6000円となり、ようやく100万円の大台に。

 觜本さんは、あじさい基金をつくる前年、市職員から希望者を募るNPO体験研修に参加し、その研修先が黒田さんのやっている「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」だったのです。その時、震災をきっかけに社員の募金で運営するソニー生命の「ボランティア有志の会」が黒田さんの活動を支援していることを知りました。

 ならば、神戸市の職員も市民として一人一人がそういう活動をできないかと、觜本さんは研修後の発表で、あじさい基金を提案しました。1万6000人いる職員の1%が参加するだけでも、160人×200円×12カ月=38万4000円が1年間に集まる、ともくろんだのですが、現実はそうはうまくいきません。

 職場や知人に呼びかけ、30人ぐらいでスタートし、ずっとその前後にとどまっているのです。コーヒー1杯よりも安く、金額の問題ではなさそうです。「協働と参画」と言われても、市民活動との間に見えない壁が役所にあるのでしょうか。立場が違えば、考えも異なります。それを建設的な意見と受け止めるかどうかが、市民という相手を理解できるかどうかの分かれ目になるでしょう。

 でも、継続は力なり。あじさい基金に寄せられた善意が市民団体の活動の一端を支えてきたのです。額は小さくても、生きたお金として大きな力になっています。

 しみん基金は毎年、外部の寄付・募金をもとに、公益を目的とした市民団体・個人の活動に助成金を支給しています。今年度は、東日本大震災の被災者を支援するボランティア活動へ助成する特定枠をつくりました。従来の一般枠に49団体、特定枠に16団体から助成の応募があり、ヒアリングを経て、9団体ずつが残りました。

 最終審査は公開され、今回は、31日(月)午後1時~5時、神戸市中央区吾妻通4の市生涯学習支援センター(コミスタこうべ)で。各団体のプレゼンテーション、質疑、どの審査員がどの団体に票を投じるのかもガラス張りです。市民活動への支援を決める瞬間を見ることができます。ちなみに私も審査員の一人です。入場無料。ぜひ見学にお越しください。【神戸支局長・二木一夫】

〔神戸版〕毎日新聞 2011年10月24日 地方版




支局長からの手紙:太鼓の指揮者 /宮崎

2011年10月25日 02時29分22秒 | 障害者の自立
 そろいの法被の生徒たちが、一斉に太鼓を打ち鳴らした。程度の違いはあれ、みんな聴覚障害がある。それを感じさせない勇壮な演奏だった。

 県立都城さくら聴覚支援学校(都城市)の「都(と)ろう太鼓」だ。今月6、7の両日、宮崎市で開かれた九州地区聾(ろう)学校体育・文化連盟宮崎大会の総合開会式で披露された。

 感心しながら見るうち素朴な疑問が浮かんだ。いったいどうやって練習しているのだろう。指導している久保田真理先生(38)を学校に訪ねた。

 本格的に始めたのは5、6年前という。音楽を教える久保田さんが「生徒たちが一番楽しめる楽器は何だろう」と考えて導入した。音は聞こえなくても、たたけば体感できるからだ。

 学校に太鼓は一台もなかったが、寄付や購入で少しずつそろえた。自身はオーボエが得意で、太鼓は専門でない。独学し、たたきやすいような曲を作った。生徒への教え方も自分で考えた。

 生徒たちは、掛け声で呼吸を合わせることができない。だから、久保田さんは「指揮者」の役割を果たす。生徒から見える位置に立ち、必要な合図を両手で表現する。指を折りながら、右手で速さ、左手で回数を示す。手が顔の前の高さなら大きな音で、低い位置なら小さく、という具合だ。

 メンバーは中学部と高校部の希望者14人。週に1日、1時間だけ練習する。初めは指揮者がいないと成立しなかったが、最近は生徒だけでも練習できるようになった。太鼓を円形に並べて向かい合い、互いの目を見て呼吸を合わせるのだ。

 総合開会式の前は、短い休み時間にも自主的に練習していたという。「生徒は人前で発表する経験があまりなかった。外に出ることで、達成感もあるのだと思います」

 小学部では授業に取り入れた都ろう太鼓。学校の新しい伝統に育ちつつある。次は11月6日の学校文化祭で披露される。<宮崎支局長・池田亨>

毎日新聞 2011年10月24日 地方版


<速報>横浜市内で発生したAH3亜型インフルエンザによる2011/12シーズンの集団かぜ初発事例

2011年10月25日 02時24分43秒 | 障害者の自立
2011年9月初めにA型インフルエンザによる集団かぜが発生し、AH3N2インフルエンザウイルスが分離・検出されたので報告する。
患者情報:2011年9月7日(第36週)に横浜市A区の通所型障害者福祉施設(通所者27名、職員23名)において、インフルエンザA型と診断された患者が複数保健所に報告された。5名の患者からうがい液と鼻かみ検体を採取し、インフルエンザウイルスの検索を行った。Real-time RT-PCR法による遺伝子検出では5名全員(うがい液2件、鼻かみ検体4件)からAH3亜型ウイルスのHA遺伝子が検出され、分離培養検査では4名(うがい液4件、鼻かみ検体2件)からAH3N2ウイルス(1名はヘルペスウイルス1型との重感染)が分離された(表1)。

ウイルス抗原性解析:分離されたAH3N2ウイルス4株の抗原性について、国立感染症研究所から配布された20010/11シーズンキットを用いて赤血球凝集抑制(HI)試験(0.75%モルモット赤血球)を実施した。AH3N2の抗血清A/Victoria/210/2009(ホモ価1,280)に対してはHI価80~160と低い反応性を示し、AH1N1の抗血清A/Brisbane/59/2007(同640)、AH1N1pdm09の抗血清A/California/07/2009(同1,280)、Victoria系統の抗血清B/Brisbane/60/2008(同1,280)、山形系統の抗血清B/Bangladesh/3333/2007(同1,280)に対してはHI価<10であった。

HA遺伝子系統樹解析:HA遺伝子について遺伝子系統樹解析を行った(図1)。2010/11シーズンに横浜市内で分離されたAH3N2ウイルス株はE62K、N144Kのアミノ酸置換が共通のPerth16グループとT212Aのアミノ酸置換が共通のVictoria208グループに分かれたが、多くはVictoria208グループに分類された。今回の分離株はVictoria208グループに入り、データベースより検索した結果、2011年の8月に採取されたFlorida株(A198S、V223I)や5月に採取されたSouth Australia株(S45N、T48I)と共通のアミノ酸置換がみられた。

NA遺伝子解析:患者はすべて抗インフルエンザ薬を投与されていたことからN2遺伝子について薬剤耐性遺伝子の検索を行った。耐性が関与する既知の変異部位(E119V、D151V/N/G、Q226H、G248R、K249E、R292K、N294S)はみられなかった。

その他の遺伝子解析:上記以外に6種の遺伝子(M、PA、PB1、PB2、NP、NS)を部分シークエンスし、他の亜型ウイルスとの遺伝子交雑の有無を調べたところ、すべてヒトのAH3N2ウイルスと相同性が高かった。また、M2遺伝子ではアマンタジン耐性マーカー変異遺伝子(N31S)があった。

今回の集団かぜ事例は成人の集団であったが、海外渡航歴は無く、感染経路は不明であった。また、患者の中には、別の通所型障害者福祉施設(通所登録者39名、スタッフ15名)を利用していた者がおり、その施設でも患者発生があり、最終的に9名がインフルエンザを発症した。両施設とも、施設の臨時休業等の拡大防止策を実施し、それ以上の感染拡大はみられなかった。

横浜市における患者定点医療機関からの報告では、第34週にB区で1件(迅速診断キットでA型)、第35週と第38週にC区でそれぞれ1件(ともに迅速診断キットでA型)が散発的に報告されている。また、第41週にはD区の内科定点で採取された検体からAH3亜型ウイルスが遺伝子検出されていることから、今後の動向が注目される。

ポストパンデミックに入った2010/11シーズンはAH1N1pdm09、AH3亜型、B型ウイルスの混合流行であり、この夏の南半球(夏季)でも3種類のウイルスが混在している1) 。今シーズンも多様な流行像が予想され、冬季に向かいインフルエンザ対策が必要である。

感染症情報センター - 9 時間前 (掲載日 2011/10/24)

県点字・パソコン競技会:磨いた技を正確に--富山 /富山

2011年10月25日 02時21分28秒 | 障害者の自立
 視覚障害を持った人たちが参加する「第60回点字競技会・第12回パソコン競技会」(県視覚障害者協会主催、毎日新聞社など協賛)が23日、富山市磯部町の県視覚障害者福祉センターで開かれた。点字競技会に16人、パソコン競技会に5人が参加。磨いてきた技と正確さを競った。

 点字競技では、出題者から口頭で伝えられた文章を記憶し、2分間で再現する「記憶書き」など4種目、パソコン競技は2種目がそれぞれ行われた。

 「記憶書き」競技では、点字を紙に打ち込む専用器具「点筆」を素早く動かし、覚えている文章を正確に点字に再現しようと、参加者は真剣な表情で取り組んでいた。

 毎日新聞社からは、点字・団体の部で前回優勝の高岡市チームにレプリカ、参加者全員にタオルが贈られた。

 上位入賞者は次の通り。(敬称略)

 【点字・団体】(1)富山市A(2)射水市(3)高岡市

 【同・個人一般】(1)松波律子(高岡市)(2)上沢淳一(富山市)(3)鈴木修博(射水市)

 【同・個人中途失明者】(1)岩黒勝義(射水市)(2)塘添誠次(同)(3)谷内幸子(富山市)

 【パソコン】(1)田口明美(高岡市)(2)上沢淳一(富山市)(3)堀恵一(同)

毎日新聞 2011年10月24日 地方版


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2011年10月25日 02時16分51秒 | 障害者の自立
 左半身まひの障害がある馬渕尋良(ひろよし)君(更別農高1年、中札内村在住)が23日に帯広の森市民プール「スインピア」で開かれた第8回十勝地区障がい者水泳大会に初出場して3種目を完泳した。「障害があっても挑戦したい」と1年2カ月の水泳選手としてのトレーニングの末、コーチが馬渕君に適した泳法を研究して25メートル以上泳げるようになった。十勝で片まひの水泳選手は初めて。大会会場には感動の拍手が響き渡った。

 馬渕君は0歳で脳血管障害の「モヤモヤ病」により脳梗塞となり、左半身が不自由になった。しかし体を動かすことが好きで、中札内小、中札内中時代も学校の体育授業などでバスケットボール、フットサル、バレーボールなどに挑んだ。高校でもバスケットボール部に所属している。

 水泳は「小さいころから大好きで、何とか泳ぎたいと努力してきたが、指導者がいなくて行き詰まっていた」と父の邦光さん(43)。昨年8月、障害者水泳選手を育成する十勝ユニバーサル水泳クラブに誘われ、真田正樹コーチ(十勝地区障がい者水泳懇話会代表、帯広水泳協会副会長)に出会った。真田さんは「左手などの障害が重い。どうやれば泳げるか」と英国水泳療法協会の「ハロウィック水泳法」やインターネットで研究を重ねて指導に当たった。

 週に1回、1時間の厳しい練習でバタ足から鍛え始めた。そして完成した泳法は、腹部にヘルパー(浮き)をベルトで巻き、右手のかきと右脚のキックで推進、呼吸はくるっと仰向きになって背浮きで進むという方法だ。最初は2〜3メートル、半年後には約10メートル、そして今年春には25メートルを完泳。現在の練習では25メートルを10回以上泳ぐ選手トレーニングでタイム向上に取り組んでいる。

 初めて臨んだ大会では自由形、背浮きキック、そしてクラブのメンバーとリレーにも出場し、自由形25メートル1分4秒05などの記録を残した。

 真田コーチは「練習では言われた通りに努力する選手。試行錯誤だったが、ついにやった」と喜び、父は「やりたいと思ったことへの集中力がすごい」と語る。馬渕君は「障害があっても関係ない。何でもできる」とプールサイドでガッツポーズと最高の笑顔を見せた。


努力の末に大会で3種目完泳、「やった」とエゴの馬渕尋良君

2011年10月24日 14時40分 十勝毎日新聞 -